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【皇室典範改正議論】「“新たな公務”をご自身で開拓しなければならない」愛子さまを待ち受ける困難 キーワードとして浮上するのは「音楽」

『源氏物語』の曲目をリクエスト

 欧州で、そして東京で──天皇ご一家が笑顔を見せられた一方、政界では、その未来を大きく書き換えるような動きが着々と進んでいる。愛子さまがサントリーホールに足を運ばれる数時間前。6月22日の午後、木原稔官房長官は、衆参両院の正副議長と会談。政府が作成した皇室典範改正案の要綱を提示した。

「改正案の詳細は公表されませんでしたが、《【1】女性皇族が結婚後も皇室に残れるようにする案》《【2】旧宮家の養子案》の2案が盛り込まれているのは確実です。かねて与党は7月17日の今国会会期末までの改正を目指すと意気込んでいますから、このままいけばあと1か月足らずで、皇室制度は大きな転換点を迎えることになる」(政治部記者)

 女性皇族の前に横たわる未来はいま、大きく変わろうとしている。

「このまま皇室典範が改正されれば、女性皇族は生涯、皇室に残れるようになります。国民と皇室の懸け橋として大きな役割を果たされている愛子さまには、“末永く、皇室に残っていただきたい”という期待の声も高まっている。現在、30才以下の皇族は愛子さまと悠仁さまのお二方のみ。次世代を支える皇族として、愛子さまが担われる役割はますます大きくなっていくでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)

初等科管弦楽部の一員として、チェロを演奏される愛子さま(2013年4月、東京・豊島区。共同通信社)
写真38枚

 一方、愛子さまが今後長きにわたって皇室に残られる未来を想定したとき、「愛子さまだからこその“困難”も生じることになる」と、ある宮内庁関係者は語る。

「愛子さまはこれから、ご自身で新たなご公務を開拓していかなければならないのです。皇室の方々は、それぞれに毎年出席される“恒例ご公務”を抱えておられますが、それらは基本的に、ご両親やごきょうだいから引き継がれるもの。しかし、愛子さまは天皇家の娘であり、両陛下のご公務を引き継ぐことはご身位上難しい。現状、愛子さまが単独での式典などへの出席が少ないのは、こうした事情が背景にあります。

 実際、佳子さまが毎年出席されているご公務の多くは、紀子さまや眞子さんから引き継がれたもので、毎年出席されている『全国高校生の手話によるスピーチコンテスト』などは、まさにその一例。現在、手話は佳子さまの “ライフワーク”となっていますが、佳子さまが母である紀子さまから受け継がれたこうした分野を、愛子さまの場合はご自分で切り開いていく必要があるのです」(前出・宮内庁関係者)

 愛子さまのご関心の強いテーマとしては、これまで「防災」や「被災地支援」が挙げられてきたが、目下、今後のご公務を巡るキーワードとして浮上しているのが「音楽」だという。

「愛子さまはこれまで、“成年皇族として、両陛下をお助けしたい”という強い気持ちを語ってこられました。今後は新たな“恒例ご公務”を模索しながら、国民との接点を増やしていくため、演奏会のご鑑賞など、都度都度のお出ましを増やしていかれるのではないでしょうか」(別の皇室ジャーナリスト)

 ご自身もビオラを演奏されるなど、音楽に深い愛情を注いでこられた陛下の影響で、愛子さまも幼少から音楽に親しまれてきた。

「愛子さまは初等科4年生の頃に管弦楽部に入部し、チェロをご担当。当時、学校生活に悩みを抱えられることもあった愛子さまにとって、ご学友と音楽を通して一緒に過ごされる時間が、大きな心の支えになっていたようです。

 成年皇族になられてからは、ご一家揃ってコンサートにお出ましになることもありましたが、ここ最近は、音楽関連のご公務におひとりで臨まれる機会が顕著に増えています。今年4月には宮内庁楽部による春季雅楽演奏会に、6月8日にはウィーン少年合唱団の演奏会におひとりでご臨席。雅楽の演奏会に際しては、『源氏物語』の中に登場する曲目をリクエストされるなど、伝統音楽への深い造詣もお持ちです」(前出・別の皇室ジャーナリスト)

 皇室の国際親善において、音楽は重要な役割を果たしてきた。

「音楽は世界共通の話題であり、国際親善の場でも好まれるテーマ。両陛下も海外の要人との懇談の際には、音楽の話題を“潤滑油”として親交を深められてこられたといいます。昨年のモンゴルご訪問では、陛下自らビオラを演奏され、先方のもてなしへの謝意を示されました。

 今後、国際親善の最前線に立たれることになる愛子さまも、これまでの音楽のご経験や造詣の深さを生かし、関係を築かれていくことになるはずです。演奏会へのお出ましは、将来的なご公務への布石となるでしょう」(前出・別の皇室ジャーナリスト) 

(後編へ続く)

※女性セブン2026年7月9・16日号

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