冬に欠かせないメニューといえば、“鍋”。あったかくて、野菜もたんぱく質も摂れて、具材を切って煮込むだけという手軽さも◎。大勢で囲むのはもちろん、ひとりでさっと食べたいときにも最高の料理。料理研究家の満留邦子さんが教えてくれた、シンプルなつゆでサッと煮て食べる定番鍋は冬のヘビロテメニュー。相性抜群のポン酢を味変しながら食べれば、無限にイケる！
「常夜鍋」のレシピ
相性抜群の豚肉とほうれん草をさっぱりポン酢とコクごまだれで。
《作り方》
【1】ほうれん草1/2束は根を切り落として根元に切り込みを入れ、長さを半分に切る。にんにく1片は縦半分に切って芯を取り、潰す。
【2】鍋に水2〜3カップとにんにく、塩ひとつまみ、酒大さじ1を入れて火にかける。煮立ったら、豚しゃぶしゃぶ用肉100gとほうれん草を食べる分ずつ加えて煮る。
《味変》マヨネーズとごまでコク旨に
ポン酢しょうゆにマヨネーズ・すりごま各大さじ1をプラス。マヨのコクがポイント。
「たらちり鍋」のレシピ
淡白な具材を大根おろしたっぷりのピリ辛だれで。
《作り方》
【1】昆布5cm角1枚は水2〜3カップに1時間ほど浸けておく。
【2】生たら1切れはひと口大に切り、塩少量と酒小さじ1をまぶして5分置き、水気をキッチンペーパーで拭く。木綿豆腐1/2丁はキッチンペーパーで水気を拭いて3等分に切る。長ねぎ1本は斜め切りにする。
【3】鍋に【1】と豆腐を入れ、ふたをして中火にかける。煮立ったら長ねぎとたらを加え弱火で5分ほど煮る。
《味変》豆板醤で手軽にもみじおろし風
軽く水気を切った大根おろし100gに豆板醤小さじ1を混ぜ、ポン酢しょうゆに加える。
「鶏肉のほうじ茶しゃぶしゃぶ」のレシピ
にらとごま油がせりの風味を引き立てる。
《作り方》
【1】せり100gは根ごと4～5cm長さに切る。
【2】鍋に水2〜3カップを入れて中火にかける。煮立ってきたら弱火にし、ほうじ茶ティーバッグ1袋を30秒ほど入れて取り出し、塩ひとつまみを加える。
【3】せりと鶏胸肉薄切り100gを食べる分ずつ加えて煮る。
《味変》風味豊かな食材のパンチをプラス
細かく刻んだにら・ごま油各大さじ1をポン酢しょうゆに加える。淡白な鶏胸肉にも合う。
◆教えてくれたのは：料理研究家・満留邦子さん
管理栄養士。身近な食材で作る、健康的な家庭料理に定評がある。著書に『料理が楽しくなる圧力鍋レシピ』（成美堂出版）など。
撮影／澤木央子
※女性セブン2025年12月11日号