ボディクリエイターでウォーキング講師の今村大祐さんは、歩くだけで美しい体に導く「今村式ウォーキング」を提唱。

その「今村式ウォーキング」は、年間1万人以上もの女性をメリハリボディへと導いている。歩くことで痩せる「ウォーキングダイエット」のメソッドの中から、今回はふくらはぎの血流をアップさせて痩せやすい体を目指すエクササイズを教えてもらう。
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ふくらはぎは下半身の血流の要
血流は動脈と静脈で構成されていることはご存知ですよね。血液は心臓のポンプ機能によって、動脈から体全体に必要な栄養素や酸素を届けています。そして、老廃物などが含まれた血液は静脈を通って再び心臓に送り返されて浄化されます。
上半身は心臓が近いので血流が心臓に戻りやすいですが、下半身は心臓から血液が送り出されるときの圧力では静脈の血液が心臓まで戻る力はありません。そこで重要になってくるのが脚の筋肉。脚の筋肉の中でも「ふくらはぎの筋肉」を動かすことで、血管を圧迫して心臓に戻ろうとする静脈の血液をスムーズに上に押し上げてくれるのです。だから「ふくらはぎは第2の心臓」と呼ばれるのです。
ふくらはぎの筋肉を普段から使っていれば当然、血液の循環が良くなります。しかしあまり使っていないと、血流が悪くなることでリンパの滞りや脂肪や老廃物などの蓄積から、むくみや冷えなどを引き起こします。それに伴って、代謝も落ちてしまうので太りやすい体になってしまうのです。

【次ページで痩せ体質になるふくらはぎのエクササイズを紹介!】
血流アップの「ふくらはぎエクササイズ」
ふくらはぎをしっかりと刺激して、全身の血行を良くしていきましょう。ポイントとなるのは足首。かかとから指先に向かって体重移動すると足首をしっかりと使え、ふくらはぎを鍛えることができます。

【1】片足立ちになり、上げた脚の太ももを90度に持ち上げる

【2】床に着いている脚でつま先立ちになる
【3】そのままかかとを10回上げ下げする
【4】脚を入れ替えて、反対側も10回行う
キツイ人はゆっくりでもいいので、しっかりとかかとを持ち上げてください。体のバランスを取りながら行うことで、体幹トレーニングとしても効果的です。
日常のウォーキングに取り入れる方法

このエクササイズで鍛えたふくらはぎの筋肉を、普段の歩きの中でも鍛えていきましょう。ペタペタ歩き、すり脚、何もないところでつまずいてしまう人、脚をただ上げているだけ人は足首を使っておらず、ふくらはぎが働いてない証拠です。
これを解消するためには、「かかとから着いて足先が地面から離れないうちに、後ろ脚のかかとが上がる」ように、足首をしっかりと動かしながら歩きましょう。すると歩きながら足首、ふくらはぎを使えている状態になります。
ヒールを履いている人はそのままでふくらはぎを使っている状態なので、そのまま親指側の母指球に乗るように歩きます。するとしっかりと足首、ふくらはぎを使えている状態に。スニーカーの場合でも、足首とふくらはぎを意識して歩いてくださいね!
血流アップの「ふくらはぎエクササイズ」を動画でチェック
写真/Keiichi 動画/大嶽勇太
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監修:今村大祐(いまむら・だいすけ)
Best Proportion Office代表、JPTA(日本プロポーショントレーニング協会)代表。ボディクリエイター、ウォーキング講師。鹿児島出身、福岡大学スポーツ科学部卒。大学在学中にウォーキング講師として活動をスタート。姿勢アライメント、今村式ウォーキングなど独自のメソッドを提唱し、体型から印象までを変えるプロフェッショナル。2014辻恵子、2015宮本エリアナと2年連続で長崎大会からミスユニバース日本代表を輩出。年間1万人以上を指導し、モデルからアイドルまでを育成し、一般の女性を各種コンテストのグランプリへ導くプロデューサーでもある。年間700本もの講演をこなす。著書に『1.2.3秒 インプリセットエクササイズ(DVD付)』(SDP)など。公式HPは、http://daisuke-imamura.com/
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