ヘア&メイク・アーティスト、山本浩未さんの『女性セブン』での人気連載をお届け。今回は、キラキラ瞳のススメ。
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先日、故郷の広島で美容セミナーをしました。60オーバーのかたにお集まりいただいたのですが、ビューラーとマスカラのきれい効果をあらためて思い知らされました。本当に劇的に変わるんです!
「アイライナーやマスカラ、若い頃は使っていたけど今は使ってません」とか、「もともと使ったことがない」ってかたがほとんどでした。理由は、“まつげが少なくなったし、まぶたがたるんでアイラインやマスカラは埋もれちゃう。やってもしょうがない”。
確かに大人になると目が小さくなるので、そこにくっきりアイラインを引いてしまうと、かえって目が小さく見えてしまう場合もあります。だからこそ、まつげ! 私は、まつげは“目のガードル”だと思っています。しっかりビューラーで持ち上げてマスカラで固めれば、下がってきたまぶたをガッチリ固定してくれるんです。
つくづく大人に必要なのは「目を大きく見せる」ことより「黒目が輝いているように見せる」ことだと実感! まさに今、ドラマ『運命に、似た恋』(NHK)でバツイチ、シングルマザーで斎藤工くんと運命の恋を演じている原田知世さん。決して目は大きくないけど、少女のように黒目がキラキラしていますよね。同様に、セミナーでマスカラを久しぶりに体験したお姉さまたちも、目に星が入っていました(笑い)。
黒目の輝きを取り戻すポイントは、まず、まつげを根元からしっかり上げて目を広げること。ちなみにビューラーの使い方の基本は「根元、真ん中、先の順にまつげをビューラーで挟み、3段階でカールしましょう」でした。でも、大人のまつげには、そんな長さも量もないので(笑い)、根元をギュッと1度挟んで、グイッと持ち上げればOK。
その後、黒のマスカラを根元につけます。つやのある黒がまぶたの際につくことで、黒目がキラキラします。顔立ちがぼんやりしてくる大人こそ、黒のメリハリ効果が出やすいの。確実に原田さんの瞳みたいなキラメキが出せます。
仕事で女優さんにマスカラをつけると、そこで“女優”のスイッチが入ることが多いんです。ですから、みなさんも「まつげはやってもムダ」と思い込まず、ぜひ、ビューラー&マスカラをメイクに復活させてみてくださいませ。目が大きくならなくてもいいんです。大人が目指すべきは、原田さんのような「黒目に星が輝いている目」なんですから!
黒目に星が輝くビューラー&マスカラテク
【1】指でまぶたを持ち上げ、まつげの際にしっかりビューラーを当てる。まつげを挟んだら、ギュッと1回で持ち上げる。
【2】同様に指でまぶたを持ち上げ、根元から黒のマスカラをつける。このとき、目線を下にすると根元にブラシを当てやすい。
イラスト/楽谷玲子
山本浩未(やまもとひろみ)
ヘア&メイク・アーティスト。1964年生まれ。今すぐ実践できるメイクテクニックと親しみやすいキャラクターで、同世代からの支持も厚い。最新刊『同窓会で二番目にキレイになるには…』(小学館)も好評。
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