緊急事態宣言が解除される県も出てきたが、新型コロナウイルスの脅威がなくなったわけではない。感染リスクを恐れて美容院へ行くのを控えている人にとっては、そろそろ伸びてきた前髪や白髪に悩まされる頃。「早く美容院へ行きたい!」と困っている人も少なくないのでは!?

気になるのは根元の白髪。特に、顔まわりや頭頂部に白髪があると、それだけで老けた印象になる。市販の白髪染めでも、ムラなく染めることで美容院と遜色ない出来栄えになるという。ドラッグストアにはさまざまな白髪染めがあるが、兵庫県神戸市の美容師・鶴谷和俊さんにおすすめを聞いた。
「白髪染めは通常、2材を混ぜてつくりますが、最初から1材になったものもあります。薬剤を混ぜる手間がなく、コームに絞り出してそのまま髪に塗れるので、自宅で使うには最適です。また、根元だけ染めるのであれば、垂れやすい泡タイプより密着しやすいクリームタイプが使い勝手がよいでしょう」
カラーは“普段よりもワントーン暗く”が鉄則。
「美容院でその色で染めているからと、アッシュブラウン、ローズブラウンなどを選ぶ際には注意が必要です。これらのカラーは、色みが落ちやすく、かえって根元だけ目立ってしまう。自分で染める場合、ほかの色でも根元と毛先でギャップができがちです。普段よりもワントーン暗い色を選ぶと、自然に仕上がります」
白髪染めは自分ではうまくできないから…とこれまで美容院任せにしてきた人は、この機会に家で上手に染めるようになりたいところ。自粛明けを若々しく迎えるために実践してみよう。
上手に白髪を染める方法5ステップ
■用意するもの
・白髪染め用カラー剤
・保湿クリーム(ワセリンやニベアなど)
・キッチンペーパー
【1】薬剤を塗るのは最も目立つ顔まわりから

おでこの生え際などの前髪の根元だけに、薬剤を塗る。時間を置くほどしっかり染まるので、白髪が目立つ場所から塗っていく。また、前髪全体に薬剤がつくと、暗い印象になってしまうので注意する。根元以外についたら、ティッシュでふきとる。
【2】頭頂部はコームで軽く叩きつけるようにして

頭頂部の根元に薬剤を塗る。薬剤がいきわたるように、ポンポンと軽く叩くようにしてたっぷりと塗っていく。
【3】耳横の髪の毛を持ち上げ両面から挟むように

毛束をとって持ち上げ、耳上から頭頂部に向かって下から上に塗る。その後、毛束を手から離し、上から押さえるようにして根元を塗る。サイドが終わったら、襟足から頭頂部にかけても同様に塗っていく。

【4】根元をコームでとかしながら頭全体をチェックする

プロの美容師も染め残しがないかチェックする。頭全体の根元に薬剤がついているか確認を。
【5】キッチンペーパーを白髪が目立つ部分に貼りつける

白髪にはハリやコシがあり、立ち上がりやすい。キッチンペーパーを貼りつけ、白髪と薬剤が密着するようにする。白髪の量が多い人、毛質が硬い人は、製品の規定の時間に5分プラスして放置する。薬剤を洗い流し、シャンプーとトリートメントをする。
教えてくれたのは:美容師・鶴谷和俊さん

兵庫県・神戸元町のヘアサロン「hardi EAST」代表。YouTubeチャンネル「つるTube」などで紹介している簡単アレンジやカット動画が人気。
イラスト/二階堂ちはる
※女性セブン2020年5月7日・14日号
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