健康・医療

《肥満や高血圧に関連》年齢を重ねることで腸内の「やせ菌」が減り、「デブ菌」が増える理由 内蔵や体力が衰えると腸内環境が悪化、そのせいで悪玉菌が優勢になる悪循環

腸内環境の悪化がさらなる悪化を呼ぶ悪循環

 日本人は世界的に見ても肥満率が低いといわれるが、短鎖脂肪酸の一種である酢酸を生成するビフィズス菌が腸内に非常に多く、やせ菌の働きに重要な役割を果たしているのだという。

「日本人は欧米人に比べて腸内のビフィズス菌の数が約2倍ほど多い。つまりわれわれの健康を腸から支えてくれている菌なのですが、年齢とともにビフィズス菌は減っていきます。加えて日々のストレスや女性ホルモンの減少などの影響もあり、加齢とともに太りやすくなってしまうのです」(石原さん)

 年齢を重ねることでやせ菌が減る一方、デブ菌は増えやすくなると話すのは、管理栄養士で医学博士の岩崎真宏さんだ。

「加齢によって内臓や体力は衰え、体は炎症しやすくなり、腸内環境を悪化させます。それにより悪玉菌が優勢になり、より腸内環境が乱れる悪循環に。悪玉菌が優勢になると、日和見菌がデブ菌として働きやすい環境が整ってしまうことになり、太りやすくなるほか、腸内環境をさらに悪化させる原因になります。

 腸の水分吸収力や働きが低下して下痢になりやすくなったり、腸と菌の間でクッションとなっている粘液が減り、菌が直接腸に触れることで腸の粘膜が傷つき腸漏れ(リーキーガット)のリスクが高まるのです」

 石原さんが続ける。

「腸漏れになると、腸の壁に隙間ができてバリア機能が低下。ウイルスや細菌、未消化の食べ物などが血管内に入り込んで慢性的な炎症を起こし、慢性疲労や倦怠感、頭痛、肌荒れ、アレルギーなど全身のさまざまな症状の原因になる可能性があります」

 腸内環境を大きく左右するからこそ、意識的にやせ菌を増やす必要がある。

(後編へ続く)

※女性セブン2026年9月17日号

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