健康・医療

ホルモンの種類と働きを徹底解説!「エストロゲン」の抗ウイルス作用も注目

◆プロラクチン ママの心と体をサポート

プロラクチンをイメージしたイラスト
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乳腺を発達させ、母乳を分泌させる、別名“ミルクホルモン”。多すぎると排卵が抑制されて妊娠しづらくなる一方、少なすぎると母乳が出にくくなる。プロラクチンが分泌されている状態ではドーパミンが減っており、物欲や性欲が自然と抑えられるようになっている。

◆コルチゾール ストレスから身を守る。けど、頑張りすぎると…

コルチゾールをイメージしたイラスト
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精神的・肉体的ストレスを感じると、身を守るために血糖値を上げてほかのホルモンの働きを高める“ストレスホルモン”。正常に分泌されればストレスに強くなり代謝も上がるが、過剰分泌されると体が追いつかず、強い疲労感や免疫力の低下、肥満、うつ傾向が出る“諸刃の剣”。

◆テストステロン “デキる女”のそばにいる

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男性ホルモンの一種。女性の場合、副腎や卵巣から分泌されて女性ホルモンのもとになる。分泌量が多いと、決断力やチャレンジ精神、リーダーシップが高い傾向に。半面、にきびが多く多毛の傾向がある。テストステロンの分泌が多い女性は左手の薬指が人差し指より長いといわれる。

◆β-エンドルフィン カ・イ・カ・ンで “走り抜ける”

β-エンドルフィンをイメージしたイラスト
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食事、入浴、スキンシップなど、心地よい体験により分泌。ランニングや筋トレなどきつめの運動でも分泌され、高い鎮痛効果ゆえに“脳内モルヒネ”と呼ばれる。「ランナーズハイ」はβ-エンドルフィンの仕業。これにより得られる快感はアンチエイジングにつながる。

◆食後の“お片づけ”はおまかせあれ インスリン

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食後にすい臓から分泌され、糖をエネルギーに変えて血糖値を下げる。過剰に糖質を摂るなど、生活習慣が乱れている場合や、膵臓が疲れて分泌量が減ると糖尿病につながるほか、免疫力が低下する可能性も。脂肪をため込む作用もあり、分泌が多すぎると低血糖、肥満に。

◆ノルアドレナリン・アドレナリン 意外と繊細な双子のホルモン

ノルアドレナリン・アドレナリンをイメージしたイラスト
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緊張や不安を感じると即、分泌。心拍数や血圧を上げて脳を働かせ、臨戦態勢にする“戦闘ホルモン”。過剰に増えるとイライラやミスを誘発。その状態が続くとうまく分泌できなくなり、かえって無気力に。自律神経を乱し、ほかのホルモンの分泌の乱れや免疫力の低下を引き起こす。

◆レプチン 食べれば食べるほどブクブク増える

レプチンをイメージしたイラスト
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空腹が満たされると分泌され、「食べなくていい」と脳に指令を出す“満腹ホルモン”。脂肪細胞から分泌されるため、脂肪が増すと分泌量が増加。しかし、肥満が進むとレプチンが効かなくなり、かえって食欲が止まらなくなる。睡眠不足でも効きにくくなる。

◆グレリン 「ハングリー精神」で健康を保つ

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空腹により分泌され、脳に食事を促す“空腹ホルモン”。空腹時に代謝や体温を下げるほか、胃腸の機能を高めたり、成長ホルモンの分泌を促してアンチエイジングに貢献したりする作用も。常に満腹だと分泌されにくくなるため、充分に空腹を感じてから食事することが必要。

◆アンジオテンシンⅡ 血圧を上げても悪者じゃない

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血圧が下がると大量に分泌され、血管を縮めて血圧を上げる。さらに脳に指令を出し、血圧を上げる作用のある塩分の多い食事が食べたくなるようにする。運動不足や肥満により過剰分泌されて高血圧になり、動脈硬化などになることもあるが、少なすぎると低血圧に。

◆パラトルモン(副甲状腺ホルモン) 多すぎても、少なすぎてもダメ

パラトルモン(副甲状腺ホルモン)をイメージしたイラスト
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血液中のカルシウム濃度が少ないと、骨からカルシウムを溶かして血中に送ったり、腸からのカルシウム吸収を促したりして調整を行う。多すぎると骨のカルシウムが使われすぎて骨粗しょう症を招くことが。少なすぎると低カルシウム状態になり、筋肉のけいれんなどを起こす。

イラスト/カツヤマケイコ

※女性セブン2020年4月30日号

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