新型コロナウイルスの影響で、健康意識が高まっている人も多いはず。空気が乾燥するこれからの時期は、感染症への注意が必要とされているから、ますます免疫力を上げておきたいところ。そこで、薬膳のプロにコンビニで買える健康的な商品を教えてもらった。
国際薬膳調理師として活躍する倉口ゆうみさんが、薬膳の観点から見てもすばらしい組み合わせのものがたくさんあると、太鼓判を押すのがセブン-イレブン。特に、スープ系の商品が好きで、「カラダへの想い、この手から」のシリーズはよく購入するという。そんな倉口さんはコンビニでのメニュー選びについてこうアドバイスする。
「美容を意識した食材はたくさんありますが、胃腸を労わる食材、肌に血色感や潤いを与える血(けつ)を補う食材、エイジングケア食材、この3つはまず押さえたい食材です。胃腸を労わる食材は山芋、にんじん、鶏肉など。血を補う食材は鮭、ほうれん草、アーモンド、レバーなど。エイジングケア食材は山芋、ブロッコリー、黒豆など。
もし、悩んだら生野菜サラダよりも野菜たっぷりのスープ。パンやパスタよりもおにぎりを選びましょう。冷たいものは胃の調子を崩す原因になりますし、パンやパスタは冷えの原因にもなりますので、主食はぜひ、お米を。胃腸を労わる食材がはいっているか、エネルギー補給をする食材(米、イモ類、豆類、きのこ)がはいっているか、肌に栄養や潤いを与える食材がはいっているか、添加物は多くないかなどがジャッジポイントです。あとはそのときの体調にあわせて選び、疲れているときはイモ類多め、イライラしているときは夏野菜がはいっているものを選びます」(倉口さん・以下同)
『10品目具材の和風生姜スープ』(セブン-イレブン)
●胃腸システムを温める具材が満載!
もち麦、鶏肉、白菜、にんじん、玉ねぎなど10品目使用し、食感のよいごぼう、れんこんがはいった食べ応えのあるスープ。1杯121kcal。たんぱく質は8.7g、糖質は14.9g、食物繊維は4.5g含まれる。
「美容や健康のために胃腸系システムを冷やさないことを薬膳の世界ではとても大事にしています。生姜は体を温める作用が期待できることで有名ですが、特にお腹を温めてくれると言われています。意識しないと何かと胃腸は冷えやすいですから生姜入りのスープは心強い味方です。鶏肉、玉ねぎ、白菜、にんじんなど10種類の具材がたっぷりはいっていて滋味深い味わいです」
『たことブロッコリーバジルサラダ』(セブン-イレブン)
●美肌にイライラ軽減に絶妙な組み合わせ
ふっくら蒸し上げたたこと相性のよいブロッコリーや枝豆などの野菜を組み合わせ、バジルソースをかけたサラダ。1パック95kcal。たんぱく質は5.9g含まれる。
「これも最高の組み合わせだと感動した1品。枝豆には胃腸を労わりエネルギー(気)を補う効果が、たこには美肌効果が期待できますし、ブロッコリーにはエイジングケアが期待できます。バジルはイライラを軽減したり胃腸の働きをよくすると言われています。野菜も魚介類も摂れ、食べ終わるのが惜しいくらいおいしい1品です」
『おつまみ長芋のおかかのせ(だし醤油付き)』(セブン-イレブン)
●美肌とエイジングケア効果を狙える1品
だし醤油をかけて食べるあっさりとした塩味の長芋漬。おかかがまぶしてある。1パック64kcal。たんぱく質は2.7g、糖質は12.6g、食物繊維は1.5g含まれる。
「長芋は乾燥した肌に潤いを与え、エイジングケアも期待できます。薬膳の世界では山芋や長芋は滋養強壮(じようきょうそう)の働き、胃腸を労わることに優れている食材なので日常的に食べていただきたい食材です。こちらの商品は余計なものがはいっておらず安心。だし醤油がついていますがそのままでも十分おいしく、夕食やランチタイムのプラス1品におすすめです」
『こだわり玉子たっぷり!特製親子丼』(セブン-イレブン)
●疲れたときに胃腸にやさしく肌の血色アップにも!
割り下はかつお、宗田鰹の2種類の節をブレンドし深みのある味わい。卵は餌からこだわったコクある卵をたっぷり使用したうま味と風味がしっかり感じられる親子丼。1食539kcal。たんぱく質は23.7g、食物繊維は7.4g含まれる。
「疲れたときに立ち寄って偶然見つけたのがこの親子丼。ひと口食べてそのおいしさにびっくり。だしがきいたふわふわやさしい玉子と鶏肉を口にした途端、食欲がわいてきて食べ終わる頃には元気が出ていました。それ以来、この親子丼の大ファンに。胃腸にもやさしく、肌の血色感アップも叶える組み合わせです」
『7プレミアム アーモンドフィッシュ』(セブン-イレブン)
●ナッツの食べすぎセーブにいわしが名脇役
素材を活かしたカルシウム豊富なアーモンドフィッシュ。1袋20g入りで、107kcal。たんぱく質は7.2g、脂質は6.7g含まれる。
「美容や健康にいいことで有名なナッツ。私もおやつや料理に使いますが、食べすぎるとニキビが出たり、太りやすくなることも。なので、小腹がすいたときはアーモンドフィッシュを好んで食べます。カタクチイワシ×アーモンドは美容にとってもいい組み合わせ。しかも、甘味づけに体を温める黒砂糖とワインを使っているのがうれしいポイント」
国際薬膳調理師:倉口ゆうみさん
コラムニスト。不調を抱えていたOL時代に薬膳と出合い岩手から神戸まで毎月通い猛勉強し、2017年に国際薬膳調理師を取得。現在はカウンセリング、講師、企業へのレシピ提案、コラム執筆を行う。スーパーにある食材で簡単に作れる「薬膳ずぼら飯」のレシピ考案が得意。
Instagram: https://www.instagram.com/yuumi__kuraguchi/
HP:http://yumi-kurara.link/wp/
撮影・取材・文/竹腰奈生
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