
2025年の暮れも押し迫った12月26日、秋篠宮ご夫妻と次女の佳子さま、長男の悠仁さまは東京都板橋区立美術館を訪問し、「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された。子供をテーマにした絵画や彫刻、子供が自ら戦時下に描いた作品など計120点ほどを約1時間かけて熱心にご覧になった。

「戦後80年という節目の年を締めくくる公務となりました。悠仁さまは現役大学生で、学業で忙しいですから、4人が揃う公務はそこまで多くはありません。貴重な機会を活かすべく、事前に立ち位置が入念に確認されるなど、万全の準備のもと公務に臨まれたようです」(宮内庁関係者)
その後の館長との懇談では、佳子さまは「戦争の時代の子供について考えるきっかけになりました」と話し、悠仁さまは「画家が自分の伝えたい思いを強調しているのが絵画ではないでしょうか」と感想を述べられた。
この日のご一家のお召し物はリンクコーデとはいかないまでも、ダークトーンでまとめられて、一体感を醸し出していた。
「日頃の公務では個性を存分に生かした着こなしを披露されることの多い紀子さまと佳子さまも落ち着いた色味のファッションでした。

たとえば佳子さまはカーキのロングスカートと茶系のダブルのジャケットをお召しに。このジャケットは、12月21日に東京・千代田区にある戦中・戦後の国民生活の労苦を伝える施設『昭和館』を訪問し、戦時中の写真展を両陛下とご覧になった愛子さまが着用されていたジャケットのテイストとよく似ていました」(皇室担当記者)

振り返れば、2025年は戦後80年にあたり、両陛下は硫黄島や沖縄、広島や長崎など、戦争の象徴的な場所に足を運ばれて慰霊されてきた。沖縄と長崎には愛子さまも同行されて、若い世代への継承も印象付けられた。そのご活動に呼応するかのように、秋篠宮ご一家も戦争の歴史を風化させないためのご活動を数多く積み重ねてこられた。