
本誌『女性セブン』が5月22日発売号で報じた小室眞子さん(33才)の第一子出産。本誌が宮内庁に眞子さんの出産についての事実確認を求めたところ、宮内庁は《承知しておりません》と回答したが、5月30日午後の定例記者会見で、秋篠宮家を支える宮内庁皇嗣職の吉田尚正皇嗣職大夫は、「小室眞子さまにつきましては、お子さまがご誕生になりましたということを、お知らせをいたしたいと思います」と発表した。一連の経緯について、皇室ジャーナリストはこう語る。
「守谷絢子さん(高円宮家の三女)の出産時との対応の違いを問われた西村泰彦宮内庁長官が『各宮家のお考え』と述べたことからも、秋篠宮さまのご意向で出産を発表しなかったのは明らか。眞子さんの結婚を『類例をみない結婚』と表現した秋篠宮さまだけに、あのような形で結婚を強行した夫婦の出産を宮内庁から発表する必要はないとお考えになり、当初は知らぬ存ぜぬで通そうとしたのでしょう。
ところが眞子さんの出産が国民に知れ渡ったのに黙殺を続ければ、将来の皇と国民の関係にまで支障が出る恐れがあるとの声が宮内庁職員から上がった。いくら民間人になったとはいえ、眞子さんの子供は将来の天皇の甥か姪ですから。そういった経緯で“沈黙の10日”の間に、出産の事実だけ公表する方針を決めたのだと思います」
眞子さんの了承があったはず
今回の出産に心が揺れ動いているのが紀子さまだという。小室圭さん(33)の母・佳代さんと元婚約者の金銭トラブル発覚を境に秋篠宮ご夫妻と眞子さんの確執が伝えられ、2021年の渡米後、眞子さんは一度も帰国していない。昨年9月の誕生日会見で、紀子さまは長女への募る思いをこう綴った。
《この暑い季節を、長女の眞子はどう過ごしているかしら、元気にしているかしらと思い、遠く離れた場所に暮らす娘のことが心のどこかに感じられます》
ましてや長女の初めての出産ともなれば、駆け付けて見守りたかったはずだ。実際、絢子さんが2019年に元皇族の女性として約30年ぶりとなる第1子を出産した際、母の高円宮妃久子さまは病院に付き添い、孫の誕生を喜ばれた。
「紀子さまは出産を控えた眞子さんの体調を憂慮されていましたが、秋篠宮家への風当たりが強いなかで渡米し、世間を騒がせた眞子さんのお世話をするのは現実的ではありませんでした。眞子さんがその思いを受け入れなかった可能性もありますが」(皇室記者)

現在、小室さん夫妻はアメリカでふたりだけの育児生活を送り、家具の組み立てやガレージの掃除など、引っ越しにまつわる細かな家事も小室さんが自ら行っている。そうした現状も踏まえて、紀子さまが苦渋の決断を下した側面もあるようだ。
「紀子さまは眞子さんが赤ちゃんを連れている“スリーショット”を報道写真を通じて、初めて目にされたといいます。出産はデリケートな問題ですから、紀子さまとしては安易に発表し、異国の地で奮闘する娘の周辺を騒がせたくなかったようです。
それと同時に、小室さんとの結婚問題をぶり返され、秋篠宮家や9月に成年式を控える悠仁さまに非難の声が上がるのを防ぎたい気持ちもおありだったのでしょう。しかし、最初の段階で保身の気持ちがお強かったためか宮内庁からは“ウソ”の発表となってしまった。
結果的に国民との間だけでなく、眞子さんとの間にも軋轢が生じてしまった。娘の立場からすれば素直に喜んでもらえないのかという寂しさもあったのでしょう。いま、紀子さまはその重さを感じられていることでしょう」(別の皇室記者)
すれ違う母と子の心だが、今回、眞子さんが「どうしても発表しないでほしい」と主張すれば、吉田皇嗣職大夫が出産を認めることはなかったはずだ。
「眞子さんの了承があったからこそ宮内庁の正式発表となったとみるのが自然です。眞子さんに、秋篠宮ご夫妻に歩み寄る気持ちが芽生えたのかもしれません。
小室さんの育休はいずれ終わり、今後ひとりで子育てするのは、苦労を伴うことでしょう。友人ができたとは聞きますが、紀子さまのアドバイスを受けたいときもあるはずです。こじれにこじれた今回の出産発表が、離れ離れの母と娘が近づく第一歩となることを願ってやみません」(前出・皇室記者)
秋篠宮家をめぐる長い物語は新たな章に突入する。
※女性セブン2025年6月19日号