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《春は“思わぬ落とし穴”に落とされる季節》「安易な気持ちで結婚」「嫁姑バトル」「離婚」「道端で声をかけられた男と同棲」…オバ記者が告白 この季節になると思い出す凶状 

春に起きた体験談を語る(写真/イメージマート) 
写真2枚

 新生活が始まる春。期待に胸を躍らせている人も多いかもしれないが、一方でとんでもない罠が仕掛けられていることもある……。女性セブンの名物ライター“オバ記者”ことの野原広子さんが、春に起きた自身の体験談を明かす。 

29才の時の離婚 

 あぁ、この感じよ、この感じ。ぞわぞわ、ざわざわ、くさくさ……ただでさえ落ち着かないのに、思わぬ落とし穴に落とされる。これが私の「春のイメージ」。 

 思えば私に降りかかるピンチはいつだって春だ。たとえば、29才のときの離婚。春先からタダでは済まない機運に満ちていたんだよね。 

 夫との出会いは、その4年前のやはり春。東京下町の飲み屋だ。酔った勢いでプロポーズされ、「家賃を払わなくてラッキー!」くらいの安易な気持ちで結婚し、夫の両親と同居。そしたら「うちの息子をたぶらかした女」という姑の厳しい視線にさらされた。それで嫁姑バトルを繰り広げ、2年後に義父母とは別居した。 

 夫婦の雲行きが怪しくなったキッカケは、私より少し年上の当時30才のヨウコに誘われて、彼女の家に遊びに行ったこと。彼女の夫は見合い結婚したエリート。だけど、会話はない。そもそも最初から夫に興味がない。結婚した理由は「料理を思い切り作れる環境だったから」。エンジニアの夫も「それならぼくは本望です」と承知したそうな。彼女は鬼のようにフルコースのフレンチ、イタリアン、懐石料理を作る。それを夫は残さず食べて感想メモを添える。食堂から「終わりました」と声がかかると、別室にいた彼女は黙って食器を下げに行く。そのほかに夫の発する言葉は、「行ってまいります」と「ただいま」だけ。 

 そんな結婚生活に首を突っ込みたいと思う? 当時の私は、フランス留学の経験がある彼女と彼女の手土産のお菓子にすっかり魅せられたんだね。彼女の優雅だか腐っているんだかわからない夫婦のあり方を、私は夢中で夫に伝えた。「それはおかしい」と夫は言うけれど、何がおかしいか答えない。言葉にすれば「愛のない結婚は不快」ということなんだろうけど、じゃあ、私たちはどうなのよ?と、そのとき私ら夫婦に黒いインクのシミがポトリと落ちたんだわね。 

 以来、なぜ私はここいる? なんのためにここにいる?という疑問を毎日ため込んで、不満と不安で落ち着かないまま働きに出ていたの。 

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