
暑さでバテ気味な体に、にんにくパワーで喝! ガツンとたっぷり食べる系から、プラス1品で元気を補給する軽め系まで、食欲をそそるにんにく料理が勢ぞろい。夏が旬のにんにくをたっぷり使ったスタミナ満点レシピを料理研究家で管理栄養士の満留邦子さんが教えてくれた。
副菜&ソース&スープでさらににんにくマシマシ
「にんにくには、疲労回復のサポートや、免疫力アップ、高血圧予防など、うれしい効果がたくさんあります」と満留邦子さん。
副菜やソース、スープにもにんにくパワーを取り入れて、おいしく夏の不調を予防しよう。
※にんにく1片は約5g、基本1片ずつに分け、薄皮をむいたものを使用。
「にんにくポテトサラダ」のレシピ
ホクホク&カリッ!2つの食感でやみつき確定。
《作り方》(2人前)
【1】縦半分に切ったにんにく3片、2cm角に切ったじゃがいも2個を鍋に入れ、かぶるくらいの水を加えて中火にかけ、煮立ったら弱火で12分ほどじゃがいもに火が通るまで茹でる。湯を捨て、フォークで粗くつぶし、冷ます。
【2】小口切りにしたきゅうり1/2本に塩少量をまぶし、しんなりしたら水気を絞る。
【3】【1】にマヨネーズ大さじ5、酢小さじ1、塩・こしょう各少量、【2】、1.5cm角に切ったハム2枚を加えて混ぜる。器に盛りつけ、にんにくチップ適量をのせる。
「揚げにんにく」のレシピ
ローズマリーの香ばしさがふわりと香る大人のおつまみ。
《作り方》(作りやすい分量)
【1】にんにく6片は固い皮は残して、2か所浅く切り込みを入れる。
【2】小フライパンに【1】とローズマリー1枝を入れ、サラダ油を深さ1cmほど入れて中火にかけ、細かい泡が出てきたら弱火にする。ローズマリーは1分ほどで取り出し、にんにくは上下を返しながら5~6分揚げる。
【3】油を切って器に盛り、ローズマリーと塩適量を添える。
「にんにくの梅おかかあえ」のレシピ
梅の酸味におかかの旨みで夏バテの栄養補給にも。

《作り方》(作りやすい分量)
【1】にんにく6片は大きいものは縦半分に切り、鍋に入れる。かぶるくらいの水を加えて、弱めの中火で5分ほど茹でてざるに上げる。
【2】種を取った梅干し(塩分8%)2個を包丁でたたき、かつおぶし6g、しょうゆ小さじ1を混ぜて梅おかかを作る。
【3】【1】に【2】を絡めてラップで包み、冷蔵庫で2時間ほどなじませる。
「にんにく油みそ」のレシピ
甘めのにんにく油みそでご飯が止まらない。
《作り方》(作りやすい分量)
【1】鍋にみじん切りにしたにんにく6片、ごま油大さじ1を入れて弱火にかけ、2分ほど炒めて火を止める。
【2】【1】にみそ100g、砂糖大さじ4、酒大さじ3、みりん大さじ2を加えて混ぜ合わせ、再び弱火にかけて焦げないように底から混ぜながら、6~7分とろりとするまで煮詰める。
「にんにくと小松菜のナムル」のレシピ
小松菜にピリッとにんにくのパンチ。クセのある旨さに。
《作り方》(2人前)
【1】沸かした湯で縦薄切りにしたにんにく2片を30秒茹でてざるに上げる。
【2】同じ湯に3~4cm長さに切った小松菜150gの茎を入れて30秒茹で、葉を加えさらに1分茹でる。水にさらした後、水気を切る。
【3】ボウルに【1】と【2】を入れ、白いりごま小さじ1、ごま油大さじ1/2、塩小さじ1/5を加えて和える。
「バーニャカウダソース」のレシピ
簡単コク旨! ディップで生野菜もごちそうに変身。

