
50代以降の「太りやすい・やせない・疲れが取れない」などの不調は、筋肉の硬直が大きな要因。放置すると血流悪化をはじめ、肌老化にも直結するという。筋肉をつまんでほぐすマッサージで不調知らずの体になろう。
1回1分でウエストのくびれも期待できる
肩こり、腰痛、むくみ、肥満など更年期世代が抱える悩みの多くは、「筋肉に筋膜が癒着していることが原因」と語るのは、姉妹でプライベートサロンを経営し、独自の「恥骨筋つまみほぐし」を施術している“アベシスター”の姉・阿部惠子さんだ。
「長時間同じ姿勢をしていると、筋肉を保護している筋膜の水分が失われ筋肉と癒着するため、筋肉が硬くなる。すると筋肉も関節も、動かしにくくなり、その周辺の血流やリンパの流れが悪化し、さまざまな不調の原因となります」(惠子さん・以下同)
50代以降の女性は特に、恥骨まわりの筋肉が硬いケースが多いという。
「加齢に伴う筋肉の衰えに加え、座りっぱなしの生活で恥骨筋まわりが硬くなると股関節の動きが悪くなり、骨盤の位置がずれて腹部の筋肉をうまく使えず、下腹にぜい肉がつくことに。このほか、内ももや坐骨まわりの筋肉もふだん動かすことが少ないため筋肉と筋膜が癒着しやすく、たるみなどの原因になります。だから、筋肉をほぐして柔らかくする必要があるんです」
それには「つまみほぐしマッサージが最適」と惠子さんはすすめる。
「硬くなった筋肉をつまんで揺らすだけで、筋肉と癒着していた筋膜がゆるみ、体がよく動くようになります。その結果、血流やリンパの流れが改善されて代謝もアップ。やせやすい体になるほか、あらゆる不調から解放されます」
つまむ場所やつまみ方がわかれば、道具不要で、いつでも筋肉をほぐせるため効果を上げやすいのも利点だ。
「1回1分でいいので、1日に3〜5回好きなタイミングで行いましょう。体が温まっている方がほぐれやすいため、入浴時やお風呂上がりに行うのがおすすめです。恥骨筋のつまみほぐしは、トイレに入っているわずかな間にもできます。
実践者の中には、たった1回で体のむくみが改善できた、というかたもいます。これまで指導した3万人超のかたのほとんどが、1回1分のつまみほぐしを毎日行い、なんらかの不調が改善されています」
まずは、恥骨筋まわりからほぐし始めませんか?
つまみほぐしのポイント
【1】つまむ手

片手は体に添え、もう片方の手の親指と、そのほかの4本指を使用。素手でもOKだが、介護用のゴム手袋を使うと、よりつまみやすくなる。
【2】つまみ方と強さ

指の腹で、硬い部分の筋肉をつかむイメージで分厚くつまむ。硬くてつまみにくいと感じても、揺らすうちに柔らかくなる。
【3】リンパを流す

つまみほぐし後は、両手を重ねてそけい部(足の付け根)を上から下へとゆっくりさすり、老廃物をリンパ節へ流して排出を促す。
ゆがみ・むくみ・婦人科の悩みが改善!「恥骨筋つまみほぐし」
恥骨筋まわりは50代以上の女性が特に硬くなりやすい場所。恥骨筋は股関節の付け根の深部にある筋肉のため、両手でつまんでほぐそう。

【1】左ひざを床につき(ひざ下にクッションなどを敷いてもOK)、右ひざは曲げ、足裏を床にしっかりつける。右手の指4本を足の付け根の下側に入れる。

【2】両手の指で恥骨筋まわりをしっかりつまみ、5秒間、圧をかける。このとき“いた気持ちいい”くらいの力加減をキープ。

【3】つまんでいる指の位置をお尻の方向へ2cmほど移動させ、5秒つまんで圧をかけてから、5回上下に揺らす。つまみほぐしのポイント【3】のようにリンパ流しを行う。

【4】つまんだ両手の指が恥骨筋まわりから離れないように注意しながら、上下に5回ほど揺らして、ていねいにほぐしていく。