「ひとりでマシーントレはどうしても続かない」「なりたい体を手っ取り早く手に入れたい」といった声に応えるパーソナルトレーニングが最近、大人気。そこで、巷で話題を集めているパーソナルトレーニングジムに潜入!
今回はビジネスパーソンのための疲労回復専用ジムをうたう「ZERO GYM」(ゼロジム)へ。頭と体の疲労をリセットし、”最高の脱力”に導くのを目的として2017年にオープン。こちらのコンセプトはストレッチ×マインドフルネス(瞑想)の独自メソッドで、心身を整え、仕事のパフォーマンスを最大化すること。同時に、肩こりや腰痛など体の不調も改善すると聞き、運動不足のライターIが体験してみることに!
落ち着きのある上質な空間にテンションが上がる!
早速スタジオに入ると、ラグジュアリーホテルのロビーのよう。ミニマルな無駄のない内装に、暖かみを与える天井からつるされた木のオブジェがなんともスタイリッシュな空間。開放感のある大きな窓からは東京タワーが望め、昼間は自然光がさんさんとふりそそぎ、夜は都会の夜景を眺めながらトレーニングができるなんてとっても贅沢。それだけでテンションが上がってきた!
体と脳が疲れている現代人にうってつけのプログラム
笑顔で出迎えてくれたのは、トレーナーで、「ZERO GYM」 プログラムディレクターでもある松尾伊津香さん。「心と体を整える」というのはどういうことなのか?
「今はパソコンを使う仕事が主流のため、長時間、無理な姿勢が続いている人がとても多いです。さらにスマホ使用で、下を向く時間が多くなり、肩から首にかけて凝り固まってしまいます。同時にスマホでメールチェックなどができてしまうので、四六時中、休日でさえ仕事を頭から切り離すことができません。そうした体と脳の両方からの疲労が原因となり、体のこわばり、血流の悪化、脳の緊張などが引き起こされるです。「ZERO GYM」では、ストレッチと自重(自分の体重を負荷にする)トレーニングで血行を促進し、老廃物を排出。体に意識を向けることで思考が止まり、脳が休息しやすい状態に導きます。最後にマインドフルネスの実践により脳の疲れをリセットして終了します」(松尾さん)
そもそもマインドフルネスって何?
マインドフルネスとは「雑念を持たず、リラックスしてただ今ここに集中している状態」のこと。
「『ZERO GYM』では脳疲労に着目し、それをリセットするプログラムを提供しています。私たちは脳疲労をパソコンやスマートフォンで脳を酷使し、緊張・疲労した状態と定義し、マインドフルな状態を作ることでその脳疲労を解決できると考えました。ストレッチを掛け合わせており、忙しい毎日を送るビジネスパーソンの疲労を一気に解消する独自メソッドです」(松尾さん)
さっそく「疲労回復プログラム」を体験!
一通りの説明を受けつつも、マインドフルネスという点に関してはいまいちピンとこない。それを告げると「100m走を想像してください。全力で走っているときって、何も考えられないですよね? しっかりとした運動をすると思考が止まりやすくなっているんです。その状態を作ってからマインドフルネスに入ることでいつもより思考が止まりやすく、脳がリラックスしてきます」(松尾さん)。
ざっくりいえば頭の中を空っぽの状態にするということ。確かにできそうでできていないかも…。毎日、締め切りに追われているライターIにとっては、疲れを癒やしてくれるぴったりのメソッド! 丁寧な解説を受けて納得したところで体験スタート。
今回受ける「疲労回復プログラムは」は4つのステップにわかれている75分のコース。まずはストレッチから。
ステップ1の「ストレッチ」は同じ姿勢や長時間の緊張によって、固まった関節やこわばった筋肉を緩めていくのが目的。松尾さんの「息を吐いて」との言葉に合わせて、足は座禅を組んだ状態で両肩をゆっくり後ろに引き上げていく。何回か繰り返すと肩のあたりがじんわり温かくなってきた感じ。
続いて、自重トレーニング。
「ここでは体に負荷をかけることで血流とリンパの流れを促し、老廃物を流して体の疲労を取り除いていきます」(松尾さん)。両手をついて片足をあげ、片足重心でアキレス腱を伸ばしていく。ちょっとキツめの動きなので、松尾さんの支えがあるから伸ばせている。そのほかにも股関節のトレーニングなどを行う。自重というだけあって、負荷がかかると全体的に“痛気持ちいい”。
マインドフルネスで頭の中がスッキリ!
