
すべて想像の逆を行く男、高須克弥の破天荒な人生を描く連載『YES!逆張り人生~高須克弥物語~』! 読めば悩みが全て吹き飛ぶ、そんなパワフルすぎる人生を、どうぞご堪能あれ。
第4話:祖母イマという医者の話【中編】

* * *
また、いつもポケットに入れている飴玉をいじめっ子に取り上げられていた克弥は、ある日、ナフタリン(防虫剤)をポケットに忍ばせた。案の定いじめっ子が克弥から取り上げる。一応、止めるふりをする克弥。
「それを食べないで」
「黙れ、白ブタ!」
いじめっ子はボリボリと噛んだ途端に嘔吐した。その後、相手の親が高須家の診療所に子供を見せに来たことで事件が発覚し、克弥はす巻きにされて蔵に放り込まれた。罪もひどいが、罰もひどい。それでも克弥のイタズラはエスカレートしていく。
──どうもこたえとらん。
怪しんだイマが蔵を覗くと夥しい数の漫画本が積まれていた。克弥は燃やされた漫画をまた購入し、蔵に隠していたのである。これでは蔵に入れられることが楽しみで仕方がないはずだ。以後、克弥は怒られると家から締め出されることとなった。
行くあてのない克弥はぶらぶらと歩き、町外れの神社にたどり着く。社殿の階段には先客がいた。ホームレスである。
「なんだお前。若いのにどうした?」
克弥が経緯を説明するとその男は同情して、「そんなに絵が好きならいいもんを見してやる」と一冊の雑誌をくれた。見ると裸の女の人が股を開いている絵に「処女膜」とある。ポルノ雑誌である。当時のこういった雑誌は写真ではなく絵で描かれていた。克弥は初めてみるモノへの衝撃と、その淫靡な雰囲気に夢中になった。
偶然にも家康と小四郎が出会った神社で、克弥は新たな楽しみと出会ったのである。
「おじさん、これ、この漢字。しょじょ…なんて読むの?」
後に処女膜に関して日本一詳しくなる男が初めてそれに出会った瞬間であった。(後編につづく)
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【プロフィール】
家守鷹主(いえす・たかす)/テレビ局プロデューサーとして高須克弥氏と出会い、十数年来の友人。今回、その人生を小説として描きたいと依頼したところ、高須氏は一言“YES”と快諾し、ペンネームも命名。かくして、希代の人生物語が幕を開けた。
高須克弥(たかす・かつや)/1945年、愛知県生まれ。医師(美容外科、整形外科、形成外科。学位は医学博士)。2018年に自身の全身がんを公表(発病は2014年)。
※女性セブン2026年6月25日号