健康・医療

《かえって体を壊すかもしれない治療》「睡眠薬・向精神薬に認知症リスク」「インプラントで歯周病」「不適切なリハビリ」など…失敗を避けるための“医師にすべき4つの質問”

手術をすすめる医師にすべき「4つの質問」

 判断に気をつけるべきは薬だけではない。寿命を左右するとして重要視される歯科治療も、判断を間違えれば、かえって老化を進めることになる。歯列矯正を行うことで噛み合わせが悪くなって咀嚼力が落ちたり、「入れ歯よりも咬合(こうごう)力に優れる」として行うインプラント治療でも、手入れが悪いと歯周病を起こすこともある。

 また、転倒や血管系疾患の予後を回復させるためのリハビリ治療も適切なものを受けなければ悪化して、歩行力の低下や寝たきりにつながりかねない。基本的にリハビリは毎日欠かさず行うことで効果が期待されているが、本人の体の状態を無視して行うと負荷がかかりすぎることもある。だからといって運動療法をせずに電気療法などのみでは根本的な改善にはならない。医師が体の状態を丁寧に毎日診てくれるかどうかは非常に大切な判断材料となる。

 では、安易に受けてはいけない手術や治療を避けるには、どうすればいいのか。ナビタスクリニック川崎院長の谷本哲也さんは、手術をすすめる医師に「4つの質問をして」とアドバイスする。

「医師に『いますぐ手術が必要』と言われたら、こう聞いてください。『私と同じ状態の100人が手術をしたら、何人得をしますか』『手術をしなかった場合、半年〜1年後に何が起きますか?』『手術以外にはどんな選択肢がありますか?』『いつまでに決めなくてはいけませんか?』。この4つの質問をすることで、手術のメリットとデメリットの判断が見えてきます。医師が明確に答えられないようなら、セカンドオピニオンを検討してもいい」

 さらに「避けるべき医師」には、こんな特徴もある。

「合併症や副作用など、ネガティブな情報をまったく言わない医師、相談に乗ってくれない医師は要注意です。また外科医は手術に前のめりである場合があり、内科医や放射線医とは治療に対するスタンスが大きく異なります。同じ症状でも、異なる専門分野の医師の意見を聞くことが大切だと思います」(室井さん)

 その手術や治療は本当に必要なのか。専門家たちの意見を参考に、大切な自分の体を守ってほしい。

(前編から読む)

※女性セブン2026年9月10日号