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《50代からの仕事につながる》使える資格・儲かる資格をリアルケースで紹介! 就職で有利な「医療事務」、就職先が多様な「保育士」、「FP」「終活ライフケアプランナー」など27種

勉強しているシニア
資格取得で人生後半戦を輝かせよう(写真/Getty Images)
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「自分だけの強みを持ちたい」「経験を社会に役立てたい」―そういった理由から50才を過ぎて資格を取って仕事に生かす女性が増えている。人生100年時代、60代以降も働くことが当たり前のいま、「資格取得は新たな一歩を踏み出すための後押しになっている」と、キャリアコンサルタントの津田裕子さんは話す。どんな資格が人気で、どう仕事につながるのか。リアルケースと共に紹介する。

経験を生かせる資格の取得を目指す傾向に

50代以上女性の資格取得希望者が増えている。資格のための通信教育講座を運営する「キャリカレ」によると、受講者層はここ10年で大きく変わり、以前は30〜40代が中心だったが、昨今は50代がボリュームゾーンになっているという。

「かつては、就職に有利だからという理由で資格を取得する人がほとんどでした。そこに資格や仕事に対するこだわりがないケースも多かった。しかしいまは、『経験に資格を掛け合わせて、自分らしい働き方を見つけたい』という考え方が主流になってきました」(津田さん・以下同)

事務経験があるなら簿記やファイナンシャル・プランナー(FP)、営業経験があるなら宅地建物取引士など、これまで培ってきた経験と新たな資格を組み合わせることで強みを発揮しやすくするわけだ。

「経験といっても、子育てや介護に邁進してきたという女性も少なくないと思います。育児や介護経験は保育や相談支援、介護業界では大きな武器になります。資格は新しい人生を始めるためだけではなく、あらゆる経験を生かすツールでもあるのです」

なんでもいいから有利に働くために資格を取得するというよりも、どんな仕事をしたいのかを先に考えてから、それに必要な資格や学びたい資格、好きな資格を選んだ方が、長く仕事を続ける上でもメリットとなる。そしてそれが許される時代になったのだ。

AIには担えない介護や保育が狙い目

では、資格を生かした仕事には何があるのか。

「物価高による家計への影響に加え、60代以降も長く働きたいという意欲の高まりから、50代以上女性の求人応募数がこの1~2年で大きく増加。同時に、人手不足の影響で求人数も増えています」

とは、求人情報サイト「しゅふJOB」を運営するビースタイルメディア代表取締役社長の石橋聖文さん(「」内以下同)だ。

求人応募数のリスト
「しゅふJOB」を運営するビースタイルメディア提供(25年5月〜26年6月集計)
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以前から人気が高かった一般事務はAIの普及もあって求人が減少。しかし、介護や保育、医療、小売などのエッセンシャルワークは、未経験者を受け入れる体制づくりが進み、補助スタッフを含めた求人が増えている。

「子育て支援員や放課後児童支援員、介護職員初任者研修といった資格がありますが、これらの資格取得を通じて、今後の仕事やキャリアの選択肢が広がる可能性があります」

AIの進化によって仕事のあり方は変わりつつある。しかし、人の悩みに耳を傾けたり、子供や高齢者を支えるといった「AIには担えない仕事」は、今後も需要が増えそうだ。

いま注目の人気資格・講座12

50代女性から特に人気を集めているのが心理・カウンセリング系の資格。

いま注目の人気資格・講座12のリスト
いま注目の人気資格・講座12
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「子育てや介護などの人生経験を重ねた世代だからこそ、人の話を聞く力や相手に寄り添う姿勢を仕事に生かしたいと考える人が増えているようです」と「キャリカレ」販売企画部の和田麻衣さん。

講座はほぼオンラインで学べる。隙間時間を活用しながら学習できるため、より挑戦しやすくなっている。

根強い人気&すぐに仕事につながる資格15

保育士や介護福祉士、登録販売者など、仕事に結びつく可能性がある資格はさまざまだという。

根強い人気&すぐに仕事につながる資格のリスト
根強い人気&すぐに仕事につながる資格15
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「保育士資格は保育園のほか、学童保育などでも生かせる場合があります。また、家事支援サービスについては国家資格の導入が検討されており、今後の動向が注目されています」(前出の石橋さん・以下同)

人生が一変!50代からでも遅くない!成功実例3「私はこうして資格を取り、働いています」

保育士、心理カウンセラー、キャリアコンサルタント。40〜50代で資格を取り、新たなキャリアに進んだ3人の女性たち。「挑戦してよかった」と語った真意とは。

【1】保育士・Aさん(50才)

