湿度が低くなり気温も下がる秋。乾燥による肌トラブルが急増していると言うのは『めぐろ皮膚科クリニック』院長の深野祐子さんだ。
「夏の室内は乾燥していても一歩外に出れば湿気があります。しかし、秋は室内外問わず乾いているので、乾燥による不調を訴える患者さんが少なくありません。特に、今年は寒くなるのが早かったので、肌も温度変化にうまく対応できず、トラブル肌になっているようです」(深野さん・以下同)
寒くなるとなかなか汗をかかないが、それも潤い不足になる原因の1つ。
「汗には皮脂と混ざり、肌を潤す役目があるのですが、気温が低下するとその働きが弱り、乾燥に繋がります」
また、年齢を重ねるごとに肌の水分保持能力は落ちていく。つまり、40代以降ともなれば放っておけば外から内から肌は乾いてしまうのだ。
「乾燥するからと化粧水やクリームを強くすりこんで、肌の内側に浸透させようとするかたがいますが、これは大きな間違い。やってはいけない行為です。その摩擦によって炎症が起きたり、色素沈着してしまう可能性があるのです。もちろん、こすったからといって化粧品がより浸透するはずもありません。ケアの基本は“肌が動かない程度のやさしい力で行う”。これを徹底してください」
洗顔は手ではなく泡で洗う心がけを。泡立てネットを使えば分厚い泡が簡単に作れるうえ、泡がなくなってもネットを絞れば泡の追加もできる。
水で流す時も手でこするのではなく“少し冷たい”と感じる水を10~20回程度パシャパシャとかけて洗い流す。
泡や水(クリームなど)もたっぷり使い、手で直接、肌に触れないよう意識して行う。洗顔やスキンケア時に使う指にも注意が必要だ。
「人さし指はどうしても余計な力が入ってしまいます。そこで中指、薬指、小指の3本を使うようにすると簡単に力の抜けたケアができます。この時、指は伸ばして、肌には点でなく面で接するほうが、よりマイルドにケアができます」
基本を押さえたところで、秋の枯れた肌を潤すためのスキンケアの秘訣を伝授します!
【1】コットンは水でひたひたにして使用
コットンに化粧水の推奨量のみを染みこませるだけでは、乾いたままの繊維が肌を刺激してしまう。コットンを使う場合は、全体を湿らせて使用を。化粧水だけでは消費量がかなり多くなるので、ミネラルウオーターや精製水など水でひたひたにしてから化粧水を染みこませると◎。
【2】秋の唇はワセリンをたっぷり!
唇をなめる、リップクリームをつけて上下の唇を「パッパッ」と重ねてなじませる。これらの行為は唇をかいているのと同様の刺激を与える。さらに、皮がめくれるなどした場合はスティックタイプで塗るだけでも、その摩擦が悪影響を及ぼす。荒れた唇には指でワセリンをこまめに塗ること。べたつく程度に厚く塗ると自分でも触らなくなるので炎症が治まりやすい。
【3】洗顔後は時間が勝負 15分以内にケアを!
洗顔後、肌に何もつけずに放置するのはNG。濡れた肌は水分がどんどん蒸散してしまう。洗顔後や入浴後は遅くとも15分以内にケアを。時間が経ってから丁寧に化粧水やクリームをつけるよりも、手軽なオールインワンジェルを、すぐにつけるほうが潤いを逃がしにくい。乾燥肌は手間をかけねば、という思い込みは捨てよう。
【4】朝はシートマスクで潤い&時短を
朝の洗顔後、美容液を含んだシートマスクに化粧水を垂らし、顔にのせれば朝のスキンケアが完了。その間、歯を磨くなどの用事もこなせる。手やコットンを使わないので、顔をこすらない点でもおすすめ。しかし、シートマスクが乾くまで放置するのはNG。10分以内を目安に濡れているうちに外して。パックは個包装タイプが衛生的で◎。
※女性セブン2017年11月16日号
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