目の周りのたるみは筋肉の衰えやむくみによるもの。朝起きるとはれぼったい目になってしまい、朝からテンション低めのスタートになってしまう人も多いのではないでしょうか？ そこで、マスクを着けたままでも若々しい顔を目指せるという最新メソッド「コアフェイストレーニング」を表情筋研究家の間々田佳子さんに指南してもらいました。シリーズ8回目は「まぶたのたるみ＆むくみ改善」です。
デカ目をキープしたいなら眼輪筋を鍛えよ！
「まぶたのたるみは目の周りを覆っている筋肉（眼輪筋）が衰えてしまうのが原因です。眼輪筋は、目を開閉するための重要な役割を担っていますから、動かさないと目を開けづらくなってきます。加齢とともに目の周りがもったりとして目が小さくなってきたと感じる人、要注意です。
一方、眼輪筋を鍛えればいいことずくめです。固まった筋肉がほぐれてたるみがなくなりますから、目の印象が強くなり目力もアップ。さらに、目の周りが引き締まってくるので、目尻のちょっとしたしわや目の下のくまも解消されます」（間々田さん・以下同）
◆目の周りの血流が滞らないように筋肉を動かす
また、目のもったり感は、たるみだけでなくむくみによる場合も多いです。
「顔がむくんでいるときは目の周りもむくんでいます。特に、冷え性で血行が悪い人はむくみやすいので、目の周りの血流が滞らないように筋肉をしっかり動かしましょう。血行がよくなれば、視界もハッキリして見えやすくなりますし、疲れ目解消にも効果が期待できますよ」
眼輪筋を鍛えてもたついた目の周りをスッキリさせるエクササイズが、コアフェイストレーニングの「まぶたストレッチ」です。
コアフェイストレーニング「まぶたストレッチ」のやり方
「まぶたストレッチ」のやり方は次のとおり。
【1】こめかみを両手で後ろに引いて抑える。
【2】まぶしいものを見るように目を細めたら、まつ毛が正面から引っ張られるようなイメージで上下のまぶたを押し出す。3～5回を行う。
◆目の周りに筋肉があることを意識する
「目を細めると、まぶたのあたりがピクピク動きませんか？ 動いた筋肉が眼輪筋。顔の表面にあるのでわかりやすいですよね。顔の筋肉は、さまざまな筋肉が折り重なるようにして、皮膚と筋膜でつながっています。普段は、目や口など自然に動いているので筋肉の動きを意識することはありません。ですから、まぶたストレッチは、まず、目の周りに筋肉があることを実感するのがポイントです」
自然に動く筋肉を引っ張ってキープするのがポイント。より筋肉があることを認識できます。この状態でまばたきすれば、さらに筋肉の動きを強く感じられるはずです。
「こめかみを両手で抑えたら、まつ毛だけが誰かに引っ張られるようなイメージで上下のまぶたを押し出してください。こめかみとまつ毛が前後に引き合うことで、筋肉がしっかり伸びます。初めは、まぶたを押し出す動作は難しいと思いますが、続ければ動かしやすくなるはず。引き合う距離が伸びれば、たるんで固まったまぶたの筋肉がほぐれて目の周りがスッキリしてきます」
注意点は、眉間や額にしわを出さないこと。こめかみから引っ張るときに、眉間のしわも一緒に引いて伸ばしておきましょう。また、まぶたを動かすのが難しい人は、目を見開いたままで行ってもOK。その際、目は全方位に思いっきり見開きましょう。
「マスクを着けているからこそ、より目の印象が際立ちます。たるみのない美しい目元は魅力的ですから、地味なトレーニングですがデカ目をゲットしたい人は今すぐトライしましょう！」
教えてくれたのは：表情筋研究家・間々田佳子さん
コアフェイストレーニング考案者、ままだよしこメソッド株式会社代表。19歳のときにインドに渡り、顔のヨガを学ぶ。2010年フェイシャルヨガの高津文美子氏に師事し、インストラクター認定資格を取得。以後、顔ヨガブームの火付け役として美容業界を牽引。2020年より自身の新メソッド「コアフェイストレーニング」を考案し、顔の「軸」を見つけることで顔を引き締め、表情・印象をピンポイントで変えていく「顔のトレーニング」の普及を行う。講演・テレビ出演も多数。これまでに出版した著書は13冊累計56万部を突破。講座受講者は3万人を超える。主な著書は 『日めくり まいにち、顔ヨガ！』（小学館） など。『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』『NHKニュースシブ5時』『行列のできる法律相談所』『シューイチ』『この差ってなんですか？』他、多数のメディアにも出演。https://ameblo.jp/yoshiko-mamada/
取材・文／佐々木めぐみ
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