「ノニ＝まずい」のイメージはホント？「タヒチアンノニカフェ」で【野菜ランチ】を食べてきた

最近、東京のあちこちにおいしい野菜をいただけるお店が増えているみたい。そこで、ダイエッターの味方になってくれる注目店を編集部がチェック！

野菜たっぷりの「ベジタコライス」とゆでたまごがトッピングされた「AGEレスカレー夏野菜ピクルス添え」

東京・西新宿にある「タヒチアンノニカフェ」では、栄養豊富な「タヒチアンノニジュース」や無農薬の野菜を中心とした料理を味わうことができる。同店は脂質や糖質控えめの料理や、食物の酵素を壊さないよう低温で調理したローフードなど、ダイエッターにうれしいメニューを提供。美容や健康に関心の高い女性が多く足を運んでいるそう。

そんな「タヒチアンノニカフェ」が、夏季限定のヘルシーメニューを提供中ということで、さっそくのぞいてみた。

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ノニの魅力を広く伝えるべく、2003年にオープンしたという「タヒチアンノニカフェ」。でも、ノニは罰ゲームなどに使われることもあるほど、独特の味わいをもつイメージ…。そもそもノニって、どんな植物なの？

「ノニは有用植物の一種で、栄養がとても豊富。日本でいうアロエのような存在として、タヒチで昔から慣れ親しまれています。現地では、民家の庭などに生えているような身近な植物なんです」と、「タヒチアンノニカフェ」アシスタントマネージャーの加藤昌代さん。

ノニには炭水化物やたんぱく質、ビタミン、ミネラルなど275種類もの栄養成分が含まれているそう。60mlあたり28kcalとカロリーも低いので、食事制限で栄養が不足しがちなダイエット中の栄養補給にも◎。発酵させたノニを使っているので、続けることで腸活にも効果的なのだとか。

「タヒチアンノニジュースを飲み続けて、お通じがよくなったというスタッフも多いです。腸内環境が整ったことで、肌がきれいになったり、風邪をひきにくくなったという人もいます」（加藤さん、以下「」同）

アンチエイジングに効果的な“AGEレス“なメニューって？

「タヒチアンノニカフェ」のもうひとつの特色は、老化の原因物質である「AGE（エージーイー）」の摂取量を意識したメニューがあること。

「終末糖化産物」と訳されるAGEは、たんぱく質と糖が加熱によって結びついた合成物質で、暴飲暴食や運動不足によって蓄積され、肌や体の老化を導いてしまうのだとか。そこで同店では、低AGEのメニュー作りに取り組んでいる。

「AGEは加熱する温度が高いほどより多く発生するという特徴があるので、揚げものや焦げ目がつくような料理は避け、茹でたり蒸したりする調理法を中心としています。また、糖の吸収を抑えることもAGEを体に溜めない方法のひとつなので、食物繊維の多い食材を積極的に使うようにしています」

「タヒチアンノニカフェ」では、AGEの量を表す単位「exAGE」を用いて、メニュー全てにAGE量を記載。また店内には、腕をのせてボタンを押すだけで体内のAGE値と体内年齢がわかる測定器「TrūAge（トゥルーエイジ）スキャナー」があり、15時以降に無料で測定ができるそう。

ちなみにこの日測定した編集Oは、31歳にして体内年齢は42歳という結果に…。体内のAGE値は年齢ごとに標準が決まっており、31歳の場合はAGE値として157～191が目安。157よりも少ない場合は、実年齢よりも体内年齢が若いとされるのだとか。また、食事からとる1日あたりの「exAGE」は1万5000以下にするのがよいとされている。

そのほか、「タヒチアンノニカフェ」公式LINE＠にて、食材の名前を入力するとカロリーやAGE値を自動返信するサービスも提供し、AGEに対する意識の向上に一役買っている。

それでは、7月から9月29日（土）まで、期間限定で提供している夏季限定メニューと、ダイエット中にオススメの定番メニューをご紹介！

豆乳ベースで脂質控えめ「AGEレスカレー夏野菜ピクルス添え」

夏季限定メニューの特徴は、AGEを抑制効果があるスパイス・ハーブをブレンドしたオリジナルの「AGEレスミックスハーブ」を使っていること。

まずは「AGEレスカレー夏野菜ピクルス添え」（950円、exAGE2055）こちらは、豆乳をベースしたカレーで、ノニジュースも使っているそう。マイルドな味わいの中に、ピリッとしたスパイスがときおり顔をだし、奥行きを感じられる味。

具にチキンを使っているけれど、油っこさはない。トッピングは、ノニジュース入りの飼料で育てた鶏の卵「ノニ卵」で、通常の卵よりも栄養価が高いのが特徴とか。こちらもクセなく、おいしくいただける。オリゴ糖を使い甘めに仕上げたという夏野菜ピクルスも、夏の暑さでバテた体を癒やしてくれそう。

食物繊維たっぷりな「ベジタコライス」

もうひとつが、ピリ辛に仕上げた「ベジタコライス」（980円、exAGE2772）。茹でた合いびき肉とひよこ豆にスパイスで味付けしたタコミートを、水菜やトマトにオン。乾燥させたというれんこんやズッキーニ、にんじんはかみごたえがあって、食感のアクセントに。さらに、タコライスの上にかかっているソースはチーズではなく、ヨーグルトを使ったヘルシーなものだとか。混ぜていただくと、さわやかな味わいになる。

