社会

《愛子さま、初の海外公式訪問でラオスへ》ご家族との会話の中で強めてきた人道支援への深い思い 三浦春馬さんが支援活動を行っていた小児病院を視察 

ラオスへのご訪問を控える愛子さま(2025年10月、東京・港区。撮影/JMPA)
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 ここ最近、成年皇族としてのご経験を着実に積まれている愛子さまが、この11月にさらなるご成長の一歩となる大きな節目を迎える。その“節目”とは、11月17日から22日までの6日間で予定されているラオスへのご訪問だ。愛子さまにとっては、これが初めての海外公式訪問となる。

 今回のご訪問はかなり過酷な日程で、6日間の日程のうち、移動日を除く4日間で、施設や学校の視察、国家主席への表敬訪問など、20件近くの予定が組まれているが、さらにいまは亡きあの俳優が残した思い出との邂逅も──。プリンセスの初めての海外ご公務の内幕に迫る。【前後編の後編】

 今回のご訪問中、特筆すべき視察先がある。

「『ラオ・フレンズ小児病院』のご視察です。2015年に日本のNPOによって開院されたこの病院では、新生児から15才までの子供を対象に、24時間体制の救急病院として医療を提供。年間約3万人の子供たちが治療を受けています。実はこの病院、2020年に亡くなった俳優の三浦春馬さんが熱心に支援を行っていたのです」(国際ジャーナリスト)

 三浦さんが生前、アジアの子供たちの貧困に強い関心を持ち、教育や医療の分野での支援活動を続けてきたことは、関係者の間ではよく知られている。

「ラオ・フレンズ小児病院にも3度足を運んで、現地のスタッフをねぎらったり、寄付をしたりしていました。彼が急逝したときには、病院のスタッフが追悼のメッセージを発しています」(芸能関係者)

家族用の宿泊施設の必要性は、三浦さん本人が現地を視察し、感じていたことだという
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 こうした支援活動は、三浦さんが亡くなったいまも続いている。

「三浦さんが所属していた芸能事務所は、三浦さんの生前の活動によって得た資金を社会に役立てるために『三浦春馬支援』というプロジェクトを立ち上げています。その1回目の支援として、2021年には医療物資の寄贈が、さらに2024年には病院の近くに、家族用の宿泊施設が建設されました。

 ラオ・フレンズ小児病院は、まさに三浦さんの遺志が引き継がれている場。訪問される愛子さまがこうした施設をご覧になり、三浦さんの功績について説明を受ける機会もあるかもしれません」(前出・芸能関係者)

 初めての海外公式訪問を前に、愛子さまは目下、お仕事の合間を縫って準備を進められている。両陛下とも、ラオスの歴史や文化について会話をされることもあるようだ。

「陛下は皇太子時代の2012年にラオスを訪問されており、今回のご訪問先にも当時足を運ばれた場所が多く含まれています。愛子さまは陛下と語らいの場を持たれ、事前の理解を深めていらっしゃいます」(宮内庁関係者)

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