新しい元号を迎えて、お祝いムードが漂うが、この人はそうでもないみたい。62歳オバ記者が、リバウンドの危機に直面していた。
昨年、“月曜断食”で7か月で11kg減を達成したが、その“貯金”が徐々になくなってきているらしい。連載141回目、令和になって初めての連載は、テーマ「リバウンド」からスタート!
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まずい。本当にまずいことになってるって、食生活の話よ。三食とも外食、またはコンビニのお弁当やら、スーパーの総菜を家に持ち帰って食べてばかりで、最後に自炊をしたのは、さて、いつだったかという状態。
多忙を極め、自炊どころではなくなった
見てよ。この食生活。カップ麺にキャベツを入れてカサましして多少の悪あがきはしても、食材の種類はタカが知れてる。本業のライターに加えて、国会議員の事務所でアルバイト。そこにひとり暮らしの母親の介護で茨城に毎週のように通いだしたら、自炊どころではなくなったんだけどね。
こう見ると、ダイエッターとして自分自身に「やる気、あるんですか?」って、すごい自己嫌悪よ。いや、ダイエッターとしてというより人として、危険信号かも。
心臓に激痛が走って夜中に飛び起きた!
“月曜断食”をしていたときは、いやというほど食べていたサラダが外食中心になったら8割減。そんな生活をするようになってから1か月半経ったころよ。お酒を飲んでベッドに倒れこむように寝てしばらくしたら突然、心臓をわしづかみにされたように痛みで飛び起きたの。体の向きを変えても、深呼吸をしてもぎゅっぎゅっと締め付けられるような痛みが断続的に続いて、30分、40分。
「救急車!」とバッグを引っかき回したけど、あああ。こんなときに限って昨夜の店に携帯を置いてきちゃった。テーブルの下のかごにポンと入れたその記憶だけはやけにはっきり思い浮かぶんだけど、そんなことより、私の心臓、どうなっちゃったんだよ。とかいいながら、一方では妙に腑に落ちるところもあったの。
野菜中心の生活を続けていたらこんなことには…
最初に心臓を意識したのは小学生6年の夏の朝礼のとき。当時、気に入って着ていたワンピースの胸のフリルが、大きく波打ちだしたのよ。ああ、心臓ってここにあるんだなと思って以来、なんとなくの違和感があったり、なかったり。
40才過ぎると区の健康診断で、「不整脈がありますね」と言われたり、言われなかったり。それでも50才を過ぎたら夜中や朝方、胸がどきどきして目がさめることが多くなり、ずぼらな私もさすがに心配になってね。それで数年前に買ったのが“家庭用心電計”。まあ、そんなこんなの挙げ句の心臓発作だから、「突然」というわけではないんだよね。
のた打ちまわるような痛みの間に、その心電図を胸に押し当てたら、なんと心拍数は120超え。(いつもは70くらい)。波形はめちゃくちゃ。こんな状態が3時間続いてやっと収まり、翌朝いちばんで近所の医者に駆け込んだら、「心房細動」だって。
血圧が高い、お酒を飲む中高年がかかる病気で、「それで死ぬことはないけど、心筋梗塞と脳梗塞のリスクが高くなる」とのこと。けっこうありふれた病気でもあるみたい。
だから私の場合、「早かれ遅かれ」だったとは思うけど、自炊をして野菜中心の食生活を続けていたら、もう少し先延ばしになったと思うんだよね。一時期、血圧が下がるというんで、毎食、オニオンスライスだの納豆を食べたりしていたけど、それもすっかり忘れていたわ。
“月曜断食”で-11kgになった体重は、そこから+3kgになって、今はゆるやかに+4kgになりつつある。新しい元号になったし、ゆっくり家ご飯を食べる生活に戻ろうっと。
オバ記者(野原広子)
1957年生まれ、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。
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