そして、このジムの最大の特徴である、ステップ3の「マインドフルネス」。常に渦巻く思考やプレッシャーで疲弊している脳を、思考を止めることで癒していくという。
「目を閉じて、息を吐いて」と松尾さん。すると、先ほどまでの運動の疲労感に包まれることで、いつも考えている仕事のことなどのイライラやモヤモヤを意識しなくなっている!これが思考を止めることかと実感。わずか10分ぐらいのことだけど、すごく癒やされるし、クリアな感じがしてきた。
最後は「脱力」で、マットの上に横になる。
「疲れという疲れをすべて払い落とします。ほぐし、流し、緩めた体と脳をさらに上の心地よさへと導きます」(松尾さん)。松尾さんにタオルをかけられると、広い海の水面に浮かんでいるような心地よさを感じ、本当に眠ってしまいそうになる。緩んだ体と心で最後に最高の脱力を味わえた。
頑張って伸ばしているつもりでも、体が全然伸びない……。そんな、運動はおろか、ストレッチもあまりしていないライターIでも、自分の体に合った動きを提案してくれるトレーナーの直接的なサポートがあるから安心してトレーニングをすることができた。また、ひとつひとつのトレーニングの意味を丁寧に教えてもらいながら進めることができるのが何より。マシーントレーニングと違って、体への負担も少ないので、自分の体と相談しながらできそう。これなら、ジム通いが続かなかったライターIでも続けられるかも!
こちらのスタンダードな「疲労回復プログラム」をはじめ、姿勢改善によって頭と体の不調を整える「超「姿勢力」プログラム」、集中力を向上させて頭がすっきりした感覚を得る「集中力アッププログラム」、朝に寝ている脳を覚醒させて1日をクリアな頭で過ごす「朝瞑想」と全体で4つあり、トレーナーと相談して自分が悩んでいること、解消したいことに合わせたプログラムを選ぶことができる。
内臓疲労を癒すコールドプレスジュースも用意
松尾さんによれば、疲労には、身体疲労・脳疲労のほかに内臓疲労もあるそう。そこで「ZERO GYM」では、内臓に必要以上の負担をかけずに、野菜や果物の良質な栄養素を効率的に摂取できる6種類のコールドプレスジュース『SUNSHINE JUICE』(1本1000円税込http://sunshinejuice.jp/)を用意。レッスン後すぐの体内吸収率が最も高いゴールデンタイムに飲むことで、内臓疲労を癒し、翌日のベストパフォーマンスへ導くそう。
「無農薬、減農薬の野菜や果物のみを使用し、保存料、添加物、余計な水分も一切、入っていません。熱に弱い栄養素も生きたまま摂取できるのでおすすめです」(松尾さん)
一通り体験してみると、心地よい疲労感とともに、モヤモヤとしていた思考がクリアに! 「無になる」ことを一回の体験でも実感ができたからこそ、回数を重ねるとよりいいのではと期待値がアップした。
また、その日の寝つきの良さにもびっくり。布団に入ってからあっという間にすやすやと眠りについてしまった。忙殺される毎日だからこそ、体も脳も一気にリセットすることの難しさに気づいている人も多いはず。気になる人はぜひトライしてみて!
松尾伊津香さん直伝!自宅でもできるストレッチも紹介!
「ZERO GYM」に行きたいけど行けない…。そんな人のために松尾さんが、オフィスや家でもできるストレッチをレクチャー。デスクワークの人、慢性的に運動不足の人、姿勢をきれいにしたい人、必読です!
