
台風一過のすがすがしい晴天に恵まれた9月6日、秋篠宮家の長男・悠仁さまの成年式が皇居・宮殿で厳かに行われた。午後3時半ごろ、すべての儀式を終えた悠仁さまは、赤坂御用地にある秋篠宮邸に帰宅された。

「緊張感から解放されたような笑顔を浮かべながら、お祝いに駆け付けた約300人の沿道の人たちに大きく手を振られ、会釈されていました。悠仁さまがこの日、乗られていた車は皇室で一番グレードの高いセンチュリーロイヤル。天皇陛下でも、この車を使われるのは即位の礼や国会の開会式に出席されるときなどで、陛下もめったに乗られることはありません。

この日は親王旗が取り付けられていて、風を受けてぱたぱたとはためいていました。40年ぶりの成年式という皇室の慶事にあたり、陛下の思し召しのもと使用されたのだと思います」(皇室担当記者)
「背後からの見え方」まで意識された、可愛らしいリボン使い
午前10時から始まった成年式の中心的な儀式、「加冠の儀」には、両陛下をはじめ、皇族方や陛下の妹の黒田清子さん夫妻、紀子さまの弟である川嶋舟夫妻などのご親族、三権の長などが立ち会った。上皇さまの弟である常陸宮さまはご欠席だったが、愛子さまや佳子さま、常陸宮妃の華子さまなど、女性皇族が8人参列した。

「皇族の人数の減少の深刻さが目に見えた一方で、愛子さまは薄いピンク、佳子さまは濃いグリーンなど、色とりどりのドレスの競演は華やかでした。

そのなかでももっとも目を奪われたのは、クリーム色がかった白いローブモンタントと同色の大きなリボンで後頭部を飾った紀子さまでした。お辞儀をしたりカメラに背を向けるたびに可愛らしいリボンが揺らぎ、背後からの見え方まで意識されていることが伝わってきました」(別の皇室担当記者)

夕方6時半からは場所を皇居近くの帝国ホテルに移し、両陛下と上皇ご夫妻らも出席し、皇族方とご親族だけの内輪のお祝いの食事会が開かれた。雅子さまはゴールドのスーツ、佳子さまはロイヤルブルーのワンピースにシルバーのパンプスを合わせられるなか、紀子さまはイギリスのチャールズ国王の戴冠式のレセプションでお召しになった水色の総レースのワンピースをチョイス。ハイウェストでスカートの裾と袖口がヒラリと揺れるガーリーな装いだった。
万博会場でつづられた「♡」マーク
「食事会出席者には、皇室のお祝い行事の際に作成される砂糖菓子を入れる小さな器『ボンボニエール』が配られました。毎回意匠が変わるのですが、今回は、秋篠宮家の家紋とともに悠仁さまのお印である高野槙(こうやまき)と、水面に浮かぶ水草の上を勢いよく飛ぶトンボがあしらわれていました。悠仁さまといえばトンボがお好きですから、イメージにぴったりだと思います。さらにトンボの横には6つのハートと10枚の四葉のクローバーも散らされていて、悠仁さまらしさとかわいらしさを両立したデザインでした。

紀子さまは今年5月に大阪・関西万博の国際赤十字・赤新月運動館を訪問された際、来場者が思いをつづるコーナーに《大切な命 できることをおこなっていきたい♡》とやはりハートマークを添えてメッセージを書かれていました。ハートやリボンといった模様がお好きなのでしょう。だからこそ成年式というここ一番の舞台にもガーリーテイストで挑まれたのかもしれませんね」(皇室ジャーナリスト)

去る9月11日、紀子さまは59歳のお誕生日を迎えられた。お誕生日に際して公開された文書では《今年の春に孫が誕生したことを、家族そろって大変うれしく思っています。自分がそのような年齢になったのかと不思議な気持ちになりました》と、心の内を明かされていた。年齢を感じさせない“ガーリーマインド”が、若々しさの源なのかもしれない。






