ごはんには食物繊維が豊富な玄米を使っているけれど、驚くほどふっくらとした食感！　玄米を半日ほど水に浸してから炊くことが、その秘訣なのだとか。玄米に苦手意識がある人も、これなら平気かも。また、ノニの葉を煎じた「ノニリーフティー」を使って炊くことで栄養価をプラス。ノニのクセはまったく感じず、香ばしさがベジミートの辛さとマッチする。

食感が楽しい「ナッツの巻きずしプレート」

「タヒチアンノニカフェ」はレギュラーメニューも充実。中でもひときわごちそう感があるのが、「ナッツの巻きずしプレート」（1280円、exAGE2488）。

こちらは、刻んだ生のナッツをお米に見たて、きゅうりやパプリカ、にんじんといった彩り豊かな野菜を巻いたもの。ナッツをベースにしているというから、硬いのでは？と思いきや、粒がしっとりとしていて、食べづらさはなく、しょうゆをつけていただくと酢飯のような味に。予想以上に寿司っぽさを感じることができて驚き！　さっぱりとしたドレッシングのサラダと合わせていただいて。

お米を使うよりも低カロリーなのはもちろん、ローフードなので酵素をしっかり摂ることができる点もポイント。また、付け合わせの「オニオンブレッド」は玉ねぎを低温乾燥させたもので、噛むほどに深い旨みを感じる。

こちらのプレートは1日20食限定というから、気になる人は早めの来店がオススメ。

たんぱく質をチャージ！「チキアボサルサソース&ノニ卵サンド」

運動ダイエット中でたんぱく質を摂りたいのなら、「チキアボサルサソース＆ノニ卵サンド」（550円、exAGE:1485）をどうぞ。
穀物パンはふかふかとした食感で、ほんのり甘味がある。玉ねぎの食感も楽しい「チキアボサルサソースサンド」は、アボカドとたんぱくな胸肉がサルサソースの辛さをマイルドにしている。また、「ノニ卵サンド」はマヨネーズとヨーグルトを合わせているそうで、運動後でもさっぱりといただけそう。

付け合わせの豆とツナのサラダは、ビネガーベースでこちらもさっぱりとした1品。植物性たんぱく質も摂ることができるのがうれしい。

ちなみに、メニューによって提供時間が異なっているので、目当てのメニューがある場合はご注意を。今回ご紹介した中では、「ベジタコライス」「ナッツの巻きずしプレート」は11:00～15:00、「チキアボサルサソース＆ノニ卵サンド」、「ナッツの巻き寿司（単品）」（1030円、exAGE:1820）は15:00～19:00の提供となっている。

ノニを飲みやすくアレンジしたドリンクも豊富

「トゥルーエイジマキシトイド」と「タヒチアンノニジュース」、「アイスノニリーフティー」」

写真中央のドリンクは、お店の看板メニューでもある「タヒチアンノニジュース」（300円、exAGE:5.7）。こちらは、チーズにも似た独特の風味をもつノニの果汁にグレープとブルーベリーの果汁をブレンドし、甘く仕上げて飲みやすくしたもの。

「ノニは飲みにくいというイメージがあると思いますが、ノニジュースを罰ゲームに使おうと買いに来たお客様が飲んで『これでは罰ゲームにはならない』と驚いたこともありました」

一方、ノニにクランベリーやブルーベリー果汁、オリーブ葉や生薬のセイヨウサンシュユの成分をプラスし、栄養価をさらに高めた、写真左のジュース「トゥルーエイジマキシドイド」（400円、exAGE:9.6）は、とろっとしてボリューム感がある。こちらはチェリーベースの味わいがフルーティー。腹もちがよいので、ダイエット中の間食にも◎とか。

写真右のプラスチックカップは、「アイスノニリーフティー」（300円、exAGE:0）。焙煎したノニの葉を煮出したお茶で、ノニのクセはないので、言われなければノニを使ったドリンクとはわからないはず。ルイボスティーなどのハーブティーが好きな人はハマる味かも。

写真左の「モリンダベリー」（460円、exAGE:39.6）は、「タヒチアンノニジュース」に自家製ラズベリージャムと炭酸を加えた、夏にぴったりのドリンク。どうしても甘い炭酸が飲みたい！というときにも、健康的にいただける。

また、飲みやすさと飲みごたえを求めるなら、「トゥルーエイジマキシドイド」にマンゴーやオレンジなどのフルーツ、ほうれんそうといった抗糖化食材を合わせた、写真右の「美肌スムージー」（510円、exAGE:75.8）をチョイス。甘めのスムージーに、代謝アップ効果が期待できるしょうがの風味がアクセントになっている。

栄養たっぷりで腸活にも◎なノニや食物繊維たっぷりのメニューを提供する「タヒチアンノニカフェ」は、栄養不足や便秘などに陥りがちなダイエッターの味方になってくれそう。ノニに苦手意識のある人なら、まずは「タヒチアンノニジュース」を体験するつもりで立ち寄ってみて。

撮影／生熊友博　文／田下愛

【データ】 
タヒチアンノニカフェ
住所　　：東京都新宿区西新宿3-2-2 モリンダビルディング1Ｆ
電話　　：03-4330-8639
営業時間：11:00～19:00（ランチ11:00～15:00、ティータイム15:00～19:00）　日祝休
アクセス：JR、京王新線「新宿」駅から徒歩3分
https://tncafe.jp/