《ソロ活を満喫中》高島礼子さん「ひとり時間を楽しめる人は最強。勇気を出して踏み出してよかった」

最近では俳優業に加え、バラエティ番組にも活躍の幅を広げる高島礼子さん（61歳）。去年還暦を迎え、さらに精力的な高島さんの“今”を楽しむヒントを伺いました。10月20日発売の大人女性に向けたムックシリーズ『reShine2025年秋号』に掲載している記事から抜粋して紹介します。

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人は変われる。だからこそ、今がいちばん楽しい

若い頃の私は「こうしなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」と、自分をぎゅうぎゅうに縛って生きていました。何が好きかより、何が正しいか。何をしたいかより、何を期待されているか。そんなふうに自分で自分に「役割」を押し付けていたように思います。でもある時期から、少しずつ「自分がやりたいこと」を選ぶようになった。

例えば、ゴルフを始めたこと。最初はまったく乗り気じゃなく、本当は嫌いレベルくらいだったのだけれど、やってみたら思いがけず楽しくて。今では「下手くそがまざってすみませんね！」なんて思いながら下手なまま楽しんでいます（笑）。「下手でもいいじゃん」って言ってくれる人たちに囲まれて、気づけば心の中の“自分へのジャッジ”が薄まってきていたんですよね。

勇気を出して一歩外に出てみたら、想像以上にやさしい世界が待っていた。だから今では、誰かから「これやってみない？」と言われたら可能な限りはなんでも挑戦したいな、と思っています。

思っていたより、世の中ってちゃんと受け入れてくれるんですよ。だから、変わるってそんなに怖いことじゃないんです。昔の私だったら、「もう○歳なんだから」と立ち止まっていたかもしれない。でも今は、「まだまだやれる」「まだ60だもの」と思えるようになりました。変化を受け入れて、挑戦して、その中で少しずつ新しい自分に出会っていく。そのプロセスが、今はとても楽しいです。

ソロ活は、自分のための最高の贅沢

ひとりで何かをすることに、かつての私はちょっと抵抗がありました。どこか寂しい気がしていたし、「誰かと一緒じゃないと楽しめない」と決めつけていた。でも今はむしろ、「ひとり時間こそ、最高の贅沢」と思えるようになりました。

きっかけは、散歩です。コロナ禍の時期から始めたのですが、ひとりで歩く時間って実はすごく豊かなんですよ。季節の変化や街の空気、断片的に聞こえる人の会話。そういうものを感じながら、自分の考えも整理されていく感覚があって。気がつけば、毎日の散歩が欠かせないものになっていました。

そのうち「ひとりでも入れるお店」を探すのが楽しくなって気になるスイーツがあれば、迷わずひとりでお茶しに行くし、ひとり焼肉も全然平気。最初はドキドキしましたけど、今では「これぞ自由！」って思えるように。

そんな私でもひとり回転寿司だけは、未経験なのですが、若い子たちに“ひとり回転寿司なんて全然普通ですよ”って言われて。本当に若い人達からいろんなことを教えてもらえているんです。その柔らかさに背中を押されて、どんどん世界が広がっていっているようにも思います。

ソロ活って、自分の「こうしたい」を大切にできる時間。他人のペースに合わせなくていいし、自分の好奇心のままに動ける。しかも思いがけない出会いや、気づきがある。だから今では「ひとり時間を楽しめる人は最強」と思っています。勇気を出して一歩踏み出してよかった。あの一歩がなければ、こんなに楽しい世界を知らなかったと思います。

◆高島礼子

神奈川県出身。アマチュアレーサーとして活躍し、その後芸能事務所に所属。1988年にCMに出演したのを契機に、テレビ時代劇『暴れん坊将軍3』で本格的に俳優デビユー。その後は数多くのドラマ、映画で活躍。@reico.official

撮影／三瓶康友　メーク／曽我和彦（トライン）　ヘア／佐々木大輔（トライン）　スタイリスト／村井緑　構成・文／加治かおる

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『reShine2025秋号』では、気分が上がる美容・趣味・暮らしの実例やヒントを紹介。特集では“いくつになってもキレイ”の作り方や、ご機嫌でいるための秘訣を、reShine世代＝（50～60代の女性たち）である、安田成美さん、高島礼子さん、南果歩さん、松本伊代さん、紫吹淳さん、鈴木砂羽さん、渡辺満里奈さんたちにインタビュー。誰もがおしゃれで粋に見える大人の着こなしについて、同世代の人気モデル、富岡佳子さん、前田典子さんがレクチャー。ほか、京都の大人旅や、白髪・薄毛対策、気になる美容医療など、役に立つトピックスをお伝えします。「付録付き限定版」では、3WAYに使えるマルチパウダー「レカルカイルミネイトマルチ」の現品付き。

※『reShine』2025年秋号