
10月13日の閉幕まで1か月を切って、ラストスパートとばかりの盛り上がりを見せている大阪・関西万博。10月6日には天皇皇后両陛下の視察が予定されているが、長女・愛子さまは5月に、秋篠宮家の佳子さまは8月に会場へお出ましになっている。その際に注目を集めたのが、愛子さまと佳子さまの“万博ファッション”。おふたりの個性が感じられた装いを、改めて振り返る。
愛子さまは公務では初のパンツスーツスタイルを――
愛子さまは5月8日~9日の2日間の日程で、大阪・関西万博会場を視察された。5月8日は、オフホワイトのノーカラージャケット×ワンピースの清楚なスタイル。ワンピースはふんわりとしたフレアタイプを選ばれたことで、フォーマルな中にも若々しさが漂う愛子さまらしい装いに。アクセサリーは定番のパールだが、ネックレス&イヤリングだけではなくブローチもプラスされ、華やかさも加わった。



5月9日は、サックスブルーの爽やかなパンツスーツで颯爽と会場内を視察された。実は愛子さまが公務でパンツスーツをお召しになったのは、これが初めてのこと。これまで母・雅子さまは公務の場でさまざまなパンツスーツを着こなされているので、広い会場内を歩く今回の公務では“雅子さまスタイル”をお手本にされたのかもしれない。愛子さまは2日間で、“らしさ”と“新鮮さ”という対極のファッションを見事に着こなされていた。


差し色使いに個性と心遣いが! ドット柄ワンピースの華麗な佳子さま

8月23日には、佳子さまが日帰りで大阪・関西万博会場にお出ましになった。白地×黒のドット柄ワンピースというのは、柄物のワンピースとしては定番スタイル。直近では7月25日に静岡県御殿場市で行われた「第59回全日本高校馬術競技大会」の開会式や、9月16日に陸上の世界選手権東京大会を観戦された際にも、同柄のワンピースをお召しになっている。
短いスパンでも印象が全く異なって見えるのは、佳子さまの小物遣いのセンスによるもの。“万博コーデ”では、赤いベルトでウエストマークをして、ハンドバッグ、パンプス、イヤリングもすべて赤色で統一。その差し色使いに巷では、公式キャラクターの“みゃくみゃく”のカラーを意識されたのでは!?という声もあがるほど注目を集めた。

小物の中でも特に佳子さまらしい心遣いが感じられたのが、イヤリングだ。このイヤリングは、“身につける伝統工芸”をテーマに輪島塗職人とアクセサリーを作って販売している石川県輪島市のヌシヤ株式会社がオンラインで販売しているもの。日本工芸会の総裁を務める佳子さまは、能登半島地震によって輪島塗が深刻な被害を受けていることを気にかけられていて、今回の視察で「日本館」を訪れた際には「その後の輪島はいかがですか」と尋ねられる場面もあった。
佳子さまが着用されたイヤリングは、ヌシヤ株式会社の公式インスタグラムによると升井彩さんという職人が手掛けたもので、「天然うるし珠ピアス/イヤリング(漆珠10mm)」という名称で現在も販売されている。気になるお値段は、税込み5500円とリーズナブル。これなら佳子さまと同世代の女性たちも手が届く範囲の価格帯と言えるだろう。佳子さまが着用したアイテムは“佳子さま売れ”と呼ばれるほど人気を博すことが多いが、このイヤリングにも購入希望者が殺到。“佳子さま売れ”は、能登半島地震で深刻な被害を受けた輪島の復興支援にもつながっている。

写真/JMPA