《愛子さまがご訪問》ラオスで一部の日本人の蛮行が大問題 児童買春目当てで男性がこぞって渡航、8月には現地で2人逮捕 日本大使館は愛子さまご訪問前に異例の注意喚起

プリンセスが、ついに海外公式訪問デビューを果たされた。寸暇を惜しんで訪問先の現状を学ばれた愛子さまだったが、その過程では、現地の人々が直面する過酷な現実も目の当たりにしていた──。
ラベンダー色の民族衣装「シン」に身を包んだプリンセスは、周囲のスタッフを招き寄せると、晴れやかな笑顔で写真に収まった。11月17日、愛子さまはラオスへの公式訪問のため、同国の首都ビエンチャンに降り立たれた。
「成年皇族になられて以来、国内各地を訪問されてきた愛子さまですが、海外でのご公務はこれが初めて。5泊6日の日程で、20件近くの予定が組まれています。
滞在中はトンルン国家主席をはじめ、国家副主席、首相ら同国トップと対面し、歓迎のための晩餐会や午餐会にも出席。出発の際、愛子さまは『緊張しています』と話されましたが、初海外訪問を成功させたいという素直なお気持ちがうかがえました。到着後は出迎えた人々に、両手を合わせるラオス式のあいさつで応え、早速現地の文化になじまれていた」(宮内庁関係者)
戦後80年の今年、両陛下の“慰霊の旅”に同行し、各地で平和への祈りを捧げられた愛子さま。日本から約4000km離れたラオスもまた、数十年前の戦火の傷痕が色濃く残る地だ。
「ラオスはベトナム戦争で戦場になった歴史があり、“世界で最も激しい空爆を受けた国”と呼ばれています。現在も約8000万発もの不発弾が地中に残っていると推定され、毎年のように爆発事故が起きている。ラオスは途上国の中でも特に開発が遅れている『後発開発途上国』に指定されていますが、不発弾問題が経済発展を大きく阻害していると指摘されています」(国際ジャーナリスト)
愛子さまはこの「不発弾問題」に、特に強い関心を示されていたという。
「19日には不発弾について啓発・普及を行う施設『COPEビジターセンター』を視察されました。幼い子供を含めた多くの国民が犠牲になっており、国民の150人に1人が被害を受けているとされる根深い問題に、愛子さまは非常に心を痛めていらっしゃった」(前出・宮内庁関係者)

激しい戦闘、そして長引く貧困という厳しい道のりを歩んできたラオス。現在、その貧困に乗じた一部の日本人による蛮行が、大きな問題になっている。
「アジア最貧国ともいわれるラオスの農村家庭では、子供たちが売春のために売られていくことも日常茶飯事だといいます。これに目をつけた日本人男性が、幼い子供たちを“買う”ために、こぞって渡航しているという実態があるのです。
事態を重く見た駐ラオス日本国大使館は今年6月、ラオスで児童買春を行わないように、と異例の注意喚起を発しました。今年8月には、ラオスで児童買春に及んだ日本人男性2人が『児童ポルノ禁止法違反』で逮捕されています」(前出・国際ジャーナリスト)
愛子さまのラオスご訪問が発表されたのは今年5月末。大使館による異例の注意喚起は、それから1か月足らずでの発表だった。
「買春に対する注意喚起は愛子さま来訪のための露払いだとみる向きもあります。実際、愛子さまのご訪問で同国の“闇”の部分に光が当たり、児童買春を行う日本人の足も遠のくのではと期待する声も上がっている。愛子さまもこうした現状はもちろんご存じで、解決を強く願われています」(前出・宮内庁関係者)
海外公務デビューも果たし、皇族として、着実に輝きを増している愛子さま。その姿に、母である雅子さまも大いに刺激を受けられているようだ。東日本大震災から15年の節目に当たる来春、両陛下が東北三県を訪問されることが報じられた。
「10年の節目の際はコロナ禍で、現地に足を運ぶことは叶わず、雅子さまが東日本大震災の復興状況の視察を主目的として被災地を訪問されるのは令和になって初めて。大きな意味を持つご訪問になると思います。
振り返れば2011年の発災当時、雅子さまは体調に大きな波があり、思うようなご活動ができない状況にありました。しかし近頃の雅子さまは、着々と独り立ちを進められる愛子さまに触発されているご様子で、以前は難しかった連泊での地方公務も少しずつ増えています。愛子さまも雅子さまのおそばで支えることを願われており、被災地訪問についても“職場の都合がつけば”と、両陛下に同行することを希望されているようです」(別の宮内庁関係者)
プリンセスの奮闘が、多くの人々に希望を与えている。
※女性セブン2025年12月4日号