長時間、同じ姿勢でいたり、集中・緊張状態が続いたりすると、気づかないうちに血行不良になって、疲れや肩こりを引き起こす原因に。そこで、松尾さんがすすめるのは「ZERO GYM」でも取り入れているストレッチ。デスクワークでこわばった関節や筋肉をじっくり、じんわりとほぐしていく。
「ちょっと疲れたなと感じたら、このトレーニングをやってほしいですね。疲れは蓄積されるので、疲れたら溜めずにすぐに解消するのがベスト。カチコチになった肩や首回りをほぐす効果がありますよ」(松尾さん)
「肩や首回りをほぐすストレッチ」のやり方
「肩や首回りをほぐすストレッチ」は動きと呼吸を連動させながら、ゆっくりと行っていくことがポイント。
「慢性的に体が凝り固まっている人には、内側からのアプローチも大切なので呼吸をすることで刺激していきます。最初はあまりこだわらず、呼吸をしながら動くことを意識。慣れてきたら肋骨や内臓まで刺激できる腹式呼吸を取り入れましょう」(松尾さん)
呼吸の仕方は「伸びたり、力が必要なところで吸う」、「緩めたり、重さを感じたりするところで吐く」を意識して。
【1】あぐらを組んだ状態で、両手を胸の前で組み、息を吸う。「このとき、肩甲骨を寄せるくらい背筋をピンと伸ばすのがポイントです」(松尾さん)。
【2】息を吐きながら手のひらを反し、息を吸いながら天井に向かって腕を伸ばす。「指先までしっかり伸ばしましょう」(松尾さん)。
【3】息を吐きながら肩の力を緩める。
【4】息を吸いながら天井に向かって腕を伸ばす。
【5】息を吐きながら手を後ろで組む。
【6】息を吸いながら胸を引き上げて、腕を斜め下方向にぴんと伸ばす。「肘が曲がらないように、手から腕までが一直線になるように心がけて」(松尾さん)。
【7】息を吐きながら頭を左に倒す。「首を動かすときはゆっくりと行ってくださいね」(松尾さん)。
【8】息を吸いながら頭を正面に戻す。
【9】 息を吐きながら頭を右に倒す。
【10】息を吸いながら頭を正面に戻し、息を吐きながら両手を体の横に置く。
【11】息を吸いながら肩を上に引き上げる。「筋肉を上にぎゅっと引き上げて緊張させると、次の動きで筋肉を緩めたときに血流がアップします」(松尾さん)。
【12】息を吐きながらすとんと肩を落とす。「この肩を上げて、落とすを2回繰り返してくださいね」(松尾さん)。
動画を見ながら「肩や首回りをほぐすストレッチ」にトライ!
「お家ではもちろん、オフィスでもできるストレッチです。1日何回とは決まっていないので、肩や首回りがコリ固まってきたなと感じだときに行ってください。コリは蓄積されると解消するのが大変なので、すぐに改善することが大事。予防にもなるので、ぜひ挑戦してみてください」(松尾さん)
撮影/手塚 優(BOIL) 取材・文/石井奈保子
【データ】
「ZERO GYM」
オープン日:2017年6月7日
住所 :東京都渋谷区千駄ヶ谷 4-20-3 東栄神宮外苑ビル 8F
電話番号 :03-6721-0233
営業時間 :14:00~23:00、土・日曜9:00~19:00 不定休
利用料金 :入会金2万円(税込) プライベートコース(90分間/1回): 2万5000円(税込)~ 少人数コース [基本メニュー料金(75分間/1回)[月2回コース:1万4000円(税込)]~、[ドロップイン:8000円(税込)/1回] ※初回体験3000円(税込) 2ヶ月短期集中のカラダ改善プログラム~CHANGE BODY PROGRAM~[ライトコース:19万円(税抜)]~(詳しくは特設サイトを参照https://zerogym.jp/change-body-program/) ※体験日同日入会の場合、入会金無料のキャンペーンを実施中
アクセス :JR総武線「千駄ケ谷駅」より徒歩5分、都営大江戸線「国立競技場駅」A4出口より徒歩5分、東京メトロ副都心線「北参道駅」1番出口より徒歩6分
http://zerogym.jp
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