1000万円当せん経験者の姿も
人気風水師の指南を受けたところで、次は実際の宝くじファンのリアルな開運事情を探ろう。年末ジャンボ発売日当日、『西銀座チャンスセンター』(東京・中央区)に早朝から並ぶ“トップランナー”に話を聞いた。
36年間、毎年1億円以上の当せんが出ていることから「宝くじの聖地」と称えられるこの売り場には、発売開始前から300人を超える長い行列ができていた。
「(昨年は)当たった?」
「外れ。だから今年も来たんだよ!」
すっかり顔なじみとなり、親しげに会話を交わす先頭集団のひとり、90代男性が輝かしい“戦績”を語る。
「宝くじの購入歴は40年以上で、これまで1000万円と500万円が当たりました。今回は30万円分を買う予定です。当せんしたら能登で被災した友人に届けたいね」
40年以上、西銀座に通うベテランファンのAさん(78才)は「前日入り」した常連のひとりだ。
「願掛けとして鎌倉の銭洗弁財天宇賀福神社に参拝し、昨日の朝9時半にはここに到着しました。普段は地元で買うことが多いけど、年末ジャンボは西銀座チャンスセンターと決めています。当せん金額が大きいし、1年の締めくくりで特別な宝くじだからね」(Aさん)

雨の年も雪の年も、奇跡を信じて欠かさず並び続けたAさんには実績がある。
「これまでの年末ジャンボでは1等の組違いを何度か出したことがあります。今年の手応え? 神のみぞ知るだね」(Aさん)
あっけらかんと話すが、1等の組違いを当てるのは至難の業だ。今回でいえば賞金10万円で、立派な「高額当せん」の部類。それを何度も当てているのだから、やはり“日本一の売り場”のご利益は計り知れない。
ベテランが余裕を見せる一方、入念に準備してきた“新参者”もいる。今年9月に定年退職したばかりのBさん(65才)が当せんにかける意気込みを熱く語る。
「手帳は今年の開運カラーの紫で、金運アップの黄色の財布には、今年の干支にちなんだ蛇の抜け殻や蛇のテレホンカード、シールなどの縁起物が入っています。1年に6回しかない『己巳(つちのとみ)の日』には白蛇を祀る蛇窪神社(東京・品川区)を参拝してきました。スマホの待ち受けはそのとき撮影した蛇の写真なんです。

今日は30枚購入して、縁起がいいとされる天赦日(12月21日)にも追加で購入予定です。自宅では吉方といわれる西側の引き出しに入れて吉報を待ちます」
それぞれが願いを託す宝くじ。運気を高め、宝くじの神さまの微笑みを引き寄せよう。
【プロフィール】
李家幽竹さん/風水師。「風水は環境をととのえることで運を呼ぶ環境学」という考えのもと各メディアで幅広く活躍。出版した書籍は累計販売1000万部以上。
※女性セブン2025年12月11日号