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アンチエイジングの第一人者が実践する「機能性おやつ」の食べ方|間食は美容やストレス回避にも効果的!

バランスの良い食事を心掛けたい、と思っていても難しいもの。しかも、間食に甘いものも食べたい、小腹が空いたら何かを口にしたくなる…、というのもよくあること。バランスの悪い生活を送っていると、いつか重大な病気を引き起こしてしまう可能性もある。そこで、日々の食事に気を配って生活しているという、アンチエイジングの第一人者が実践する食生活を公開。おすすめの間食レシピも紹介します!

機能性おやつで賢く栄養バランスを整える

ヨーグルトが器に入っている
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「普段の食事で気を配っているのは、栄養バランス、量、食べる時間帯。食品の機能性を考慮した“知的食生活”を大切にしています」

そう語るのは、農学博士の矢澤一良さん。矢澤さんは約30年前、まぐろの目の裏から大量のDHAを発見し、そのアンチエイジング効果を世に広めた研究者。ヘルスフード科学を専門とするだけに、日々の食へのこだわりも人一倍だ。

「朝食は多忙なときでも欠かさず摂取するよう心がけ、魚、大豆類、ヨーグルトなどの乳酸菌、ご飯などの糖質も朝食時に摂ります。ランチは前日の食事内容を振り返って偏りがないメニューに。夕食はたんぱく質を多めにして、糖質を控えます。野菜・果実は積極的に摂取し、特に魚などに含まれるDHA、EPAは、毎日どこかで必ず摂るよう心がけています」

出張などの外食で栄養に偏りが生じる場合は、3日間でつじつま合わせをするのも矢澤さんの健康法の1つ。

「焼肉を食べた翌日は魚を中心に、そしてその次の日は野菜たっぷり…のように、3日単位でメニューを考えるとバランスよく栄養補給ができます。足りない栄養は“機能性おやつ”で補足します」

◆間食をとることで血糖値上昇を防ぎ糖尿病予防に

“機能性おやつ(間食)”は矢澤さんが「栄養補助食」として、特に重要視している食のジャンル。意識して積極的に取り入れているのだという。

「おやつ(200kcal以下)が急激な血糖値を抑えて肥満を抑制するという論文もあります。お菓子を食べて血糖値が上がることが糖尿病を進展させるのではなく、むしろ間食で小腹を満たすことで暴食(急な血糖値とインスリンの上昇)を防ぎ、糖尿病予防につながります。3食しっかりと摂ることを前提とし、おやつの材料の機能性を考慮すれば、ストレス回避(リラクセーション効果)、作業効率向上、美容効果などにも役立つんです」

運動も積極的に行っているという矢澤さん。運動するときには肉・魚・植物系問わず通常よりもたんぱく質を多く補充し、加えて抗酸化成分を意識したメニューを考えるのだという。

「コロナ禍で健康を維持していくには栄養バランスを考えた知的食生活が重要です。食は時として、強力なワクチンにもなるのです」

機能性おやつでロコモティブシンドロームを回避

さばの缶詰の中身を皿にのせている
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ロコモティブシンドロームとは、骨や筋肉、関節など運動に必要な器官の衰えによって通常の生活が困難になる症状。糖尿病などさまざまな合併症の原因にもなる。回避する方法の1つに「機能性おやつ」が有効。

「骨や筋力を鍛える魚のDHA入りヨーグルトやコラーゲン入りグミ、カルシウム豊富なクリームチーズなど、普段の食事で足りない栄養をおやつで補足することで予防できます」(矢澤さん)。

◆重大な病気を引き起こす流れ

加齢・運動不足・食事バランスの悪化

骨・関節・筋肉の脆弱化

ロコモティブシンドローム

循環器系疾患に発展

糖尿病合併症(神経疾患・腎疾患・白内障など)、動脈硬化症(心筋梗塞、脳梗塞など)

「鮭缶の炊き込みご飯おにぎり」レシピ

鮭缶の炊き込みご飯おにぎり
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《作り方》

白米と玄米、鮭の水煮缶、アミエビ、顆粒だしを炊飯器に入れて、炊き込みご飯を炊く要領で炊く。
炊き上がったら枝豆を混ぜておにぎりを作る。缶詰の汁ごと使うことで、鮭のアスタキサンチン、DHA、EPAを摂ることができる。

《主な材料の栄養価》

鮭缶(アスタキサンチン、DHA、EPA)、アミエビ(アスタキサンチン)、発芽玄米(GABA)

「いちご甘酒アイス」レシピ

いちご甘酒アイス
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《作り方》

フードプロセッサーでピスタチオを細かく砕き、牛乳、冷凍した甘酒といちごを加えてペースト状にすれば完成。
甘酒にはブドウ糖やアミノ酸など吸収しやすい栄養素が含まれている。小分けにして冷凍保存しておくとよい。

《主な材料の栄養価》

甘酒(ブドウ糖、アミノ酸、ビタミンB群)、いちご(ビタミンC)、牛乳(カルシウム)、ピスタチオ(ミネラル類)

教えてくれたのは:農学博士・矢澤一良さん

矢澤一良さん
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1948年、神奈川県生まれ。京都大学工学部工業化学科卒業後ヤクルトに入社。1989年、魚の腸内細菌研究の論文が認められ博士号授与。東京水産大学大学院客員教授などを経て、現在、早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構 規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門部門長。著書に『DHAの効果すべて』『ヘルスフード科学講座』など多数。

撮影/茶山 浩

※女性セブン2020年9月24日・10月1日号

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