スキンケア

10才”若見せ”を実現!首のしわやたるみを改善する食事&スキンケア

年齢は首に出るといわれるが、実際「年を取って首まわりにシミが増えた」「なんとなくくすんできた」「触るとザラつきが気になる」という声は数知れず。でも、その原因は加齢だけではないの、ご存じですか? なんと外的刺激によるダメージが主な原因だそう。確かに、顔のスキンケアは念入りにしても、首のケアは忘れがち…。10才若く見せるための秘策を専門家に教わりました。

女性のネックラインのアップ&横顔
くすみやしわ、たるみ、ざらつきのない首元にする秘訣は!?(写真/アフロ)
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首のシミやたるみ、しわ、ザラつきの原因は、紫外線など外的刺激が8割と、『あいこ皮フ科クリニック』院長の柴亜伊子さんは言う。

「紫外線は、ビタミンDを作る働きもありますが、光老化といわれるくらい、肌には悪影響を与えます。さらに日焼け止めをまったく塗っていない、保湿をしない、マッサージで血流をよくしようと強く押したり、こすったり、日焼け対策などでストールを巻いたりするうちに、肌は余計なダメージを受け、劣化していきます。早ければ20~30代で、首にシミやたるみ、くすみなどが出始めます」(柴さん・以下同)

一方、しわは姿勢が大きく影響している。

「しわは曲げているところにでてきます。スマホでうつむく時間が増えていますが、スマホを見ることで頭を下げ、首を曲げる時間も増えるため、首に横線が入り、それがしわとなって刻まれます。ですから、首を曲げない生活や正しいケア法を行えば、首の劣化は改善できるんです」

では、具体的にどうすればいいのか?

紫外線でダメージを受けた首……高価な美容液を塗っても、なかなか肌の調子は改善しない。まずは栄養を肌に行き届かせ、元気な肌にしてから、正しいケアをする必要がある。そこで、肌の土台を作る食事から見直すことから始めよう。

【ステップ1 食事】たんぱく質を多く摂る!

若々しい首、つまり元気な肌を作るのに、最も必要なのが動物性たんぱく質。日本人女性は圧倒的に足りておらず、不足すると肌が弱くなり、紫外線などのダメージをさらに受けやすくなる。

私たちの体は日々、食べているものの栄養素で作られている。それは肌も同じだ。

「あらゆる臓器や血管、細胞はたんぱく質によって作られています。たんぱく質は生命を維持する臓器に真っ先に補充されるので、不足すると肌にまで行き渡りません」

と言うのは、前出・柴さん。加えて、女性は全体的に肉や魚、卵、良質な油の摂取量が少ない人が多い。

「特に、肉の摂取量が少ないと皮膚を支えるコラーゲンやハリを出すエラスチンなどが体内で充分に作れないため、新たな皮膚細胞も作ることができず、肌の代謝も悪くなるのです」

そこで真っ先に改善したいのがたんぱく質の量。1回の食事で魚をひと切れ食べるだけでは、少なすぎる。

「たんぱく質で大事なのは、量を摂ることです。1回の食事で摂りたいたんぱく質の量は、200gが目安です。例えば、鮭なら2~3切れを一度に食べる。あるいは、焼き魚ひと切れに、肉料理を組み合わせ、主食の量を減らすなどして調整を。200gが1回で食べられなければ、1日の中で3食に分けて食べても構いません」

1回の食事量の目安は以下の通りだ。

卵イラスト
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●卵1~2個
手軽にたんぱく質補充ができる。1日2個以上食べてもOK。

豆腐イラスト
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●豆腐1丁
豆腐は1丁か、豆腐半丁と納豆1パックを組み合わせて食べても◎。

手の平大の肉のイラスト
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●肉や魚
1回の食事につき約200g。イラストのように、両手のひら2枚分が目安。魚なら2切れ分。

するめとナッツイラスト
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●するめ(小袋サイズ1袋)とナッツ(ひとつまみ)
間食をするなら、良質な油を摂れるナッツ類か、たんぱく源になるするめが理想。

【ステップ2 スキンケア】こすりすぎは禁物!

