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《衝撃の裁判資料》「私たちから息子を奪わないで」水原一平被告の母の手紙「完璧な人間なんていません」親としての悲痛の叫び

裁判所から出る水原被告(2024年5月)
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ドジャース・大谷翔平(30)の口座から1700万ドル(約26億円)をだまし取ったとして銀行詐欺罪などに問われている元通訳・水原一平被告(40)に対して、米連邦検察は、4年9ヶ月の禁固刑、釈放後3年間の保護観察、大谷への賠償金支払いなどの量刑を求める文章を裁判所に提出した。水原被告側は、「ギャンブル依存症だった」として、1年6ヶ月の禁固刑が妥当だと主張している。

「もともと最長で『禁錮33年』と報じられていましたが、求刑では大幅に差し引かれました。 水原被告は早い段階で司法取引に応じ、検察側の負担を減らしたことが評価された形となりました。また、水原被告の両親や妻も、裁判に際して“手紙”を提出しています」(米国在住ジャーナリスト)

裁判資料として、水原被告の母親B子さん が裁判官に宛てて書いた“手紙”には、息子との思い出の数々がしたためられていた。看護師だったB子さんは、1991年、夫の仕事の都合で家族でアメリカに移住。当時、水原被告は6才だった。以下、資料から抜粋する。

《渡米当初は、私も息子も英語にとても苦労しました。一平の英語は学校に通い始めると劇的に上達し、まもなく流暢に話すようになりました。私が英語で困ったことがあると、いつもわざわざ助けてくれ、親身になって支えてくれました。

一平は小学生の頃からサッカーチームに所属していたこともあり、小さい頃から積極的にスポーツをしていました。私たち夫婦は、毎週土曜日に彼の試合を見に行き、応援しました。親として本当に楽しく、かけがえのない時間でした 》

判決を待つ水原被告
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3年前、車にはねられて

日本ハムファイターズの“名物通訳”として働いていた水原被告は、自慢の息子だったようだ。

《一平は日ハムで働いていた頃、地元のテレビ番組の通訳の仕事を取り上げた特集に出演したことがあります。アメリカ人選手たちはみんな一平を絶賛し、「一平の献身的なサポートがなかったら、自分たちはどうなっていただろう」と語っていました。

これは親として誇らしいことだし、「一平は新しい国で新しい生活を始めることの難しさを身をもって知っているはずだから、通訳の役割にぴったりだ」と感じました。今でもこのエピソードは宝物です 》

B子さんがケガをした際も、水原被告は献身的にサポートしたという。

《私は3年前、車にはねられて、足の手術が必要になりました。大変なリハビリの日々の中、一平はわざわざ食料品やいろいろなものを注文してくれて、歩けない私が家の中を動き回れるようにしてくれました。いつも私たちのことを考えてくれる息子に感謝しています 》

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