社会

自民党選挙公約、“女性宮家”に関する項目なく「愛子さまの将来を大きく制限する内容」 都合のよい時だけ皇室を利用する…高市首相“皇室軽視”の裏切り

票の確保のため利用

 背景には“男系男子”での皇位継承を最重要視する保守層への配慮が透けて見えるという。

「女性宮家の創設が可能となれば、問題になるのが夫や子の身分。結婚によって夫や子も皇族とすれば、将来的に母方のみが天皇の血を引く“女系天皇”につながる可能性があると、かねて保守層は指摘してきました。昨年、自民党の麻生副総裁と旧立憲民主党の野田代表らが皇室典範の改正に向けて非公式の協議を行った際、最終的に決裂したのもこの点に折り合いが付かなかったからです。

 高市首相は、自らの支持基盤である保守層の票を何としても確保したいという狙いなのでしょう。女系天皇につながりかねない女性宮家の創設も公約に入れれば、そうした層からの反発が起きないとも限りませんから」(前出・皇室ジャーナリスト)

応援演説のため、全国を飛び回っている高市首相 (時事通信フォト)
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 憲政史上初めて、“ガラスの天井”を破った高市首相。だからこそ、女性皇族方の将来への“不安”に思いをはせてくれるのではと期待する声もあった。

「高市首相は雅子さまについて“尊敬申し上げる存在”と語り、皇室御用達のかばんを愛用するなど、皇室へ心を寄せる姿勢を見せてきました。しかし、愛子さまをはじめとする女性皇族の将来の可能性を大きく制限し、問題の根本的な解決からは目を背けるような現在の在り方は、皇室の未来を真剣に考えていると言えるのでしょうか。票の確保のため、都合のよいときだけ利用する“皇室軽視”の姿勢と取られてもおかしくありません」(前出・皇室ジャーナリスト)

 選挙後、皇室典範の改正に向けて政治は動くのか、そして、どんな法改正が行われるのか──女性皇族に寄り添った改革が待たれる。

女性セブン202621926日号

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