
天皇皇后両陛下は6月19日から20日にかけて、即位後初めて被爆地である広島を訪問された。戦後80年の節目に際しての慰霊が目的で、初日は平和記念公園で原爆犠牲者の慰霊碑「広島平和都市記念碑」に献花され、「広島平和記念資料館」で現地の人々との懇談に臨まれた。
「19日のお昼ごろ、広島空港には到着された両陛下を一目見ようと多くの県民が集まりました。気温が30度を超える真夏日となりましたが、両陛下は涼やかな笑顔を浮かべながら県民たちに手を振られていました」(皇室記者)

このときの雅子さまは、オフホワイトのパンツスーツに白のパンプスを合わせた爽やかな装いで、首元には「ステーションネックレス」と呼ばれるタイプのネックレスが光っていた。
「ステーションネックレスとは、チェーンの上に一定間隔で宝石やパールが配置されたネックレスのことです。フォーマルな印象を与えるパールアクセサリーですが、ステーションネックレスは、パールが整然と並ぶタイプのものよりもややカジュアルダウンされるので、パンツスーツにぴったりです」(皇室ジャーナリスト)
この組み合わせは、娘の愛子さまにも引き継がれている。5月に大阪・関西万博を訪問された愛子さまは、2日目に淡いブルーのパンツスーツとパールのステーションネックレスという装いを披露された。
「このときが愛子さまの公務での“パンツスーツデビュー”でしたから、母である雅子さまにどのようなアクセサリーを合わせたら良いか相談されたのかもしれません」(前出・皇室ジャーナリスト)

また、着用されたアイテムが次々と完売し、“皇室のファッションリーダー”と評されることのある秋篠宮家の次女・佳子さまもこのタイプのネックレスを愛用されている。6月4日から17日にかけてのブラジル訪問では、行き帰り共にステーションネックレスをお召しになっていた。

「ステーションネックレスは、皇室ファッションのヘビーローテーションアイテムと言えるでしょう。愛子さまと佳子さまは小粒なパールを選ばれることで、華奢で可憐な雰囲気を演出されています。一方で雅子さまは少し大ぶりなパールを用いたデザインで落ち着いた印象に。年齢に合わせて相応しいアクセサリーを選ばれており、それぞれに違った良さが出ています」(前出・皇室ジャーナリスト)
巧みなパール使いに個性が滲み出ている。





