まだまだ新型コロナウイルスが猛威をふるっている現在、マスク着用はエチケットとなっている。ただ、常時つけていると、肌荒れや口臭、眼鏡のくもりなど、悩みが尽きない。安心して着用し続けられるように、悩みの解決法をQ&A方式でプロが伝授。快適に過ごせるテクニックを身につけて、ウイルスを防ごう。
Q:あごに吹き出物ができてしまいます。
A:摩擦が原因です。内側にガーゼをしてみましょう
マスクで肌が荒れてしまうのは、「摩擦」が原因だ。
「体感的には摩擦を感じなくても、マスクをしたまましゃべったり顔を動かしたりすると繊維が細かくずれて摩擦が生じ、肌の角質にダメージを与えて乾燥、皮脂バランスの崩れにつながります」(芝大門いまづクリニック院長の今津嘉宏さん)
肌荒れ対策のカギを握るのは「ガーゼ」だ。
「ガーゼは保湿性と保温性に優れており、マスクの内側にガーゼを忍ばせると摩擦を防げます。最近滅菌ガーゼが売り切れていますが、これは傷口にあてて、傷口から雑菌が入らないようにするためのものなので、普通のガーゼで構いません」(今津さん)
Q:マスク内の口臭が気になります。
A:舌磨きを取り入れて!
マスクを長時間しているとにおいが気になる人も。廣津医院院長の廣津伸夫さんが語る。
「しゃべったりくしゃみをすると唾がマスクに飛んで、それがだんだんにおってきます。この場合も肌荒れ対策と同様に、内側にガーゼを入れてこまめに交換すれば気になるにおいを抑えられます」
口の中を清潔にしておくことも大切だ。
「舌にできた苔のような白っぽい部分(舌苔)は細菌や食べかすの集まりで、口臭の原因になります。歯ブラシのサイドの部分で奥から手前になでるようにゆっくり磨くと、徐々に舌苔がなくなります」(廣津さん)
舌は敏感なので、磨くときは力を入れすぎないように。
Q:眼鏡が曇って目の前が真っ白になります。
A:内側にティッシュを添える。
マスクをすると自分の呼吸で眼鏡が曇ってしまうという人も多い。今津さんがすすめるのは、警視庁警備部災害対策課が紹介する方法だ。
「やり方は簡単で、マスクの上部を内側に折りたたむか、マスクの内側に四つ折りにしたティッシュを添えるだけ。眼鏡が曇らないのはマスクと顔の間にすき間がなくなるからで、ウイルス対策にもなります」
花粉症の季節や風邪のときにも使えるので、眼鏡をかける人には朗報だ。
※女性セブン2020年4月2日発売号
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