初心者でもできるフットゴルフを体験！服装、場所、やり方などを解説

2009年にオランダでルール化され、2012年にはハンガリーで第1回ワールドカップを開催。今や欧米40か国以上で楽しまれているフットゴルフ。「女子人口が少ない今なら、国際試合で活躍するプロになれる！」と、62歳オバ記者は思い切りボールを蹴り上げた――。

以下はオバ記者によるリポートだ。

海堀あゆみさんがたくさんのギャラリーを背に、サッカーボールをキックしている。 — 元なでしこジャパンのGK海堀あゆみさんがエキシビションマッチに参加したことも。見事なキックを見せた（写真／時事通信フォト）

＊　＊　＊

「ゴルフ場でサッカーボールを蹴る？　そんなことしていいの？」

フットゴルフの説明を受けた時は正直、戸惑ったというオバ記者。なるほど、ゴルフもサッカーも芝の上でするものだが、片や紳士・淑女のスポーツで、片やラテンのノリ。イメージが違いすぎる。

「そう思う人にこそ、体験していただきたい」

と言うのは、日本フットゴルフ協会の増山清さんだ。

「フットゴルフは、世界中の競技人口を史上最速で伸ばしている新スポーツ。日本でもすでに2万人がプレーしているんですよ」（増山さん）

そして2年に1度、ワールドカップも開催されており、昨年12月のモロッコ・マラケシュ大会には、元なでしこジャパンの丸山桂里奈（36才）ほか、総勢22人が出場。結果は3人がトップ100位入りを果たし、日本人最高位が20位になり、さらに注目度が増している。

「3月末、栃木県小山市の『TBC太陽クラブ』から始まった『フットゴルフジャパンツアー2019』の賞金総額は100万円です」という増山さんの話にオバは大きく身を乗り出した。

『TBC太陽クラブ』の看板 — 『TBC太陽クラブ』（栃木・小山市）は、2006年からフットゴルフコンペを開催しているフットゴルフの日本の聖地だ

「サッカーボールを蹴ったことがなくてもできますか？」と聞くと、「ぼくが教えます」と“フットゴルフ王子”桑田寛之さんが登場。待ったなし。第一球を思いっきり、キ～ック！

意外と飛ばない、上がらないサッカーボール

オバ記者と笑い合うコーチの桑田さん — 本日のコーチ：桑田寛之さん（右）。大手企業に勤務するフットゴルフ初代アジアチャンピオンだって

「えっ？」足を高く上げて蹴り上げたのに、なぜかボールはチョロチョロと転がって数ｍ先で止まった。テレビで見るサッカーだと、ボールが放物線を描いて遠くまで飛んでいくけど、なんじゃこりゃ。

そりゃあね。62才のオバちゃんが最初からうまくいくわけないけど、チョロはないって。あまりの悔しさに「もう一回、いいですか？」と言うと、桑田さんは「練習ですからいいですよ」と許してくれた。もちろん試合ではあり得ないけどね。

だけど2球目もすぐ手の届くところにコロコロコロ～。それを見て、「ひゃひゃひゃひゃ」と大笑いしたのが、年齢不詳の編集M。「じゃあ、やってみてよ」と言うと、「はああ～い」。両手に大荷物を抱えながらポンと足を出したら、てんてんてん。ボールは小さく弾みながらオバの倍は飛んだ。中学生でバレーボール、20代はテニス、30代からはゴルフで“玉遊び”をしてきたオバがなぜ負ける！

「要はボールのどこを蹴るかなんです。上でなく、このあたりをめがけて」