食事で足りない栄養を補ったら、次はスキンケア。だが、この時、こすりすぎないことが大切。摩擦は肌トラブルの大きな原因になり、さらに老け首に見えかねない。

美容液や日焼け止めを顔に塗っている人は多いが、首には塗っていない人も多い。これが、首の日焼けや乾燥を招く原因になる。美容液は首までたっぷりつけることが大切だ。

首に椿オイルを塗る女性イラスト
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「ただし、こすりすぎは禁物です。リンパの流れをよくして血流をアップするのは大切ですが、皮膚を引っ張り上げないようにしましょう。耳下からあご、首、鎖骨に向かって軽くなでるだけで充分リンパの流れはよくなります。また、顔や体を洗う時も、首をタオルでごしごしこすらず、たっぷりの泡でやさしく洗いましょう」

お風呂上がりのケアでは、椿油や保湿クリームなどで滑りをよくするのもおすすめだ。

首のお悩み別対処法

首の劣化は、栄養不足と外的ストレスが原因の場合も多い。食事とスキンケアを生活に取り入れつつ、さらに、細かいお悩み別の対処法を紹介します。

【お悩み1】くすみを改善したい

くすみの主な原因は紫外線。日焼け止めをしっかりと塗り、リンパの流れをよくすることが大切だ。毎日のスキンケアの時に、クリームなどをたっぷり手につけ、軽く肌をなでてマッサージを。

【お悩み2】しわを減らし、作らない!

うつむく姿勢で、首に折りじわができるのが原因。猫背になっていないかなど、姿勢から見直して。「たっぷり化粧水をつけるなど、保湿を充分に行うことも大切です」。さらに、以下の「スマホ」と「枕」も改善を!

スマホを見る女性のイラスト
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【お悩み3】スマホを見るのでうつむいてしまう…

スマホを見ていると、自然とうつむいてしまうもの。「ダラダラ長時間見るのではなく、1日に10分以内にとどめるなど、少しでもうつむく時間を減らしましょう」。

枕に頭を乗せている女性のイラスト
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【お悩み4】枕の高さが高すぎて…

枕が高すぎると寝ている間に首を曲げた状態に。「あごを引いていないくらいの高さが、首がまっすぐに伸びている、ちょうどいい高さです。高すぎる場合は、自分に合った枕に替えて」。

【お悩み5】ブツブツ・ザラザラをツルツルにしたい!

ザラザラしている肌は、保湿で改善を。「小さなイボは、レチノール含有化粧品を塗って、皮膚の再生を促しましょう。紫外線防止のためにストールを巻くのもいいですが、素材によってはかぶれて湿疹の原因になるので、いずれも、気になる場合は、美容皮膚科の受診を」。

日焼けを防止するなら、クリームはたっぷりと!その選び方

顔に日焼け止めクリームを塗る女性
日焼け止めは顔だけではなく、首にもしっかり塗りたい(写真/アフロ)
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日焼け止めを首にも塗るなど、紫外線対策が大切だ。塗る量は下記を参考に。「できてしまったシミの種類によっては、クリニック用の美白クリームで薄くなる場合もあります。気になる場合は一度、皮膚科で相談をしてみましょう」。

●ローションタイプ
500円玉以上の大きさを顔と首、それぞれに。ケチらずたっぷりつけて。

●クリームタイプ
人さし指の第2関節くらいの量をつける。足りなければつけ足して。

●手に塗る場合
意外と忘れがちなのが、手。しわにならないように、首に塗る量と同様、クリームなどを手にたっぷりと塗ろう。

やってはいけないこと

以下のような強い刺激は、肌荒れのもと。ひかえよう。

●こする
●たたく
●押す
●美顔器でゴシゴシ
●コットンやティッシュペーパーで拭く

この人に聞きました:柴亜伊子さん

『あいこ皮フ科クリニック』院長・柴亜伊子さん
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皮膚科医。『あいこ皮フ科クリニック』院長。体の中から健康を取り戻す栄養療法を皮膚科の治療にも取り入れる。

※女性セブン2018年10月25日号

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