
もやしは家計にやさしいだけでなく、低カロリー&低脂質、包丁いらずで調理できる超優秀食材。クセのない味わいはどんな料理にもなじむ。もやしの魅力を最大限に引き出す、おいしくてコスパ抜群のレシピと、炒めもののコツを料理家の上島亜紀さんが教えてくれた。
もやしをおいしく食べる保存法
「もやしは繊細なので、ぶつけたりして傷がつくとそこから傷んでしまいます。日持ちもしないので、買ったらすぐに袋から出して水で洗い、保存を」(上島さん・以下同)
1〜2日:洗って水気を拭き保存容器へ

もやしを水で洗い、ざるにあげて水気を切る。ペーパータオルを敷いた保存容器に移し、冷蔵庫で保存する。
3〜5日:毎日水を変えて冷蔵庫で保存

もやしを水で洗ったら、ボウルなどに入れて水に浸し、冷蔵庫で保存する。毎日水を変えれば3~5日は保存可能。
2週間:保存袋に入れて冷凍保存する

洗って水気を切ったもやしを保存袋に入れ、平らにならす。他の食品とぶつからないようバットなどに入れて凍らせ、冷凍保存する。
もやしは調味料と同時にフライパンへ
「もやしは炒めすぎると水分が出てベタッとしてしまうので、調味料と同時にフライパンに入れるのがポイント。短時間で炒め合わせれば、シャキシャキ食感に仕上がります」(上島さん・以下同)
「もやしとベーコンのペペロンチーノ」のレシピ
シャキシャキ食感とにんにく風味で無限にイケる!
《作り方》(2人分)
【1】にんにく1片は芽を取り除き薄切りにする。ベーコン2枚は1cm幅に切る。
【2】フライパンにオリーブオイル大さじ1と【1】を入れて強めの中火で熱し、水洗い後、水気を切ったもやし1袋、輪切りにした唐辛子1/2本分、塩小さじ1/4を加え1~2分炒めたら、粗びき黒こしょう少量を加えてサッと混ぜる。
「もやしとしめじのスパイシー炒め」のレシピ
淡白なもやし+カレーの風味でご飯が進む一品に。

《作り方》(2人分)
【1】しめじ100gは石づきを落としてほぐす。ベーコン2枚は2cm幅に切る。
【2】フライパンにサラダ油大さじ1とベーコンを強めの中火で熱し、しめじを加えて焼きつける。水洗い後、水気を切ったもやし1袋、中濃ソース大さじ1、カレー粉・砂糖各小さじ1、にんにくすりおろし小さじ1/2を加え、絡めるように炒める。
【3】器に盛り、粗びき黒こしょう少量をかける。
「もやしとウィンナソーセージのナポリタン風」のレシピ
「まるでナポリタン」をもやしでヘルシーに。

《作り方》(2人分)
【1】ピーマン1個はへたと種を取り、縦7mm幅に切る。ウィンナソーセージ3本は斜め薄切りにする。
【2】フライパンにオリーブオイル大さじ1とソーセージを強めの中火で熱し、水洗い後、水気を切ったもやし1袋、ピーマン、ケチャップ大さじ2、中濃ソース大さじ1、砂糖・にんにくすりおろし各小さじ1を加え、全体に絡めるように1~2分炒める。
「もやしのパッタイ風炒め」のレシピ
桜えびを最初に炒め、風味と旨みを出すのがコツ。

《作り方》(2人分)
【1】厚揚げ1枚は横半分に切ってから縦1cm幅に切る。にら1/2袋は4cm幅に切る。
【2】フライパンにサラダ油大さじ1と桜えび5gを熱し、厚揚げを加える。厚揚げに焼き色がついたら、水洗い後、水気を切ったもやし1袋、ナンプラー・オイスターソース各大さじ1/2、砂糖・にんにくすりおろし各小さじ1、輪切りにした唐辛子1/2本分を加え1~2分炒める。にらを加えて火を止め、混ぜる。
「もやしと豚のお好み焼き風炒め」のレシピ
お好みでマヨネーズをかけても◎。

《作り方》(2人分)
【1】豚こま切れ肉200gは食べやすい大きさに切り、こしょう少量、片栗粉大さじ1をまぶす。
【2】フライパンにサラダ油大さじ1を強めの中火で熱し、豚肉を加え薄く焼き色がついたら、水洗い後、水気を切ったもやし1袋、中濃ソース大さじ1と1/2、しょうゆ大さじ1/2、みりん大さじ1を加えて1~2分炒める。
【3】器に盛り、かつおぶし適量、青のり少量をかける。
「もやしとひき肉のオイスターソースあんかけ」のレシピ
もやしの食感とひき肉の旨みを閉じ込めたボリュームオムレツ。

《作り方》(2人分)
【1】ボウルに卵4個、鶏がらスープの素(顆粒)小さじ1を入れて混ぜる。
【2】18cmのフライパンにごま油大さじ1と豚ひき肉100gを入れて炒める。肉の色が変わったら、水洗い後、水気を切ったもやし1袋、塩・こしょう各少量を加えて炒める。もやしがしんなりしたら【1】を加えて軽く混ぜ、半熟のスクランブルエッグ状になったらふたをして弱火で5分ほど焼く。器に返してのせる。
【3】オイスターソース大さじ1/2、しょうゆ・片栗粉各小さじ1、こしょう少量、水1/2カップを混ぜ、【2】のフライパンに入れる。混ぜながら煮立たせ、とろみがついたら【2】にかける。
◆教えてくれたのは:料理家 上島亜紀さん

簡単なのにおいしく作れる家庭料理が評判。著書に『材料も工程も最小限 手間なしおかず』(ナツメ社)など。
撮影/豊田朋子 スタイリング/中村弘子 取材・文/青山貴子
※女性セブン2025年10月9日号