《作り方》(作りやすい分量)
【1】にんにく6片は皮つきのまま根元を少し切り落とし、ラップでふんわりと包み、電子レンジ(600W)で1分加熱する。皮を除き、フォークでつぶす。
【2】小フライパンにアンチョビー20g(6~7フィレ)、オリーブオイル大さじ5を入れて、弱火にかける。へらで崩しながら2分ほど煮て【1】を加え、全体がなじんだら火を止める。好みの野菜につけていただく。
「ザジキソースで食べるささ身フライ」のレシピ
揚げ物が爽やかな味わいになるギリシャ風ディップ。

《作り方》(2人前)※ソースは作りやすい分量
【1】短く細切りにしたきゅうり1本はキッチンペーパーで包んで水気を取る。
【2】【1】とギリシャヨーグルト100g(無糖)、おろしたにんにく1/2片、レモン果汁小さじ2、塩小さじ1/5、刻んだディル適量を混ぜ合わせる。
【3】鶏ささ身4本は筋を取り、塩小さじ1/3、こしょう少量を振り、小麦粉・溶き卵・パン粉各適量の順に衣をつける。フライパンに深さ1cmほどサラダ油を入れ、中温に熱して、両面約2分ずつ揚げる。
【4】器に【3】を盛り、【2】をかけ、ディル適量を添える。
「にんにくの冷製スープ」のレシピ
濃厚なビシソワーズ風スープ。

《作り方》(2人前)
【1】縦半分に切ったにんにく6片を鍋に入れ、かぶるくらいの水を加えて火にかけ、弱めの中火で7分茹でて、湯を切る。
【2】別の鍋にオリーブオイル小さじ1を熱し、横薄切りにした玉ねぎ1/2個を弱火でしんなりするまで炒め、水3/4カップ、顆粒コンソメ小さじ1、【1】を加え、ふたをして弱火で5分煮る。
【3】【2】の粗熱が取れたらミキサーでピューレにし、牛乳1/2カップを加えて混ぜ、塩少量で味を調えて、冷蔵庫で冷やす。器に盛りつけ、みじん切りにしたパセリ適量をのせる。
「スペイン風にんにくのスープ」のレシピ
スペインの家庭の味、ソパ・デ・アホ。

《作り方》(2人前)
【1】縦薄切りにしたにんにく3片、オリーブオイル大さじ1を鍋に入れ、弱めの中火にかける。ゆっくり炒めて色がついてきたら、1.5~2cm角に切ったフランスパン40gを加えて炒める。
【2】【1】にパプリカパウダー小さじ2を加えてさっと炒め、水1と3/4カップ、顆粒コンソメ小さじ1を加え、ふたをして弱火で5分煮る。
【3】塩小さじ1/4で味を調え、火を強めて溶き卵1個を流し入れ、火を止める。
「にんにくと夏野菜の豚汁」のレシピ
夏野菜の甘みが広がるコク深豚汁。

《作り方》(2人前)
【1】鍋にサラダ油小さじ1を中火で熱し、2cm幅に切った薄切り豚バラ肉100gを色が変わるまで炒め、8mm厚さの半月切りにしたズッキーニ1/3本、8mm厚さに切った黄パプリカ1/2個を加えて、1分炒める。
【2】【1】に水2カップ、縦薄切りにしたにんにく2片を加え、ふたをして弱火で5分煮る。乱切りにしたトマト小1個を加え、さっと煮たら、みそ大さじ11/2を溶き入れ、ひと煮立ちさせる。
◆教えてくれたのは:料理研究家・管理栄養士 満留邦子さん

身近な食材で作る手軽で健康を意識した家庭料理が人気。レシピ開発や料理教室などの活動を行う。『のどごし自慢の絶品そうめん』(成美堂出版 )など著書多数。
撮影/田中宏幸 取材・文/近藤鈴佳
※女性セブン2025年8月14日号