デザインは気に入っているけど、履き心地はイマイチ。そんな靴がシューズボックスに眠っていませんか? ちょっとした工夫をするだけで、ストレスのない極楽シューズに変身しちゃいます。靴選びに悩むライターAが実践しました!
痛い靴をラクに歩ける一足に調整してくれるというシューフィッターの元へ、愛用の5足を持参。勘違いの多さにビックリ! 今回教えてくれたのは、中敷き調整の専門店『シューフィット・神戸屋』の西村克之さん。これまでに5000人以上の足を測定し、合う靴をアドバイスしてきた経験を持つ。
靴選びの勘違い、「大きい靴はラク」はNG
“ヒールの靴は痛いのをガマン、フラットな靴でも足が疲れる”という悩みに対して、西村さんは「大きい靴のほうがゆったりラクというのは勘違いです」と言う。
「大きすぎる靴を履いている人が多い! 靴の中で足が前に滑り、踏ん張っているため痛くなるんです」(西村さん・以下同)
「ピッタリすべき甲部分に指が4本も入るAさんの靴も大きすぎ。足は長さだけでなく、幅(足囲)も重要なんです」
さらに、外反母趾が悩みと伝えると、「これは靴が当たることでできたタコ。タコを外反母趾と勘違いしている人も多いんです」。
足が痛くなる靴の特徴とは?
「JIS規格によると、靴には長さと足囲を組み合わせた144通りものサイズがあります。市販の靴は足囲E~EEのものが中心ですが、40~50代の女性の足囲はA~Cともっと細いのが実情です」と、西村さん。
そこで、「痛いけど、お気に入りなので諦められません何とかできますか?」と、筆者愛用の靴をチェックしてもらった。
・サイドがない靴は足を支えられない
アーチが崩れている年代にサイドのない靴はムリ。足を支えることができない。
・壊れた靴は足を痛めることに
かかとと底の芯の部分が壊れ、傾いている。履き続けると足を痛める原因に。
・足を支える部分が少なすぎる
長さも足囲も大きすぎ。甲も浅く足を支える部分が少ないので、調整不可能。
痛みをなくして靴を”復活”させる方法
・ソックスカバーで簡単に調整
「少し緩いと感じるくらいなら、薄手のソックスカバーを履くだけでフィットすることも多いですよ」
・インソールで「歩けるヒール」に復活!
厚さ5.5mmのシリコン製インソールを入れて調整。前滑りを防止したら、靴が足にぴったりフィット!
サイズの合った靴を履くことの効果とは?
「サイズの合った靴を履くと足が痛くないだけでなく、足の筋肉がしっかり使えるので、全身の血行が促進。むくみもとれて美脚に」
ぴったり合った靴ならまったくパカパカせず、7cmのヒールでも走れる!? 「骨盤が立って姿勢もキレイに見えますよ!」。
教えてくれたのは:西村克之さん
2010年に中敷き調整の専門店のシューフィット・神戸屋をオープン。これまでに5000人以上の足を測定し、合う靴をアドバイス。
シューフィット・神戸屋
東京都新宿区新宿2-5-15 小菅ビル1F 電話03-6457-8116
※靴選びアドバイス+靴診断(5足程度、市販のインソールでの調整付き)は、3万3000円~。
撮影/玉井幹郎
※女性セブン2020年4月23日号
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