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熟年離婚と一般的になっている一方、熟年離婚を思いとどまり、パートナーへの愛情はないものの形式上は夫婦関係を保つ「仮面夫婦」を選ぶ人たちがいる。かつては“冷え切った関係”や“夫婦関係の成れの果て”と揶揄され、ネガティブなイメージが強かったが、いまや老後をよりよく生きる方法として“あえて”選択する人が増えている。では、仮面夫婦を上手く継続させるには、どのような努力が必要なのか。【全3回の第3回。第1回から読む】
細かなルールを作っておくことが大事
「仮面をかぶるなら夫婦で守るルールがあるといい」と指摘するのは東京成徳大学応用心理学部臨床心理学科准教授の石村郁夫さんだ。
「食事は別々にする、プライベートに干渉しない、生活費はいくら入れる、ゴミ出しや掃除担当を決める、といった細かなルールを作っておくことが大事。口約束でなく録音して読み上げれば証拠になり、後で文章化することもできます。お互いの立場を尊重し、意見がずれたら話し合ってルール化するのがベストです」

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アディーレ法律事務所の近藤姫美さんは弁護士の立場から、将来的に離婚の可能性があるならばやっておくべきことがあると話す。
「特に夫に不貞があった場合、一度は夫婦を続けることを選んでも、不貞の証拠は残しておくべきです。仮面夫婦を続けているうちに夫が浮気した証拠となるメールやLINEが消えてしまい、不貞の時効を迎えるケースもある。夫が不倫したとき子供がまだ小さいから許してうわべだけの夫婦関係を続けてしまったけど、いまにして思えば証拠が残っているうちに離婚しておけばよかったと悔しい思いを抱える女性はたくさんいます」(近藤さん)
自由恋愛を認め合う関係もゼロではない。ただし、その場合にもお互いの合意内容を書面で残しておくことが大切だ。