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60代は髪とメイクで見違える!麻生祐未の変身に密着「髪形を変えると肌や表情まで違って見える」「メイクの強い味方は、白・黒・赤の3色」

左から山本浩未さん、麻生祐未さん、松浦美穂さん(撮影/渡辺謙太郎)
左から山本浩未さん、麻生祐未さん、松浦美穂さん(撮影/渡辺謙太郎)
写真8枚

大人の美を志す同い年の盟友、俳優・麻生祐未さん(61歳)とヘア&メイクアップアーチスト・山本浩未さん(61歳)。今回、山本さんらによる麻生さんの変身に密着。エイジレスに輝く50~60代女性に向けた、すぐに役立ち毎日を前向きに過ごすヒントが詰まった実用ムックシリーズ『reShine春号』からその模様を一部抜粋して紹介する。

【ステップ1】まず、髪形を変えよう。肌や表情まで違って見えるから

60代に入って、“自分らしい美しさを探したい”という気持ちになったという麻生祐未さん。これまでは、美容の軸は“仕事”だったそう。

「役に合わせて自分を作っていくことの繰り返しで、この何十年、“したい髪形”にしたことすらなかったなぁ」(麻生さん)

そんな麻生さんの髪とメイクの変身をナビゲートするのは、信頼する仕事仲間である山本浩未さん。

「60代は、これからの自分の軸になる美しさに出会うときなんですよね。 素晴らしい素材がもっと生きるはず!」(浩未さん)

まずは大人気美容室TWIGGY.主宰である松浦美穂さんの手によるヘアチェンジで、長く伸びた髪をカットすることに。

麻生祐未
「髪形って、型崩れしていく大人を救う重要な要素。任せられるのは絶対、美穂さん!」と浩未さんは自ら直接オファー。
撮影当日、三人で相談しながら変身が進行(撮影/渡辺謙太郎)
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「シャープな雰囲気がお似合いの麻生さんだからこそ、逆に甘さを狙うアプローチをしたい。フェミニンさを残したフワッと短めなボブで新鮮な印象に。でも、めっちゃ緊張します(笑)。すごい女優魂のある方だけに、芝居の邪魔をしないヘアにしなきゃって」(松浦さん)

美のプロを前に、麻生さんは最高に楽しんでいる様子。

「まさかのショート!(笑) ワクワクしますね」(麻生さん)

麻生祐未
まるで彫刻家のように1 本のハサミで美しい立体感を生みだしていく松浦さん。撮影スタッフ全員がハサミの動きに見惚れてしまう!(撮影/渡辺謙太郎)
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麻生祐未
「こまめにカットしていないと肌の感じもダレて見えます。バランスに合った“顔まわりライン”を作れば、引き上げの視覚効果が狙えますよ」(松浦さん)(撮影/渡辺謙太郎)
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松浦美穂さんの髪形レシピ「緻密に仕込んだ、ラフな立体感。大人の型崩れをカモフラージュ」

麻生祐未
ブラウス18万4800円/ドロシー シューマッハ(サン・フレール)、リング3万5200円/SOKO(ズットホリック)(撮影/渡辺謙太郎)
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ショートが抜群に似合う方だけど、今回はさらなる挑戦も秘めた長さに。トップからレイヤーを入れふわっとしたボリュームを演出。髪の癖に合わせTWIGGY.独自のカットを施し、毛先のおさまりと動きのバランスをとる。もう少しボリュームが欲しい毛先や分け目グセが出てきそうな前髪の表面を拾ってごく軽いポイントパーマを。大きな魅力である“目”にポイントを置く前髪は、クールなオールバックアレンジも可能。

【ステップ2】メイクの力でもっと輝ける。強い味方は、白・黒・赤の3色

山本浩未さんのナビゲートで新しい髪形に出会った麻生さんが、次にチャレンジしたのはメイクアップ。お芝居の役に合わせるのではなく、60代の自分自身をより美しく見せることを目指します。メソッドは浩未さん提唱の白・黒・赤理論。

「輪郭があいまいになったり型が崩れたり、年を重ねるほどに見た目の悩みは増えます。それをカバーして年齢相応の美しさを手にいれるには、賢く手間をかけてあげることが絶対必要。白黒赤の3要素がきちんと仕込めていれば、キレイ印象はぐんとアップ。大事なのは簡単なひと手間を積み重ねていくこと」

いつもメイクを更新。そのひと手間が明日の私を変える【山本浩未さんのメイクレシピ】

50代から気になってくる顔のエイジングサインをカバーするにはメイクのアップデートが絶対に必要、と浩未さん。若い頃と同じメイクでは老け印象を加速させる危険も。今回、美しさを作る白黒赤を意識した大人の簡単メイクテクを麻生さんに伝授。無理なく確実に、明るさや清潔感を演出してくれます。

山本浩未さん(撮影/渡辺謙太郎)
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【1】ファンデーションはブラシ仕上げで立体感

