
5月16日、九州南部で平年より14日早く「梅雨入り」が発表された。6月に入れば、全国各地で梅雨入りし、天候は不安定になる。そうなると手放せないのが傘だ。それは日々、公務に励む皇族方も同じ。お出ましのたびにセンスの光るお召し物が話題になるように、傘選びにも個性が出るという。
たとえば、かねてファッションセンスが国民の関心事となっている雅子さまは、骨が多いタイプの傘がお好きだという。

去る4月7日、雅子さまは戦後80年に際して硫黄島を訪問された。小雨が降るあいにくの天気の中、激戦で命を落とした国民に祈りを捧げた雅子さまが使用されていたのは、ブラックの16本骨タイプの傘だった。
「軽く持ちやすい骨が8本の製品が一般的ですが、16本のものは8本に比べて強度があるため、より大粒の雨や強風にも耐えうるのが特徴です。広げたときに円形になるので、濡れにくいというメリットもあります。慰霊に集中するために、機能性の高いものを選ばれたのかもしれません。

また、2024年4月に明治神宮を参拝されたときも白いロングドレスに合わせ、白い16本骨の傘をお持ちでした。ほかの皇族方は8本タイプを使用されることが多いので、雅子さまのこだわりなのでしょう」(皇室記者)
5月だけで初のスピーチ披露に被災地訪問と単独公務の幅を広げられ、さらには初の海外訪問も決まった天皇家の長女・愛子さまは、TPOによって使い分けられているようだ。
愛子さまは、5月8、9日の日程で大阪・関西万博を視察された。2日目の天気は生憎の雨。薄いブルーのパンツスーツに身を包んだ愛子さまが手にされていたのは、スーツと同系色で、持ち手部分についたタッセル(紐)が特徴的な8本骨の傘だった。

「1948年創業の老舗傘メーカーの1万5000円ほどの商品と見られます。公務で皇族が使うのに相応しい高級感のあるデザインでした」(皇室ジャーナリスト)
公的な場では細部にまで気を配る愛子さまだが、私的なお出ましでは一転、年相応なアイテムを身につけられることもある。
「2024年11月、母校の学習院大学で行われた学園祭をお忍びで訪問された際に、小雨がぱらつくシーンがありました。そこで愛子さまがさっとバッグから出されたのは、ハートのワンポイントが特徴の晴雨兼用の折りたたみ傘。価格は3000円ほどとリーズナブルなものでした」(前出・皇室ジャーナリスト)

梅雨シーズンのお出ましは、傘に注目すると新たな発見があるかもしれない。





