煎る時間は「5分程度を目安にして」と石原さんが続ける。
「煎ることでカビの発生や雑菌増殖を防ぐこともできます。煎ったら、冷ましてから保存用ポリ袋に入れて冷蔵庫、もしくは冷凍室で保存してください。熱にも冷蔵にも強いのでご安心を」(石原さん・以下同)
米ぬかはそのまま食べるのではなく、普段の料理に「ちょい足し」することで生活に取り入れやすくなる。特に発酵食品と組み合わせることでパワーアップする。
「米ぬかの食物繊維が発酵食品に含まれる善玉菌のえさになるので、腸活効果が高まります。私はヨーグルトに米ぬかをかけ、はちみつや果物を入れて食べています。甘酒にも合うし、納豆にもいいと思います」

西さんが注目するのは、玉ねぎ、りんごの皮、ブロッコリーなどに含まれるケルセチンという成分との組み合わせだ。
「ケルセチンと米ぬかを一緒に摂ると、短鎖脂肪酸の産生が増えることがわかっています。ハンバーグや玉ねぎのみそ汁に米ぬかを入れたり、りんごを皮ごとすりおろして米ぬかヨーグルトに混ぜるのもおすすめです」(西さん・以下同)
ただし、食べすぎるとかえって不調を招くこともあるため注意が必要だ。
「米ぬかに含まれる食物繊維は、水に溶けない不溶性食物繊維の割合が高い。普段あまり食物繊維を摂っていない人が大量に食べると下痢をしたり、お腹が張ったりすることがあります。大さじ1杯程度から始め、体の反応を見ながら増やしていくといいでしょう」
皮膚からも栄養を吸収する
米ぬかには食べる以外の活用法も。米ぬかのガンマオリザノールという成分は、肌に塗ることで美容効果が得られるとされる。
「皮膚のいちばん外側の角質層の表面は皮脂膜で覆われています。ガンマオリザノールは脂溶性なので、皮膚に浸透しやすい。米ぬかの抽出物が入ったローションを片腕にだけ塗る実験ではメラニン指数が有意に減少し、シミが目立たなくなることが確認されました」
米ぬか入りの美容液を活用するのはもちろん、「普段使っている化粧水や美容液に米ぬかを10%程度混ぜて、顔に塗るのでもいいでしょう」と西さんは言い添える。
細かい粒子にはスクラブの効果も期待できる。
「米ぬかはざらざらとしていますが、とても細かい粒子なので肌のバリア機能を傷つけることなく、汚れや古い角質を除去してくれます」(石原さん)
知らなければただ捨ててしまうだけの米ぬか。日常に取り入れて、心身の健康と美肌を手に入れよう。
※女性セブン2026年8月20・27日号