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水を飲んでむくみ解消!など気になる症状別「水の飲み方」のポイントと注意点

外出自粛が続くと、普段以上に体の運動量が減って代謝や体内での水の循環が悪くなってしまう。体内水が滞ってしまうと、むくみや頭痛、めまいなど、さまざまな不調があらわれてしまうことも。夏のような暑い日もある近頃。適度に体を動かしながら、水分補給もしっかりとしたいところ。

そこで、東洋医学の観点から「水飲み」を促している心療内科医の森下克也さんに、体の不調を吹き飛ばす“適切な水の飲み方”を教えてもらった。

水のグラスを手にした女性の手元とパソコンの画像
家ごもりによるむくみを改善する水の飲み方は?(写真/アフロ)
写真3枚

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症状により効果的な飲み方や水の種類は異なる。その飲み方や日常生活での注意点を森下さんが伝授。まずは、体内水が入れ替わる1か月間を第一ゴールに、水飲み生活に挑戦してみよう。

【1】物忘れ

体内水が滞ると頭蓋内がむくみ、頭の働きが鈍くなる。「なかでも高齢者はのどが渇きにくいため、意識的に水を飲むこと。特に軽い脱水症状となる起床後は必須です。水の種類は水道水でもOK。細かい脳梗塞の積み重なりが認知症の要因の1つと考えられていますので、水で脳血管をサラサラにして、マッサージで首まわりのこりをほぐし、血流をよくしましょう」(森下さん・以下同)。

【2】イライラ、ストレス

イライラや不安を感じると、人は背中を丸め、姿勢が悪くなる。「姿勢が悪いと背中のリンパの流れが滞り、より憂鬱な気分になります。そんなときはお風呂につかったり、胸を開くようなストレッチを。体内水はみぞおちから上に偏りがちになるので、水を飲んで流れのバランスを整えましょう。この場合は精神安定に不可欠なカルシウムやマグネシウムの濃度の高い硬水がおすすめです」。

【3】肥満

体内水が滞ると代謝が落ち、脂肪をため込んでしまう。「まずは、脂肪がエネルギーに変わりやすい、代謝のよい体にするのが先決です。小腹が空いたら水をこまめに飲むこと。まとめて飲んでも体内に吸収されません! ダイエット中の人はミネラルが不足するので、カルシウムやカリウム、マグネシウムを含む硬水がいいですね。マッサージや運動もセットで取り入れましょう」。

【4】高血圧

脳梗塞や心筋梗塞など、命にかかわる病気のもととなるのが高血圧。「ですが、血液の約半分は、体内水の1つである血漿ですから、水を飲めば改善につながりやすいといえます。高血圧の原因の1つに塩分の摂りすぎがあるので、飲む水は、ナトリウムを排出させる働きのあるカリウムやマグネシウムの豊富な硬水が、最も効果的。適量よりも多少多めに飲むのもいいですね」。

【5】むくみ

手の平をもう片方の手で押さえる女性の手の画像
むくみも女性の悩みのひとつ(写真/アフロ)
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むくみ予防で水を飲まないと、慢性脱水症で血液がドロドロになり、悪循環となる。「とにかくきれいな水を取り入れ、古い水を排出して正常な代謝に戻すこと。硬水のミネラルウオーターでナトリウムの排出を。また、体内水のバランスを司る腎臓の強化も重要です。くるみやえび、ぶどう、栗など、腎臓にいいとされる食材を食べ、不要な体内水の排出を促しましょう」。

【6】便秘・下痢

体内水のバランスが崩れると、腸の働きが鈍る。「便秘の原因は、腸の蠕動運動が不調であったり、水分不足の場合が多いので、朝起きたときには便をやわらかくするマグネシウムの入った硬水を多めに飲み、腸の動きを正常化させましょう。腸のマッサージや運動も効果的です。下痢の場合は硬水より、刺激の少ない軟水や水道水に、整腸作用のある梅干しを入れて飲んでみてください」。

【7】更年期障害

女性ホルモンの減少に伴い、更年期の女性の体にはさまざまな症状が起こる。「のぼせや頭痛、めまい、耳鳴りなど更年期特有の不調も、水をたっぷりと飲むことで軽減できます。のどが渇きにくく、水分摂取が減り始める年齢だからこそ、なるべく多めに水を飲むことを心がけてください。水の種類は好みのものでOKです。この時期の不調は未病のサインかもしれません」。

【8】高コレステロール

かごに盛られたエビフライの画像
コレステロールや中性脂肪が気になるならアルカリ性の水を(写真/アフロ)
写真3枚

血液中のコレステロールや中性脂肪の量が過剰になると、動脈硬化の原因になる。「おすすめは、代謝を上げる効果の高いアルカリ性の水。代謝が上がれば中性脂肪や悪玉コレステロールの分解が促され、脂肪燃焼につながります。水を飲むことに加え、ジョギングなどの有酸素運動で脂肪を燃焼させたいところ。脂質が多く高カロリーな食生活も見直す必要があります」。

教えてくれた人:もりしたクリニック院長 森下克也さん

浜松医科大学にて漢方と心療内科を研究。現在は自身のクリニックにて、原因不明の不調を訴える患者に対して、東洋医学の観点から「水飲み」を促し、効果を上げている。『不調が消えるたったひとつの水飲み習慣』(宝島社)ほか著書多数。

※女性セブン2020年5月7日・14日号

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