体調がすぐれない時、時間がない時はどうすればいいのか
どうしても朝食がとりにくいときや体調がすぐれない朝に、「最低限押さえておくべきこと」は何なのか。芝大門いまづクリニック院長の今津嘉宏さんはこうアドバイスする。
「365日、1日3食きちんとした食事をとることは難しいと思います。朝食でたんぱく質、脂質、炭水化物の三大栄養素をバランスよく摂るのが理想ですが、時間のない朝にそれを考えて朝食を準備するのは大変でしょう。
そんなときのポイントは“温かいもの”。朝は胃がまだ眠っていて、一日の中でいちばん体温が下がっている状態。胃を温めることで、眠っている心と体にスイッチが入ります。少しでも体に栄養を与えるものを口にする。そして少し多めに水分を摂ることで体に潤いを与えることができます」

メモリークリニックお茶の水理事長・院長の朝田隆さんも朝食の基本は「たんぱく質と炭水化物、野菜・果物、海藻類」だが、やはり食べる時間がないことも。そんなときでも「緑茶」だけは必ず飲むという。
「“茶腹もいっとき”という言葉がありますが、緑茶を300mlほど飲むことで、水分やビタミンの補給ができます。ほかにもカテキンには血糖値の上昇を抑え、免疫力を高める効果も期待でき、カフェインには覚醒作用、テアニンにはリラックス効果も。お茶を飲むことで腸のぜん動運動が促され、お通じにもよい影響を与えます」(朝田さん)

何かと慌ただしい朝の時間帯。献立を完璧にしようとしても、挫折して長続きしない可能性は大きい。内科医の天野惠子さんは、理想を高く持ちすぎず、自分の中の定番を事前につくっておくといいと伝える。
「難しく考えすぎないことです。例えば忙しいなら、パックご飯で炭水化物を、そこに卵とハム、作り置きの野菜スープ。それも大変ならバナナに牛乳かコーヒーでも充分です」

今津さんも続ける。
「栄養素を多く摂ろうと思ったり、話題になっている成分を意識しすぎないこと。体にいいといわれているものも、偏った摂り方をしていると過剰症になる危険があります。毎日自然に、ストレスなくできることが大切です」
名医たちの朝食を参考に、無理なく続けられる自分流の「健康朝食」を始めよう。



※女性セブン2026年10月29日・11月5日号