夫と4人の子供(23才、21才、18才の双子)と暮らす。専業主婦だったが、家事・育児の合間に3年かけて勉強し、41才で保育士資格を取得。

育児経験を生かし保育士資格を取得

大学卒業後、営業職で働いていたという河辺さん。27才で出産したのを機に退職し、その後は主婦業に専念。末っ子が小学校に入学すると、自分の時間が取れるようになった。

「この先、資格を持って働きたいと思ったのですが、営業職へ戻ることは考えられなくて…。育児経験を生かせる仕事をしたいと思うように。それで保育士の資格取得を決めました」

通学は難しかったため通信講座を利用し、家事育児の合間を縫って勉強した。このとき38才。

「焦らずに、3年かけて取得しよう」

と目標を立てた。筆記試験を突破した後の実技試験では、苦手な絵画にも挑戦。毎日1枚は絵を描くことを自らに課したという。

計画通り3年で資格を取得した後は保育園へ就職。当初は週3日のパート勤務だったが、子供の成長に合わせて勤務時間を増やし、現在は正職員として主任保育士を任されている。

「無理かもしれないと何度も思いましたが、夫の励ましに背中を押され、あきらめずに続けてよかったです。自信になりました」

【2】メンタル心理カウンセラー(ほか11種)・Bさん(55才)

夫と2人の子供(26才、24才)の4人家族。コロナ禍でパートが激減。50才で資格取得の勉強を始め、5年間で11種の心理系の資格を取得した。

資格取得のおかげで生き方まで変わった

資格取得を決意したのは、新型コロナウイルスの流行で仕事が激減したことがきっかけだったという大林さん。それまで親子向け運動教室の指導員として働いていたが、

「体だけでなく、心も支えられる存在になりたい」と、「メンタル心理カウンセラー」の資格取得を目指した。通信講座で約4か月学び、見事一発合格。その後もチャイルドカウンセラーや家族療法、子供の発達障害支援、介護レクリエーションなどに関する資格を次々と取得し知識を深めた。

現在はフィットネス講師とチャイルドカウンセラーの2つの肩書で活動し、心理学をテーマにしたセミナーも開催。放課後等デイサービスでは、子供や保護者の悩みに寄り添う。

「資格の勉強を通して何より変わったのは自分自身です。以前は自分の価値観で人を判断してしまうことがありましたが、いまは『人はそれぞれ違っていい』と思えるようになりました」

現在は「保育士」資格の取得にも挑戦中。50才から始めた勉強は、仕事の幅を広げただけでなく、人との向き合い方や生き方を変えたという。

【3】キャリアコンサルタント・Cさん(51才)

夫と義母の3人家族。一般企業で事務職に就いていたが、50才でキャリアコンサルタントの資格を取得。現在は公共機関で求職者支援を行う。

50才で国家資格取得。転職歴が強みに

50才を迎えた頃、「この先も長く働き続けるにはどうすればいいのだろう。いままでと同じ事務職でいいのだろうか」と考えるようになった山下さん。転職を繰り返してきたキャリアに漠然とした不安を抱えつつ、資格を取れば何か変わるかと、情報収集を続けた。

たまたま、キャリアコンサルタントの説明会に参加したところ、「これは、自分自身の今後を考えるときにも役立つ」と、すぐにオンライン養成講座の受講を決意。

ところが仕事をしながらではなかなか勉強に集中できなかった。

「休みなどにまとめて長時間勉強するよりも、毎日短時間でも教材に触れるという勉強法に変えました」

通勤の合間や出勤前の早朝に勉強し、養成講座の勉強会にも参加。仲間と励まし合いながらモチベーションを維持したという。

その努力が実を結び、8か月の勉強で国家試験である「キャリアコンサルタント」に一発合格した。

資格取得後は、公共機関で求職者の就職相談にのる仕事に転職。資格のおかげで採用されたという。

「以前は欠点だと思っていた転職経験も、相談者に寄り添えられる強みだと前向きに捉えられるようになりました。いまはこの仕事にやりがいを感じています」

◆教えてくれたのは:キャリアコンサルタント・津田裕子さん

キャリアコンサルタント養成講習などを事業とするキャリコン・シーオー取締役。キャリアコンサルタント講座の講師や企業のキャリアコンサルタントとして活動中。

取材・文/土田由佳 

※女性セブン2026年8月20・27日号