美容やダイエットの効果が期待される果物。店頭で選ぶ時、はたしてどれがおいしいのか? 迷う人も多いはず。そこで、この道52年の達人が見極め方を指南。これでもう一目瞭然です!
『杉本青果店』の2代目・杉本晃章さんは、本当にいい青果だけを市場で見抜くベテランの目利き。「果物は見た目がきれいなのが、うまいわけじゃない」と、熱く語る。
「みかんは大きいほうが贈答用には人気だけど、小さくてゴツゴツして皮がむきにくいほうが、甘味と酸味のバランスが良くて、味も濃くてうまい。マスカットもきれいな緑色よりも、本当は黄味がかっているほうが熟れて甘いの。今年の夏は暑かったから、熟度が進んだぶん、全体的に味がいいんだ。りんごは、貯蔵せずに旬の時期に売り切る長野産がおすすめ。みかんは愛媛の西宇和、和歌山の宮原地区産なら間違いないよ!」
杉本さんが教えてくれた見極め方は次の通りだ。
りんご
おしりまで赤くて、重いものを
おしりまで赤いほうが日当たりがよい所で育ったのでおいしい。りんごは時間が経っても全体が赤くなるわけではない。11月は『シナノゴールド』『シナノスイート』『サンふじ』などが旬に。
みかん
小粒でゴツゴツがおいしさの証
みかんは小さいほうが、味が濃厚。大きいと甘いが酸味が少なく、味がぼやけているものが多い。「みかんは甘味と酸味のバランスが大事。皮がスルスルむけないほうが、うまいよ!」(杉本さん)
柿
すぐ食べるなら色の濃いほう
色が濃いと熟度が高い。すぐ食べるなら色の濃いものを選ぶとよいが、熟度が上がるとそれ以降は日持ちしないので気をつけて。渋柿が終わり、11月は『富有柿』『次郎柿』などの甘柿が旬になる。
巨峰・ピオーネ
粉を吹いた”種あり”がおいしい
種なしぶどうの樹はなく、栽培の途中で薬をかけて種をなくしている。そのため、種ありのほうが、ぶどう本来の味を楽しめる。種ありは白い粉がついているのが特徴。房の上のほうが粒が甘い。
マスカット
やや黄味がかったほうが甘い
緑色のほうがおいしそうに見えるため値段が高いが、黄味がかったほうが熟していて甘味が強い。緑色だと糖度が16~18度、黄緑色は20~23度程。粒が少ないほうが、実は大きくなる。
和梨
赤銅色だと甘くて正解
色が濃くきれいにのっているものほど甘い。9月に甘味の強い中型の『豊水』や『幸水』が出回った後、11月は大型の『新興』『晩三吉』が旬を迎える。大型品種は、糖度は低めだが日持ちする。
撮影/玉井幹郎
※女性セブン2018年11月15日号
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