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《遠野なぎこさんの自宅で遺体発見》愛憎半ばする母親との関係、長年苦しんできた摂食障害、遺体に寄り添うように過ごしていた愛猫…彼女が抱えてきた孤独 

廊下に積まれていた20個以上のゴミ袋

母親からの数々の虐待を告白してきた遠野さんは、その母親が2022年に自死したことも明かしていた。

「近年は自身の過去や病気のことまでさらけ出すスタイルが共感を呼び、バラエティー番組などに呼ばれることも増えました。しかし、彼女自身の体調不良は相変わらずで、周囲が心配するほどやせてしまい……次第に仕事も減っていったのです」(前出・芸能リポーター)

昨年9月には所属事務所を退所。連絡先を公開し、ほぼフリーの形で活動し始めた。前出のマンションの住人は当時の様子が印象深いという。

「独立してすぐの時期に、遠野さんの部屋からかなりたくさんの荷物が運び出されていて、最初は引っ越しされるのかなと思ったくらいなんですよ。清掃業者のかたが入っていたようで、廊下にはゴミ袋が20個以上あったと記憶しています。そのうちの3袋はビールの空き缶や、焼酎・ウイスキーなどの空き瓶が入っていました。オフにはすべてを忘れるようにお酒を飲んでいたんでしょうね」

昨年秋にレギュラー番組がすべて終了。生活の不安も抱えていたようだ。

遠野さんが家族として過ごした愛猫の愁くん(インスタグラムより)
写真3枚

「最近は、愛猫との生活などを綴るブログが主な収入源でしたが、それも充分な稼ぎとはいえなかったようです。そのブログでは、うつ病と診断されたことや、訪問看護の利用についても明かされていました。

遠野さんは長年、2匹の猫を飼っていましたが、2016年と2020年にそれぞれ看取っています。しばらくペットロスだった彼女が昨年4月、雄のラグドールと運命的に出会い、再び飼い始めたのです。最近も『猫のママとして長生きしなくては』と話していたんですけどね」(前出・テレビ局関係者)

遠野さんの愛猫は、救急隊員らが駆けつけたときも、部屋の中で遺体に寄り添うように過ごしており、そばを離れたがらなかったという。

かつて、遠野さんは本誌・女性セブンのインタビューに「お墓はいらない」と断言し、樹木葬への憧れを語っていた。

《20代で家族と絶縁していることもあり、祖先のお墓がどこにあるのかわかりません。自分ひとりのために墓石を建てる必要性を感じられないし、樹木葬ならば建てた後のお手入れも必要ないため、誰にも迷惑をかけないで済む。ペットと一緒に入れるところも多く、長年連れ添ってくれた猫とずっと一緒にいられる》(2021年5月20・27日号)

生きるよすがだった愛猫を残し、遠野さんはどこへ行ってしまったのか。

※女性セブン2025年7月24日号

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