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《木梨憲武の3年ぶり3回目の巡回展》“ノリさんの頭の中”を「触って」「感じる」参加型アートがずらり

絵を触る木梨憲武
“ノリさんの頭の中”を「触って」「感じる」参加型アート
写真9枚

3年ぶりの全国巡回展「『木梨憲武展―TOUCH』SERENDIPITY―意味ある偶然」が大阪からスタート。「万博とユニバーサル・スタジオ・ジャパン人気にあやかりたくて大阪から(笑い)」という木梨が、約230点の作品を一つひとつこだわりぬいて配置した会場は圧巻。アツすぎる“木梨ワールド”が早くも全開!

落書きされたポスター
約230点の作品の1つ
写真9枚

進化と変化を楽しんでほしい

「ぼくの趣味というか、絵日記というか、落書きというか、そういうものをすべてタイトルとともに表現させていただきました」

「小難しい作品はひとつもない」

7月18日、内覧会でユーモアを交えながらこう紹介した木梨。1994年にアート活動を始めて以来、これまでに1000点を超える作品を生み出してきた。「ペンと紙さえあればなんでもアートになる」と話す通り、日常で思いついたイマジネーションを形にし、「自分はなんでも屋。音楽を聴きながら絵を描いたり、アートは生活の一部です」と創作活動を振り返る。

仏壇のようなアート
やまなみ工房とのコラボレーション作品「MASAMI JIZO SPACE STATION」
写真9枚
地蔵のようなオブジェ
地蔵のようなオブジェに木梨が色をつけた
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今回の個展では「TOUCH」を掲げる通り、「触って楽しめる作品」をメインに据えた。

「色が変わるのも進化だし、それが新作にもなる。勇気ある人は絵の具を手に塗って触ってもらっても(笑い)」と、個展を見に来た人たちと“作品を作り上げたい”と語った。滋賀県甲賀市にある障がい者福祉施設「やまなみ工房」との迫力あるコラボレーション作品も並ぶ。そんな「人と人とのつながり」を大切にする木梨が長年テーマに掲げるのが「手」だ。

手をモチーフにしたアート
手をモチーフにした展示も多数
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「触るっていうのも手を使うし、なにより言葉が出なくてもまずは手があればコミュニケーションをとれる。ジェスチャーもそう。ハイタッチするだけでも心が通うし、ふと手を差しのべることもある。“手”ってすごく、大事だなと」(木梨)

赤いバラに囲まれた金髪の人物のアート
まるで本物のノリさん!?
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心と心、感性と感性の共鳴を楽しむことができる注目の木梨憲武展。「場にいるだけでなんだか元気になる」と会場を後にする人が多かった。

金色のアートと手のアート
会場の最後には、実寸大の木梨の手を模したアートも
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ソファを使ったアート
ソファにも大胆な装飾。実は分解できるという
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だるまのアート
「だるま」も木梨の作品では多く見られるモチーフ。「下絵などはなく、塗りながら完成させていく」のが木梨流
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◆『木梨憲武展-TOUCH』SERENDIPITY-意味ある偶然

●大阪会場「グランフロント大阪北館ナレッジキャピタルイベントラボ」~8月31日まで開催中
以降、石川、佐賀、熊本など2027年まで全国巡回予定。
詳しいスケジュールは公式HP https://www.kinashiten.com/

撮影/関谷知幸

※女性セブン2025年8月14日号