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68歳オバ記者、“石丸新党”の新橋演説会に行って驚いた!「人もまばらでもおかしくないと思ったのに…」

石丸伸二氏の街頭演説に出かけたオバ記者
”石丸新党”の街頭演説に出かけたオバ記者
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都知事選で一躍“時の人”となったのが、165万票を集めた元安芸高田市長の石丸伸二氏だ。新党を立ち上げ、参院選や都知事選に候補者を送り込むという。“石丸ウォッチャー”であるライターのオバ記者(68歳)が街頭演説会にさっそく乗り込んだ。

* * *

天候の変化が体調に影響

5月もあっという間に終わるけど、皆さま、体調はいかがですか? 私は地面にお腹が擦るか擦らないかギリギリの低空飛行でおおむね不調だった気がする。気がするというのは、天候がめちゃくちゃ体調に関わってくるのよね。

スカッとした5月晴れの日は歳を忘れるくらい元気だけど、東シナ海に低気圧が発生したあたりから、あっち痛い、こっちの具合が悪いが始まる。そういう意味でニュースといえばまず天気、てか、天気図よ。で、今年の5月は「風薫る5月晴れ」なんて日が何日あった? 世の中の動きに関心を持つのも体調がいいからでね。ひとたび病気になると自分の身体以外に気が回らなくなるって、これは2年前に卵巣の境界悪性腫瘍という病で大手術をしてわかったことだ。

オバ記者
卵巣がんの疑いで手術を受けた時のオバ記者
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しかしこれ、わかる人とわからない人がいてね。超元気で朝から晩までクルクル動き回って風邪ひとつひかない。虫歯もなければ睡眠不調に悩まされることもない。いつもカカカと笑っている。こういう人に私はなりたい、か? それはもう願ってもどうにもならないことだよ。金持ちの家に生まれたかったとか、美人だったらどんなにいいかとか、先祖レベルの話よ。

“石丸新党”のメンバーが新橋に集結

でね。先日、ネットを見ていたら新橋駅前で、気になっていた人達が集まるというニュースが飛び込んできたの。石丸伸二氏が立ち上げた政治団体、『再生の道』から都議会議員に立候補する人達でね。彼らが演説をするんだって。時計を見たら夕方の6時半。演説会は8時まで。

どうしようかなー。行く? 行かない? 時計を睨みながらベッドで寝返りを打って5分、10分。興味と体調が激しく戦った結果、「行くっ!」と決めて飛び起きたら後は早い。顔を洗って着替えて30分後には新橋駅前に立っていたわよ。

そこまで私を動かしたのは、それぞれの候補者の顔ぶれというより集客。どのくらいの人がつい最近できたばかりの『再生の道』に興味を持つのか、それを知りたかったの。都知事選で165万票を集めた石丸伸二氏だって、初めはさほどだったもの。ましてや彼が「仕事ができる」と太鼓判を押したとはいえ、候補者は政治の素人集団だよ。人もまばらだっておかしくないとそう思ったんだよね。

今話題の石丸伸二さんとオバ記者
過去に石丸伸二さんを取材するため広島県を訪れた際の記念撮影
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結果はポランティアが紫のビニール紐で会場の整理をするくらいの人が集まって、周囲のビルから大音量のコマーシャルが流れる中、耳を澄まして熱心に聴いている人が大勢いたの。てか、公示前の段階でボランティアがいるってすごくない?

衆議院の議員会館でアルバイトをして7年。最初はただの野次馬でその気持ちは今も残っているけど、そうは言ってもこのままでは日本、まずくない?という思いが年々、つのっていったんだよね。

そんなわけで6月13日から始まる都議会議員選挙と、8月後半の参議院議員選挙まで、いろんな党の人の演説を聞きにいこうと思う。できれば気になる人にインタビューしたいなぁ。

目が離せなかったムショの人たち

いっぽうで、ここ数年、「らしくない」と言われながら、刑務所で働く人とそこに収監されている人たちから目が離せなくなった私。

キッカケは役所広司主役の映画『素晴らしき世界』のポスターをバイト先の先、法務省で見かけたこと。同省の秘書官でえらく話が面白い元刑務官のIさんから聞いた刑務所話。それから喜連川社会復帰支援センター(刑務所)の見学ルポを女性セブンで書いて、直後に現役で刑務所の管理栄養士で『目指せ!ムショラン三ツ星』の著者、黒柳桂子と出会い。

それからそれから刑務所の作業療法士や元受刑者や、次から次にムショ仲間の輪が広がって、それがまたなんつうの? 誤解を恐れずにいえばえらい心地いいのよ。近くにいてムリがない人たちなのよ。

オバ記者
黒柳桂子さんと岩崎風水さん
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なんたって私、52歳まで20 年間、ギャンブル依存症だった過去あり! 表街道より裏街道のほうがそりゃあ、居心地がいいはずだって。てか、人は誰でも表に出たり裏に回ったりして、そんなことはお首にも出さずにカメラを向けられたら「はい、ピース!」って、そんなもんじゃないの?(笑)

なので、ムショ仲間の黒柳氏が元受刑者の岩崎風水さんと「刑務所アート展」でトークショーをすると聞いて原チャで馳せ参じた私。会場には刑務所で過ごす受刑者や出所者、家族など、刑務所にかかわるさまざまな立場の人々による芸術作品、約200点を展示してあるんだけど、手紙は読んだら絶対に泣くから今回はパス。で、目を引いたのが『我慢』という書なんだよね。これ、私にいちばん必要な言葉だなと伸びやかな字に叱られた気持ちになった。本展は墨田区の京島劇場で6月14日まで開かれているよ。

オバ記者
刑務所アート展に飾られている作品『我慢』
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◆ライター・オバ記者(野原広子)

オバ記者イラスト
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1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。

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