リキッドやクリームのようなツヤの出るファンデーションを塗った後、フェイスラインや頬骨の下など影になる部分をブラシでなじませる。グラデが生まれ立体感が出る簡単ワザ。

 

ファンデーションはブラシ仕上げで立体感 ニット7万1500円/ALPHA STUDIO(サン・フレール) (撮影/渡辺謙太郎)
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【2】ファンデとパウダーの間に血色を仕込む

ファンデの上からチークを仕込む。ブラシにチークをとり、頬骨の一番高い部分から目尻へと引き上げるようになぞり、目尻を囲むようにブラシでCの字を描いて。この後パウダーをオン。

【3】毛並みの存在が際立つ眉マスカラ

黒を作るポイントは、目元の毛を強調すること。眉は、まず下のラインを決めてややストレートぎみにペンシルで描き、仕上げに眉マスカラを。これで毛並みに勢いと存在感が。

【4】マスカラは毛先にチョンチョン

大人のまつ毛は毛先が細くなって色も抜けぎみ。だからマスカラは毛先にチョンチョンとバウンスさせる感じのつけ方で実は十分。根元から持ち上げるという先入観にさようなら!

【5】リップは、カラーの後に山谷輪郭

口紅を塗った後、軽くティッシュオフしてからラインで形を整える。色は肌なじみのいいくすみ系で。全体を縁取る必要はなく、上唇の山谷を意識して整えると形が決まる。

【6】軽~いブラシで“おまけチーク”

仕上げはニュアンスチーク。粒子が細かく肌の質感を整える効果の高いチークを選んで、コシのないソフトなブラシで軽く。仕込みチークの発色と相まって肌がトーンアップ。

麻生祐未
いつもメイクを更新。そのひと手間が明日の私を変える… ブラウス7万7000円、スカート9万4600円/ともにセブンティ ヴェネツィア(サン・フレール)、リング2万240円/バルブス(ズットホリック)(撮影/渡辺謙太郎)
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大人メイクのコツは3つの色の意識づけ

・「白」は、肌の輝きや明るさ

立体感をつけることで、内側から輝くようなトーンを感じさせることができます。

・「黒」は、目元の強さ

とくに、眉やまつ毛などの毛を意識して。毛の存在感はその人の印象を若々しく。

・「赤」は、血色

くすむ頬や唇には自然な血色感を加える手間を。形を整えていくことも意識して。

浩未さんおすすめアイテム

今回のメイクで使用した浩未さんおすすめのアイテムたちをご紹介!

【仕込みチーク】NARS ブラッシュN [903A ピンクオーキッド]:軽やかに肌に溶け込み、仕上がりが長持ちする名品チーク。

【眉マスカラ】デジャヴュ アイブロウカラー[モカグレージュ](イミュ):眉毛1 本1 本にフィット、毛流れを整える。

【マスカラ】TWK シン ピュアブラック マスカラ(FTC):ベストコスメ5冠を誇る、十和子さんブランドの超優秀マスカラ。

【リップライナー】セザンヌ化粧品 影色リップメイカー02[クールピンク]:影色カラーが唇の色になじんで自由に形を作れる。

【ブラシたち】「今回は3 本のブラシを使用。専用ブラシを使うと仕上がりが確実に変わりますよ。とくに仕上げに使う羽根のようにソフトなブラシはニュアンス出しに活躍!」

◆俳優・麻生祐未

1983年に映画デビュー後、テレビドラマ、映画などで活躍。Huluオリジナル『おとなになっても』が4月26日、独占配信開始(全12話)。 @yumiaso_official

◆ヘア&メイクアップアーチスト・山本浩未

ヘア&メイクアップアーチスト。説得力のある美容メソッドに加え、自然体で明るい人柄で大人の女性が前向きになれるメイクや美容法を提案。 @hiromicoy

◆クリエイティブディレクター・松浦美穂

TWIGGY. 主宰/YUMEDREAMINGクリエイティブディレクター。卓越したカット技術とヘアディレクションで、多数の顧客を抱える。 @twiggy_mihomatsuura

 ヘア&メイク/山本浩未 スタイリング/酒井美方子 構成/片山裕美、栗原うらら 取材・文/片山裕美

『reShine春号』では、山口智子さんが表紙を務める。インタビューでは山口さんが60歳からのリ・スタートについて語る。また、リアルに交友のある著名人同士<岸谷香さん×久保純子さん><木佐彩子さん×佐々木明子さん>らが、今だからこそできる日々の楽しみ方や自分アップデート法を本音でトーク。一方、「ソロ活でアラカンはもっと輝く!」をテーマに、子供が巣立った亜希さんのおひとり様レシピ、富岡佳子さんの自分の時間を豊かにするソロ活も紹介。白髪と薄毛完全対策、60歳からがかっこいいパリマダム式ヘアメイクなどの特集も掲載している。

※『reShine』2025年春号