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鈴木砂羽さんが語る体と心のアップデート術「”自分で自分をごきげんにする力”があれば、他人の評価に左右されなくなる」

鈴木砂羽さん
減量をきっかけに自分に自信を取り戻したという鈴木砂羽さん[ピアス・ペルラジオーネ(ラ パールドリエント)]
写真4枚

若い頃の弾けるような魅力とは少し違うけれど、大人には大人の“キレイ”がある。目指したいのは、年を重ねてこその品の良さや自分の魅力を活かす生き方。俳優の鈴木砂羽さん(53歳)に、キレイの作り方を教わりました。10月20日発売の大人女性に向けたムックシリーズ『reShine2025年秋号』に掲載している記事から抜粋して紹介します。

鏡の中の自分と向き合えるように

「私、40代後半から50歳までは、何もかも「もういいや』と思っていた時期があったんです」

更年期と子宮筋腫の手術の影響もあって、心も体も動かなくなり、外に出るのも億劫に。顔もむくみでぱんぱんになり、“自分がイヤ”な時間が多かったそう。

そんな日々の中、転機になったのが運動。女性専用フィットネスクラブ『カーブス』や、キックボクシングなどで始めた体づくりが心にも火をつけ、半年で体重が大幅に減量。鏡の中の自分と再び向き合えるようになったといいます。

「筋肉をつけると、自然と行動力も戻ってくるんです。体が変わると、心がついてくる」

まさに“内側からの再生”。特別ストイックなタイプではなかったけれど、日々、体と向き合い、丁寧に扱うことが、自分自身をもう一度好きになる近道だったと話します。

とはいえまだ揺らぎやすい日も。そんな日はそのリズムを自覚し、無理に元気になろうとし
ないと言います。

「眠る、休む、ぼんやりする。そんな選択も、立派なインナービューティー習慣です」

鈴木砂羽さん
鈴木砂羽さんが“内側からの再生”について語った
写真4枚

自分自身の思い込みに苦しんでいた日々

「女優なんだから、いつもキラキラしていなきゃ」。そんな“縛り”が、長いこと自分を苦しめていたと振り返る砂羽さん。

「でも、ふと気づいたんですよ。誰もそんなこと言ってなかったって」。そんな思い込みを手放した結果自分と周りに変化が。

「『今日はどうしたい?』とか『いいよ、無理しなくて』とか自分の気持ちを優先するようになったら、いつのまにか“いつでもごきげんな自分”になっていたんです。その結果、周りも『あのいつもごきげんじゃん!』ってなって(笑)。“自分で自分をごきげんにする力”があれば、他人の評価に左右されなくなる。今はキラキラしているのは俳優・鈴木砂羽の時だけ、と考え自分らしく自然体でいることを大切にしています」

【UPDATE】体を作ると自然と行動力もアップ

「コロナ禍以降太ってしまい、自分が好きになれなくなった時期も。そうなるとこの仕事にはよくないんですよね。カーブスが本当にいいきっかけになりました。見た目が変わったのはもちろんだけど、自分に自信を取り戻したことで、他のことにも積極的になれるようになりました」

運動する鈴木砂羽さん
フィットネスクラブなどで体づくりをしたことが気持ちにも影響
写真4枚

【UPDATE】「だって」「でも」「だけど」を手放してみる

「サスティナブルな世の中になり、物を所有することが少なくなりましたよね。それは、心や体も一緒。なかなか思い込みを捨てられない時は、“否定語”を手放し今の自分の気持ちを受け入る。その声に気づいて毎日向き合うだけでも、自分が更新されます」

◆鈴木砂羽

鈴木砂羽さん
鈴木砂羽さん
写真4枚

静岡県出身。映画『愛の新世界』で主演を務めデビュー。同作品で多くの新人賞を受賞。以降ドラマ、映画、舞台、バラエティーの他にも舞台演出、漫画の執筆など幅広い表現ジャンルで活躍中。@bombon_sawa

撮影/曽根将樹(PEACE MONKEY) ヘアメイク/原田聖子 スタイリスト/長田久美 構成・文/加治かおる

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『reShine2025秋号』では、気分が上がる美容・趣味・暮らしの実例やヒントを紹介。特集では“いくつになってもキレイ”の作り方や、ご機嫌でいるための秘訣を、reShine世代=(50~60代の女性たち)である、安田成美さん、高島礼子さん、南果歩さん、松本伊代さん、紫吹淳さん、鈴木砂羽さん、渡辺満里奈さんたちにインタビュー。誰もがおしゃれで粋に見える大人の着こなしについて、同世代の人気モデル、富岡佳子さん、前田典子さんがレクチャー。ほか、京都の大人旅や、白髪・薄毛対策、気になる美容医療など、役に立つトピックスをお伝えします。「付録付き限定版」では、3WAYに使えるマルチパウダー「レカルカ イルミネイトマルチ」の現品付き。

※『reShine』2025年秋号

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