
7月28日に起きた熊本地震、8月13日からの千葉豪雨など日常が一変する自然災害。いざというときに命を守り、災害発生後の生活を少しでも安心、安全に過ごすために必要な準備をしておこう。
この人に聞きました!

合同会社ソナエルワークス 備え・防災アドバイザー 高荷智也さん
危機管理アドバイザー 国崎信江さん
災害危機管理アドバイザー 和田隆昌さん
防災アドバイザー・ファイナンシャルプランナー 岡部梨恵子さん
知恵1:自宅でも避難所でもマストな衛生必需品
・口腔ケアで誤嚥性肺炎を予防
口腔環境も整えたい。「歯を磨けない状態が続くと歯周病菌が増え、誤嚥性肺炎につながることも。オーラルケアは欠かせません」(高荷さん)。

・いつでもキレイな水をのめる
浄水器があれば雨水や川の水も飲料水に。「アウトドアメーカーをはじめ、コンパクトな商品が多く出ています」(和田さん)。

・水がなくてもシャンプーできる
汗やほこりによる髪のベタつきやにおいをすっきり解決できるのが水不要のシャンプー。スプレーやパウダー、シートで髪に細かい粒子をつけて皮脂や汚れを吸収する。「被災地支援に入る際は必ずもっていきます」(国崎さん)。

・避難所では配られないケースも
生理用品やサニタリーショーツもセットにしておこう。「避難所に置いてあっても周囲の目を気にして手にとれないかたも多いので用意しておくと安心です」(岡部さん)

・拭きとるだけでさっぱり
シャンプー同様、お風呂に入れなくてもボディーシートがあればすっきりと清潔な体に。「シートタイプのメイク落としもあるといいですね」(国崎さん)。

知恵2:毎日の生活から防災を。ローリングストックするならコレ

「防災用品」として用意しなくても、日々の生活で使うものの在庫を常に多めに持ちながら暮らすことも災害時の安全、安心につながる。「ラップはお皿に敷けば洗い物を減らせますし、避難所で不特定多数の人が触れるものに直接触れたくないときに、手を巻くなどしてカバー代わりにも使えます」(岡部さん)。新聞紙やダンボールも、敷物やマットとして活躍。「缶詰やレトルト食品、水などは常に家に置いておきましょう。期限が近づいたら平常時でもランチや夕飯で食べればいい。一定量を保つローリングストックが災害時に役立ちます」(和田さん)。
知恵3:夏は暑さ対策、冬は寒さ対策用品がマスト

防災グッズは定期的な見直しが欠かせない。「食料品の賞味期限のチェックや、家族構成の変化に合わせて必要なものは、その時々で変わります」(国崎さん・以下同)。少なくとも夏と冬が来る前に、年に2度は入れ替えを。「暑さ、寒さへの対策グッズはいまやマストです。夏ならハンディファンや冷却シート、冬は薄手のダウンや簡易カイロなどを入れましょう」。
知恵4:地震による火災対策も必須

避難生活への備えと同時に、家屋の倒壊や火災から身を守る対策も必要だ。「家具の固定や窓ガラスの破損を防止するなど日頃から見直しを」(高荷さん)。火災が発生することもある。「消火器は重いし、使い方に不安があるなら、ボトルタイプなら投げるだけ。お子さんでもできるので、家に1本あると心強いです」(国崎さん)。
知恵5:「防災セット」は吟味が必要

いくつもの防災グッズがひとつになった高額の「防災セット」は、災害時に“役に立たない”ケースも。「セットによっては、入っている用品の性能や耐久性をひとつひとつ確認した方がいいものもあります。前に調べたセットではホイッスルがプラスチックのすぐ割れてしまいそうなもので頼りなかった。自分には必要ないものの方が多かったり、グッズが多すぎて重たくて持ち出すのが大変なセットも。自分に必要で高性能なグッズを揃えた方がいいですね」(岡部さん)。それでもひとつひとつ集めるのが大変なら、最低限のグッズが入ったセットを選んで。
撮影/玉井幹郎、黒石あみ(本誌) 写真/PIXTA 取材/小山内麗香
※女性セブン2026年9月10日号