
「マルハニチロ」の「さば缶」が好調だ。塩分を気にせず料理に使える「さば水煮 食塩不使用」は2024年度の販売数が前年比約160%[出典/インテージ SRI+データ(SM,CVS,Drug,HC)2021~2024 年金額ベース推計販売規模]と大きく伸長している。
なぜいま、サバ缶が人気なのだろうか。
「サバに豊富に含まれるDHAやEPAが摂れるうえ、骨ごと加熱することで、やわらかくなった骨まで食べられるのでカルシウムも摂れます。つまり、生のサバを調理するより栄養価が高いのです」(同社グロッサリー事業部の高間智大さん・以下同)
厚生労働省はDHAとEPA、α-リノレン酸を含む「オメガ3系脂肪酸」の1日の摂取基準を、50~64才の女性で1.9g、65~74才で2gと設定している。

『さば水煮 食塩不使用』はDHA:851~3716mg、EPA:380~3238mg。『さば水煮』はDHA:2717mg、EPA:2071mg[栄養成分値はサンプル品の分析に基づく推定値]を1缶(190g)で摂れるため、ともに基準値を上回っている。
加えてサバは必須アミノ酸がバランスよく含まれており、たんぱく質も豊富だ。
「『さば水煮 食塩不使用』は27g、『さば水煮』は26.8gのたんぱく質を1缶で摂れます。これは18才以上の女性の1日あたりの摂取推奨量[出典/厚生労働省「日本人の食事摂取基準2020 年版]である50gの約1/2にあたります」

同社のサバ缶は、国産原料を「マルハニチロ北日本」青森工場を中心に製造している。
「厳しい管理基準に従った冷凍原料も使用していますが、生産工場はいずれも海に隣接しているので、時期によっては水揚げされたサバを生のまま工場へ搬入し、フレッシュな状態で充填できます」
三陸沖などで獲れた脂ののったサバを厳選して使用し、1分間に600尾の処理が可能だ。原料の搬入、または解凍後、わずか約10分で缶詰に充填する日本トップクラスの処理能力を有している。

原料の鮮度をキープしたまま製品にできるため、『さば水煮 食塩不使用』のように素材そのものの味も楽しめる。
そんな“新鮮”なサバ缶は使い勝手もよい。
「缶汁には魚の旨みが溶け込んでいるので、みそ汁に入れるだけで魚の旨みを堪能できます。廃棄するのは缶だけです」

キムチや納豆など発酵食品との組み合わせもおすすめだ。
現在、品質と味にこだわった「月花シリーズ」など17種をラインアップ。料理や好みによって選べる。
【商品DATA】
『さば水煮 食塩不使用』内容量/190g。『さば水煮』内容量/190g。各345円。賞味期限はいずれも3年。
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取材・文/藤岡加奈子
※女性セブン2025年7月17日号