
8月22日、アフリカ開発会議に出席するために来日したアフリカ各国の首脳夫妻と、宮中で行われた茶会にて交流された雅子さま。これまでも、茶会や午餐(昼食)で海外の要人たちを招く際は和装を選ばれることが多く、短い滞在でも日本らしさを楽しんでもらいたいというおもてなしの心が感じられる。皇室ライターのつげのり子さんとともに、これまでの和装コーデを振り返る。
2025年8月、アフリカ各国の首脳夫妻との茶会
「澄んだ青空のようでもあり、また涼やかな水のようでもある地色が特徴的。水の流れに似た文様が施され、爽やかな晩夏の風情を感じさせます。雅子さまらしい、大胆でありながら、気品に満ちた存在感と優雅さが漂う装いです」(つげさん・以下同)
2019年12月、ウズベキスタン大統領夫妻との午餐

「薄い水色の地に描かれた雲取り文様に、松や菊なども入った清涼感あふれるお着物です。雲取り文様はよい兆しを表し、古くから縁起のよいものといわれます。大切な賓客の方への敬意をこめてお召しになったのでしょう」
2023年11月、キルギス大統領夫妻との午餐

「草花をあしらったクリームイエローの訪問着に、目にも鮮やかな金銀糸を刺繍した菱文様の帯が際立つ装いです。天皇陛下も同じ色のネクタイをお召しになり、リンクコーデとしても、センスのよさを感じさせます」
2024年2月、ケニア大統領夫妻との午餐

「淡いミントグリーンの色合いが爽やかで、清々しい印象を与えます。繁栄を表す扇の文様に桐や笹など縁起がよいとされる意匠が施された、友禅染の晴れやかな訪問着。品格と雅やかさが漂います」
2024年7月、第10回太平洋・島サミットに出席する各国首脳夫妻等御来訪の際の茶会

「『太平洋・島サミット』からイメージしたであろう海に合わせて、淡いブルーグリーンに、波文様が描かれたお着物をチョイス。開催された夏の空気感にぴったりの、清々しい風と波音を感じさせます」
2024年3月、ブルネイ皇太子夫妻との午餐

「落ち着きの中に華やかさを秘めた、ゴールドベージュのお着物。裾には斜め取りに花唐草があしらわれ、典雅さと重厚感を感じさせます。各国の王族のおもてなしなど、格調ある席に最適です」
2025年8月22日、宮中で行われた茶会に茶会には愛子さまと佳子さまのお姿もあった。
「一見してお二人で揃えたかのような、似た雰囲気のお着物です。どちらも淡い水色を基調とした振袖で、可憐な花々をあしらい、かといって華美にならず、清楚な雰囲気を醸し出しています」

※女性セブン2025年9月11日号